木と暮らすデザインKYOTO
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2021年7月1日
木と暮らすデザインKYOTO
森林は,木材の供給のほか,清らかな水や空気を育み,地球温暖化の緩和,多様な生物や美しい京都の景観の保全,土砂災害の防止など,人の暮らしを守る役割(公益的機能)を果たしています。
しかしながら,林業の衰退などで手入れの行き届かない森林が増加しており,森林の公益的機能が低下し,山崩れなどの災害が増加するなど,私たちの暮らしに様々な影響が出るのではないかと懸念されています。
森林(特に人の手で植えられた人工林)は「伐って,使って,植えて,育てる」という適正な資源利用をすることで,公益的機能を発揮することができます。
近年,地球環境問題やSDGsへの関心の高まりなどから,身近な再生可能資源の価値が見直され,建築物等での国産材の利用や,キャンプや森林浴といった森林空間の活用が進んできており,林業の担い手育成や森林の保全につながることが期待されます。

「現代の暮らしに合った,人と森との新たな関係性のデザイン」
京都市の市域面積の約74%は森林です。平安京の造営にはじまる歴史ある林業地として,木材をはじめとする多くの森の恵みが人々の暮らしを支えてきました。
本市では,この長い歴史に育まれた京都の「木の文化」を生かし,「現代の暮らしに合った,人と森との新たな関係性のデザイン」をコンセプトに,より多くの方々に市内産木材を使った木製品や森林を身近に感じていただけるよう,木材の生産,木製品の製造・販売,木や森林に関心がある企業・大学等をつなぐプラットフォーム「木と暮らすデザインKYOTO」の構築に取り組んでいます。
本プラットフォームを通じて,消費者ニーズに基づいた新たな木製品やサービスの創出支援や,木と共に暮らす魅力あふれるライフスタイルの発信,産学官連携による森林・林業の課題解決の取組を進めます。


お問い合わせ先
京都市 産業観光局農林振興室