下京少年消防クラブ8月例会(消防署宿泊研修)
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2015年8月14日
平成27年8月1日(土曜日),午前10時から同月2日(日曜日)正午まで,下京消防署で8月例会を実施しました。
テーマは,「避難所体験」で,下京区内で大災害が発生して,少年消防クラブ員20名と育成委員10名が避難所に避難してきたとの想定です。大災害時の避難所ですから,食料や毛布,その他の物資が不足していることとして,体験の開始です。
8月1日午前中
干場代表幹事挨拶
研修内容の説明
避難所にある物資
講堂中央に並んだごみ箱
防災クロスロードを実施
持参のお弁当で昼食
8月1日午後
午後1時からは,「京都駅前サマーフェスタ2015」東本願寺会場まで移動して,起震車での地震体験やジャッキアップ訓練を実施しました。
当日は,最高気温が38.5度と,うだる様な暑さにクラブ員も育成委員も汗だくです。午後2時30分に帰署して,差入れのスイカとアイスキャンディ-をいただき一息入れました。その後,夕食のカレーづくりに必要な食材と調理器具について検討し,消防署近くのスーパーに全員で買い出しに行きました。
帰署後,食中毒予防のためビニール袋に両手を入れ,ダンボール紙の上にビニールを引いた簡易まな板を使用して調理の開始です。ビニール袋の中の手は汗をかくため包丁は滑り,また,軟らかい簡易まな板のため切ることも思うように進みません。時間をかけてなんとか全ての食材を切り終え,鍋に入れて煮込みを開始しました。
カレーができ上がるまで,折り紙でコップや食器を作り,ラップをかぶせて使用する紙食器ができました。カレーのご飯は非常食のアルファ化米に熱湯を注ぎ15分間待てばできあがりです。煮込んだカレーをかけて夕食にしました。
起震車体験
夕食の調理中
紙食器を作製中
カレーの夕食
8月1日夜間
消防署の夜間教養に参加
ダンボール紙を一人3枚配布
男子クラブ員のダンボールハウス
女子クラブ員のダンボールハウス
8月2日午前(朝食)
2日目の朝,6時30分に起床しました。ダンボール紙を片付け,洗顔をして,朝食の準備です。非常食の五目御飯に熱湯を注ぎ20分待ちます。待ち時間にクラブ員から研修についての意見や感想を聞きました。「ダンボールハウスは寝心地が悪くてあまり寝られなかった。避難者の方の気持ちが少し分かった」「寝心地が良く案外寝られた」「避難所であることを忘れて走ったりした。静かにするべきであった」「避難所が共同スペースと個人スペースに分かれているのを忘れて活動した」「快適な避難所であった」などと述べてくれました。
朝食は,五目御飯とみそ汁,缶詰1缶です。休憩後は,心肺蘇生法の練習です。クラブ員が,倒れている人を発見して,意識の確認,助けを呼び,119番通報とAED搬送の依頼,心臓マッサージなど一連の動作を実施しました。
心肺蘇生法の練習の後は,参加者全員で講堂をきれいに掃除,後片付けもしっかり行い,「避難所」を「コンサート会場」に早変わりさせました。
起床
朝食までの間,クラブ員に避難所体験の意見や感想を聞きました。
朝食
ツナ缶を食べた後,空き缶に残った油に灯芯を刺して点火したツナ缶灯明
2日午前(コンサート鑑賞)
今年度は,京都市消防音楽隊が発足してから60年目を迎えます。市内の各消防署では「60周年記念コンサート」が予定されており,その第1回目となる「みんなのまちでコンサート」が下京消防署講堂で開催されました。
10時30分から消防音楽隊と京都市立下京中学校ブラスバンド部がコラボレーションしてコンサートの開始です。消防署周辺の住民と共にクラブ員もコンサートを鑑賞しました。
2曲目が終わり,次はクラブ員による救命処置の展示です。6人のクラブ員が,ナレーション,胸骨圧迫(心臓マッサージ),119番通報やAED の使用方法など救急隊に引き継ぐまでの救命処置を見事な連携プレーで展示すると,会場から大きな拍手をいただきました。
コンサートが終了してクラブ員は会議室に集合,副署長の講評で避難所体験は終了しました。
救命処置の展示訓練
胸骨圧迫(心臓マッサージ)中
コンサート鑑賞
消防音楽隊と下京中学校ブラスバンド部のコラボレーション
副署長講評
全員集合
お問い合わせ先
京都市 消防局下京消防署
電話:075-361-4411
ファックス:075-341-1999