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京都市消防局

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平成27年5月号 消防活動へのとびら2

ページ番号181251

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2015年5月1日


 国際緊急援助隊救助チーム(以下「JDR救助チーム」という。)は,平成27年3月3日から同年3月5日未明まで,兵庫県広域防災センターにおいて,各国の救助チームの能力を評価するIER(INSARAG External Re-Classification 国連による外部再評価)を受検し,平成22年のIEC(INSARAG External Classification 国連による外部評価)に引き続いて最高分類である「重(Heavy)」の認定を受けました。

 IER受検は,国際捜索救助諮問グループ(以下「INSARAG」という。)から選出される評価員で構成された評価チーム(以下「評価チーム」という。)が,文書資料(チームの構成,装備,訓練内容及び出動体制),プレゼンテーション,ヒヤリング及び連続36時間以上の演習訓練(状況により想定が変更するシナリオに基づくもの。)等により評価されるもので,5年ごとの認定更新が求められています。

 今回のIER受検では,外務省,総務省消防庁,警察庁,海上保安庁,国際協力機構及び国際協力機構に登録する医療班並びに構造評価専門家によって構成されるJDR救助チーム(計70名)が受検に挑み,評価チームがマネージメント,ロジスティックス,メディカル,サーチ及びレスキューの各分野についての評価を行いました。

 また,当局からIER受検の指導員として職員2名が参加しており,IER本番までの約1年間,IER受検事前訓練等において技術指導等を行いました。


 演習訓練は,仮想国においてM7.5の地震により,都市部に大きな被害が発生し,多数の負傷者が発生しており,JDR救助チームが仮想国政府の要請に基づき派遣される想定で訓練が開始されました。各省庁等の派遣隊員が仮想成田空港(JICA関西)に参集するところからスタートし,空港でのメディカルチェック及びJDR救助チーム結団式等の出国から仮想航空機による移動(機内でのブリーフィング等)後の被災国空港での入国(入国審査,被災国関係者との活動調整等)までの派遣訓練が行われました。

 次にJDR救助チームは,仮想被災国から要請があった活動地域へ移動し,JDR救助チームのBoO(指揮本部,資器材置場所,休憩テント等で構成されるベースキャンプ)の立ち上げ,OSOCC(現地活動調整センター)の設定等が行われ,その後,OSOCC会議で救助要請のあった活動サイトでの昼夜に及ぶ救助活動に展開していきました。

 活動サイト(全6サイト)は,INSARAGチェックリスト(評価項目)が求めている救助項目等(捜索活動,ブリーチングの種類,重機ムービング,医療措置等)が組み込まれた想定訓練となっており,地震によるビルの倒壊等で挟まれ,下敷き,閉じ込められた複数の要救助者が設定され,ヘイリング(隊員による声掛け),救助犬及び救助資器材を用いた捜索活動,ショアリング(建物安定化技術),ブリーチング(コンクリート壁等の破壊技術),CSRM(医療行為を伴う狭あい閉鎖空間救助),ロープレスキュー等の救助技術を駆使して要救助者を救出する訓練が実施されました。






 受検の結果は,兵庫県消防学校内のホールに全関係者が一堂に集められ,評価チームリーダーからIER全体の講評と併せてJDR救助チームに「重(Heavy)」を認定することが発表されました。

 結果内容は,INSARAGチェックリスト(評価項目)136項目のうち,132項目にグリーン(基準を満たす又は超える),4項目においてイエロー(基準を満たすものの改善が必要),レッド(基準に満たない)は0項目となり,最高分類の「重(Heavy)」が認定された証しである「認定証」が評価チームリーダーからJDR救助チーム団長に手交され,会場は拍手喝采で盛り上がりました。



 JDR救助チームの認定式終了後,IER受検に向け平成26年5月から結団されていた国際消防救助隊IER受検チーム(副団長1名,中隊長1名,中隊長サポート1名,小隊長2名,隊員12名,予備隊員1名及び指導員13名 計31名)の解団式が行われました。

 解団式には,総務省消防庁から国民保護・防災部の参事官代理で国際協力官,全国消防長会事務局次長のほか,当局からも岡口警防部長が来賓として招かれました。



 JDR救助チームが「重(Heavy)」認定を受けたことで,海外で大規模災害が発生し,最も早く被災国入りしたときは,世界各国の救助チームのリーダーとして,次々と到着する救助チームをマネージメントコントロールする立場となります。

 また,救助活動では,より生存救出の可能性が見込まれる活動サイト,困難性の高い活動サイト,長時間における持続性が必要となる活動サイトが割り振られることとなり,被災国からもより多くの要救助者の生存救出,高度な医療を含めた人道支援が求められ,その要求に的確かつ迅速に対応できなければなりません。

 このため,日常から世界各国で発生している災害に目を向け,関係省庁との連携を図ることはもちろんのこと,INSARAGガイドラインに沿った手法による救助技術の取得,習熟,日々発展する救助技術の情報収集等,「重(Heavy)」認定国の一員として活動していかなければなりません。 

 このIER受検に当局から職員2名が参加できたことは,非常に有意義なものであり,IER受検を通じて培った知識及び技術,更には要救助者への愛護精神,過酷な現場で目標を達成するための精神力と体力が必要となることから当局の登録隊員にしっかりとフィードバックし,日本国内外の災害に備えてまいります。

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電話:075-682-0119

ファックス:075-671-1195