京都国際マンガミュージアム企画展「台湾の少年と日本の少年~巡り合うマンガ文化の百年~」の開催
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2025年4月15日
京都国際マンガミュージアムでは、國家漫畫博物館(台湾・国家漫画博物館)と共同で台湾と日本の知られざるマンガ文化の交流の歴史を紹介する展覧会を開催します。
開催概要
日時
令和7年5月24日(土曜日)から6月24日(火曜日)まで
午前10時から午後5時(最終入館は午後4時30分)まで
休館日:毎週水曜日
場所
京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー1・2・3・4
(〒604-0846 京都市中京区烏丸通御池上る)
展示内容
台湾と日本はマンガ文化において共通するルーツを持っています。しかし、当初近しいものであったはずのマンガ文化は、現在大きく異なっています。それは何故でしょうか?
本展では台湾と日本が辿ってきた近現代史を紐解きながら、時代的、政治的な要因がマンガ文化に与えた影響と、それに抗い表現を切り開いてきたマンガ家・編集者たちを紹介します。
台湾のマンガ史に大きな足跡を残した編集者蔡焜霖(サイ・コンリン)の生涯を描いた「來自清水的孩子(日本語版:台湾の少年)」 (游珮芸(ユウ・ハイウン)、周見信(シュウ・ケンシン)、慢工文化刊)と、日本マンガの代表的作家である手塚治虫の評伝「手塚治虫物語」(伴俊夫+手塚プロダクション、朝日新聞社刊)の二つのマンガ作品を主軸に、雑誌や単行本などの時代を映す多様な資料を組み合わせることで、それぞれのマンガ文化の歴史的な歩みを展覧いたします。
そして、違う道を辿りながらも、何度となく思いがけない巡り合わせをしてきた、台湾と日本の知られざる文化交流の歴史を再発見します。
本展は、京都国際マンガミュージアムでの開催終了後、2025年7月より臺灣國家漫畫博物館(台湾・台中市)でで巡回展示を行います。
展示作品
「台湾の少年」(複製原稿)/「手塚治虫物語」(複製原稿)/日本と台湾のマンガ史を概観できる雑誌や単行本などの資料/台湾と日本の若手作家 高妍(ガオ・イェン)と川勝徳重による描き下ろしマンガ作品など
料金
無料 ただし、ミュージアム入館料〔大人1,200円、中高生400円、小学生200円〕は別途必要
主催等
主催 京都国際マンガミュージアム、國家漫畫博物館(台湾)
協力 株式会社手塚プロダクション
関連イベント
オープニングイベント DAY 1
オープニングレセプション&台湾の伝統芸能「布袋劇」上演
日時
2025年5月24日(土曜日)14時から16時まで
会場
京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール
内容
第1部 オープニングレセプション
第2部 台湾の伝統的な人形劇「布袋劇」を二団体が公演
一公演目 14時30分から15時15分
二公演目 16時から16時40分まで
定員
100名 先着順
料金
無料 ただし、マンガミュージアム入館料〔大人1,200円、中高生400円、小学生200円〕は別途必要
参加方法
事前申込不要 当日午前10時から館内でイベントの整理券を配布
オープニングイベント DAY 2
台湾の伝統芸能「布袋劇」上演
日時
2025年5月25日(日曜日)
一公演目 10時30分から11時10分まで
二公演目 15時~15時50分
会場
京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール
内容
台湾の伝統的な人形劇「布袋劇」を二団体が公演します。
定員
100名 先着順
料金
無料 ただし、マンガミュージアム入館料〔大人1,200円、中高生400円、小学生200円〕は別途必要
参加方法
事前申込不要 当日午前10時から館内でイベントの整理券を配布
スペシャルトーク
高妍×川勝徳重 マンガの/とアイデンティティ
日時
2025年5月25日(日曜日)13時から14時30まで
会場
京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール
内容
今回の展覧会に作品を描き下ろした2人のマンガ家を招いて、日本と台湾 のマンガ文化の受容と相互交流について語らいます。
定員
100名 事前申込制、先着順
料金
無料 ただし、マンガミュージアム入館料〔大人1,200円、中高生400円、小学生200円〕は別途必要
参加方法
事前申込制
4月15日(火曜日)の正午以降、マンガミュージアムホームページの本イベント紹介ページ内にある申込フォームより必要事項を入力のうえ、お申込みください。
(補足)
- 申込受付は当日の正午まで。
- 定員になり次第受付終了。
キャンセルが出た場合は申込が可能となります。ただし、キャンセル待ちのリクエストは受け付けておりません。
参考
蔡焜霖(サイ・コンリン)
1930-2023、台湾の実業家、雑誌編集者。
1930年、台中に生まれる。日本統治下の台湾で講談社の雑誌などを読み育つ。戦後、白色テロの時代に無実の罪で逮捕され10年間収容所生活を送る。釈放後、日本マンガの翻訳に携わったことをきっかけに編集者となり、1961年に文昌出版を立ち上げ漫画出版を行う。子ども向けの雑誌『王子』などを創刊し、台湾の児童文化に大きな足跡を残す。その後、國泰グループに移り台湾初の百科事典の出版や、女性誌『儂儂(non-no)』を創刊。2021年には日本政府より旭日双光章を授与されている。
手塚治虫(てづか・おさむ)
1928-1989、日本のマンガ家、実業家、アニメーション制作者。
1928年、大阪に生まれる。のらくろやディズニーのアニメーションに夢中になり、自らもマンガを描き始める。戦後、「マアチャンの日記帳」でデビュー。赤本マンガの描き手として「新寶島」(原作 酒井七馬)などを精力的に執筆し人気作家となる。1961年、虫プロダクションを設立、アニメの制作を始め、1963年には日本初となる毎週30分のTVアニメシリーズ「鉄腕アトム」を放映。虫プロの版権管理部門の虫プロ商事でマンガ雑誌『COM』などを創刊する。70年代にはいると青年向けの作品にも注力し、数多くの作品を残した。
高妍(ガオ・イェン)
1996年、台北生まれ。台湾芸術大学視覚伝達デザイン学系卒業、沖縄県立芸術大学絵画専攻に短期留学。イラストレーター・マンガ家として台湾と日本で作品を発表している。『月刊コミックビーム』(KADOKAWA)にて2021年6月号から2022年5月号まで、「緑の歌」で自身初のマンガ連載を果たした。作品に「緑の歌」、「隙間」(いずれもKADOKAWA)などがある。
川勝徳重(かわかつ・とくしげ)
1992年、東京生まれ。2011年「幻燈」(北冬書房)にてデビュー。マンガ雑誌『架空』の編集・執筆に関わる。2016年にはPIZZICATO ONE「わたくしの二十世紀」アナログ盤のジャケット・イラストを担当。また「貸本マンガ史研究」に水木しげるについての評論を執筆するなど、活躍は多岐にわたる。おもな著作に「電話・睡眠・音楽」、「アントロポセンの犬泥棒」、「痩我慢の説」(いずれもリイド社)などがある。
お問合せ先
京都国際マンガミュージアム
電話:075-254-7414
報道発表資料
発表日
令和7年4月15日(火曜日)
担当課
産業観光局クリエイティブ産業振興室(電話075-222-3306)
京都国際マンガミュージアム企画展 「台湾の少年と日本の少年~巡り合うマンガ文化の百年~」 の開催
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お問い合わせ先
京都市 産業観光局クリエイティブ産業振興室
電話:(代表)075-222-3337、(コンテンツ産業振興)075-222-3306
ファックス:075-222-3331