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京都市中央市場宣言

ページ番号229852

2017年12月20日

 当市場は,全国初の中央卸売市場として昭和2年に開設し,本年で90周年を迎えました。これを記念し,平成29年12月17日(日曜日)に開催した「開設90周年記念式典」において,下記・別紙のとおり「京都市中央市場宣言」を行いました。この宣言は,市民に安全・安心な生鮮食料品を安定的に供給するとともに,世界に誇る「京の食文化」を支える京都市中央市場の役割を再認識し,将来に繋げていくため,場内事業者と開設者である京都市の連名で行ったものです。

宣言日

平成29年12月17日(日曜日)

宣言文

 

                           京都市中央市場宣言

 

 京都市中央市場は、全国初の中央卸売市場として昭和2年に開設して以来90年にわたり、全国津々浦々の生産者と連携しながら、四季折々に多種多様な食材を集荷し、鍛え上げられた目利きの技術によって品質を見極め、適正な値付けを行い、小売や料理店を通じて、市民や観光客をはじめとする消費者に安全・安心で豊かな「食」を提供してきた。

 また、京都市中央市場の品揃えと目利き力は、世界に誇る「京の食文化」やユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」の継承・発展を支えるために不可欠な役割を果たしてきた。

 しかしながら、今日、少子高齢化や情報化の進展、世帯や働き方の多様化、利便性を追及する風潮の広がり等により、「食」に対する価値観は大きく変わり、旬の食材を生かした家庭料理や行事食、儀礼食、食事の作法や振る舞い方等、我が国に受け継がれてきた優れた食文化が失われつつある。このような社会の変化は生鮮食料品の需要や流通構造にも大きな影響を及ぼし、中央卸売市場においても対応を余儀なくされている。

 こうした中、食文化の振興に国を挙げて取り組むことが「文化芸術基本法」に明記され、また、京都への文化庁の全面的な移転が決定された。その具体的なプロジェクトが動き出すとき、そして、卸売市場の制度そのものが大きく転換されようとしているとき、京都市中央市場は開設90周年の節目を迎えた。

 農水産業、卸売市場を取り巻く状況は非常に厳しいが、京都は不易流行を旨としてきた。私たちも歴史に学び、未来に挑む。京都市中央市場が、これからも生産者を守り、市民に自然の恵みを届ける生鮮食料品の中核的な流通拠点としての使命を果たすとともに、京都はもとより、我が国の食文化を将来にわたり力強く牽引していくことをここに宣言し、そのために全力を尽くすことを誓う。

 そしてまた、市民、消費者、生産者をはじめ市場につながるすべての皆様にも、今日までの御愛顧に感謝申し上げるとともに、これからの京都市中央市場の発展を共に支えていただくことを心より願うものである。

 

 

 一、新鮮で安全・安心な食材の一層の品揃えに努めます。

 一、生産者が安心して出荷できる開かれた市場であり続けます。

 一、品質・衛生管理水準の更なる向上と物流・商流の効率化を目指します。

 一、適正な価格形成に欠かせない目利き技術を更に磨き、継承します。

 一、食材の旬や調理方法等の情報を分かり易く発信します。

 一、世界に誇る京の食文化を支え、次世代を担う人々を育てます。

 一、市民の豊かな食生活と地域社会の安寧を支えます。

 

  平成29年12月17日

 

       京都市中央卸売市場第一市場開設90周年記念事業実行委員会・京都市

 

添付資料

京都市中央市場宣言

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お問い合わせ先

京都市 産業観光局産業企画室中央卸売市場第一市場

電話:075-311-6251

ファックス:075-311-6970

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