「次世代産業×大学発ベンチャー社会課題解決のための技術開発プロジェクト」採択結果について
ページ番号313904
2023年6月23日
広報資料
令和5年6月23日
産業観光局(産業イノベーション推進室 222-3324)
公益財団法人京都高度技術研究所(京都市桂イノベーションセンター 391-1141)
「次世代産業×大学発ベンチャー社会課題解決のための技術開発プロジェクト」採択結果について
京都市及び(公財)京都高度技術研究所では、次世代技術で社会課題解決に取り組む大学研究者に対して助成を行う、「次世代産業×大学発ベンチャー社会課題解決のための技術開発プロジェクト」を実施しています。
この度、本事業において9件の応募があり、審査委員会での審査の結果、3件を採択しましたのでお知らせします。1 採択結果
応募件数 9件
採択件数 3件
2 採択一覧(五十音順)
大学・研究者名 | 研究テーマ |
---|---|
京都大学大学院 農学研究科 助教 宋和 慶盛 | バイオの力で大気中の二酸化炭素を現場で資源化 [概要] 本研究では、「どこでも、誰でも使える、安心安全」な脱炭素技術(生物電気化学的DACシステム)の開発により、空気中から二酸化炭素を高効率で固定化する技術を開発・検証する。具体的には、太陽光・風力・水力といった小型発電源や高層ビル等に、生体触媒であるCO2資源化酵素(CDR)とガス拡散型電極を組み合わせた装置を設置し、空気中の二酸化炭素を現場で資源化することで、二酸化炭素の排出量の減少を目指す。 |
京都大学 生存圏研究所 特定准教授 西村 裕志 | 地域森林バイオマスからの高付加価値新素材の開発 [概要] 本研究では、木材や竹、農業残渣などの未利用バイオマスを活用して、高付加価値の新素材の開発を行う。具体的には、植物バイオマスの環境調和型変換法により、地球上で2番目に多く存在する「リグニン」を温和な条件で取り出し、様々な産業分野で活用可能な新素材として開発する。京都市は面積の約4分の3が森林であり、この取組を通じて、地域創生、林業振興、森林環境保全に加えて、カーボンニュートラルに貢献する。 |
京都大学大学院 理学研究科 教授 野田口 理孝 | 農業振興に寄与する植物生体分子診断技術の開発 [概要] 本研究では、農作物の状態管理を精緻に行うための分子マーカーを用いた植物生体診断技術の開発を行う。具体的には、植物ごとの分子マーカーと診断アルゴリズムの開発といった最先端の栽培技術を開発することにより、新規就農者でも植物の生育状況を客観的に判断可能とすることで、適切な肥料・水分、土壌改良などの助言により、作物の安定収量と生産コストの削減を目指す。 |
3 助成予定額
1件あたり 130万円
広報資料
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お問い合わせ先
京都市 産業観光局産業イノベーション推進室
電話:075-222-3324
ファックス:075-222-3331