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2026年8月17日
左京区の北部山間地域、花背の「山村都市交流の森」を中心とするエリアにおいて、産業観光局による「京都一周トレイル」の新たなコース整備が進められています。先日、その下見に行ってきました。
まずは、大原百井町から、かつて住民が定住していた大原大見町(おおみちょう)、大原尾越町(おごせちょう)を抜け、久多にある八丁平(はっちょうだいら)へ向かいました。ここは西日本では希少な高原湿原であり、周回歩道が整備されているので1周約50分で散策できます。当日はあいにくの天候でしたが、霧に包まれたクリ、トチノキ、カエデといった広葉樹が幻想的な風景を織りなしていました。その一方で、かつてチマキザサに覆われていた草原は、シカの食害により様相が一変しており、彼らが食べない植物のみが群生する場所となっていました。今後、貴重な植生を守るため、防鹿柵の増設や木道の整備が進められるそうです。

山深いエリアなので、スマホの電波は当然圏外ですが、驚いたことに八丁平湿原の周回歩道には人工衛星を活用したWi-Fiが設置されており、ソーラーパネルによって電源も確保されているため、Wi-Fiの近くであればいつでもスマホの利用が可能です。

次に峰定寺(ぶじょうじ)を訪れました。山門から本堂へと続く約400段の石段や、岩壁を登るために残された鎖など、山岳信仰の地としての面影を色濃く残しています。峰定寺の本堂は崖に張り出しており、舞台造り建築としてはあの清水寺より歴史が古く国内最古ともいわれています。なお、山門より先は撮影禁止のため写真はありませんが、ぜひ皆さまの目で直接その荘厳な雰囲気を感じてみてください。

峰定寺から徒歩30分ほど山を登ったところにある、峰定寺のご神木である花背の「三本杉」へ向かいました。三本の杉が寄り添うように立つ姿は圧巻です。一番高い杉は高さ62.3mを誇る日本一の木で、樹齢は1000年を超えると伝わっています。残る二本も国内2位(60.7m)、5位(57.2m)にランクインする巨木です。左京区内にこれほどの銘木があるとは、非常に誇らしい気持ちになりますね。


最後に「伏条台杉(ふくじょうだいすぎ)」を訪れました。この周辺は特に積雪が多い地域で、雪の重みで幹が屈曲するなど、個性的な形をした杉の大木が数多く自生しています。その姿は、まるで屋久島を思わせるような幻想的な雰囲気があり、まさに『もののけ姫』の世界観が広がっています。

今回の下見を通じて、左京区の知られざる奥深さを再発見し、大自然からたくさんのエネルギーをいただきました。
令和9年秋の京都一周トレイルの新しいコースの完成に向けて、トイレの改修や道標・案内看板の設置などが計画されています。完成すれば、ぜひ左京区北部山間地域の大自然を体感してみてください。
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