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京都市消防局

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平成27年7月号 救急の窓

ページ番号184235

2015年7月1日


 京都市消防局では,集団救急救助事故など多数の傷病者が発生した場合,応急救護拠点を迅速に開設するとともに,現場へ出動した医師が車両内で医療処置やトリアージを行うなど,消防と医療の連携を強化するため,平成27年6月2日から高度救急救護車の運用を開始しました。これまで,トリアージシートやエアーテントを使用し,応急救護拠点を開設していましたが,高度救急救護車を導入することにより天候等の環境に左右されず,安全,清潔かつ傷病者のプライバシーを保護しながら処置を行うことが可能となりました。

高度救急救護車の特徴

  • 多数の重症傷病者に対応するため,車両の左右を拡幅することで室内面積を拡大し,ベッド数6床を確保

  • 各ベッドは高さ調節可能とし,軽症者対応時には1ベッド当たり3名程度が座位で使用可能

  • 京都市内の道路事情を考慮し,片側のみの拡幅が可能

  • 医師による医療処置の実施を想定し,LED無影灯を2器設置

  • 室内床面を防水,抗菌仕様とし,血液等による車内汚損時に清掃が可能




主な仕様

シャシ及び駆動方式

いすゞ自動車 GIGA(23.5t級)

6×4(前1軸・後2軸/2軸駆動)

エンジン

型式 : 直6水冷ディーゼルターボエンジン

総排気量 : 9,839cc

最高出力 : 279kW/1800rpm

最大トルク : 1765N・m/1200rpm

乗車定員

7名

全長

11,990mm

全高

3,740mm

全幅

走行時 2,490mm

両側拡幅時 約5,750mm

左のみ拡幅時 約4,240mm/右のみ拡幅時 約3,990mm

車両総重量

19,185kg

最小回転半径

9.9m

燃料タンク

200L(軽油)

ベッド数

6床(ストレッチャータイプ昇降機構付き)

室内面積

最大 約33㎡

主な装備

・生体情報モニター ・自動体外式除細動器 ・LED室内灯

・LED無影灯 ・救急カート ・清水タンク(100リットル)

 高度救急救護車は,警防部装備課に所属する特別装備隊に配置するとともに,集団救急救助計画第1出動で出動します。現場到着後は,最高指揮者の指示のもと,迅速に車両を拡幅し,最優先処置群(トリアージタッグ赤色)の傷病者を優先して収容し,必要な処置を行うこととしています。また,災害状況や傷病者数,消防力等によっては,待機的処置群(トリアージタッグ黄色)や保留群(トリアージタッグ緑色)等の傷病者を収容することも可能です。さらに,祇園祭等の多数の市民や観光客が集まる際の消防警備において,一時的な救護所としても活用します。

  • 目次

お問い合わせ先

京都市 消防局消防学校教育管理課

電話:075-682-0119

ファックス:075-671-1195