京の高校生探究パートナーシップ事業「京都探究クエスト」の実施について
ページ番号344218
2025年8月20日
京の高校生探究パートナーシップ事業「京都探究クエスト」の開催について
「京都探究クエスト」は、京都府と京都市が連携して実施する「京の高校生探究パートナーシップ事業」の一環として、今年度から新たに始まった探究プログラムです。
この企画は、昨年12月に約1,100人の高校生が参加した合同探究発表会「京都探究エキスポ」の成果(こちらのHPをご覧ください)を踏まえ、西脇知事と松井市長による府市トップミーティングでの合意に基づいて実施されるものです。
今回のプログラムでは、「どう生きるか」という根源的な問いを全体のテーマに据え、自分自身の興味関心や価値観に基づいた“問い”をより深めていくことを目的としています。京都の歴史的建造物や自然環境を舞台に、多様な価値観を五感で感じ取り、同世代の仲間と対話を重ねながら、「自分の生き方」とじっくり向き合うプログラムです。
<プログラム概要>
• Day1(8月2日[土])
参加者は京都の南北2つのコースに分かれて活動します。自然や歴史に触れながら、自分自身や「生きること」について深く考える一日となります。
南部コース(西芳寺・苔寺):20名が参加
北部コース(智恩寺・天橋立):25名が参加
• Day2(9月14日[日])
南北両コースの参加者が合流し、清水寺を舞台に今後の探究活動の充実につなげます。1日目に参加していない生徒も加わり、計53名の高校生が参加予定です。
今後、このページでは「京都探究クエスト」の様子を随時更新していきます。高校生たちが自らの問いと真剣に向き合う姿を、ぜひご覧ください。
事前説明会を実施しました!
京都探究クエストの参加に向けた事前説明会が令和7年7月19日(土曜日)に、京都市立西京高校で開催されました。この事前説明会は、北部・南部コースに参加する生徒に向けて、プログラム概要の説明や生徒間交流を行うことで、より充実した当日プログラムにつなげるためのものです。
全体説明が終わった後に、北部と南部コースに分かれて、各プログラムの説明や生徒間交流を行いました。それぞれのコースでお互いを知るためのアイスブレイクやなぜこのプログラムに申し込んだかの志望動機の交流があり、普段なかなか話す機会のない他校の生徒との対話を楽しんでいました。
特に南部コースでは、会場となる西芳寺の方が来られ、西芳寺という普段とは異なる落ち着いた空間で自らを見つめなおす機会としてほしいとメッセージをいただきました。その後、改めて北部南部コースの生徒が合流し、そこでの発表では「いろんな人と対話し違う意見を聞くことで新たな自分を発見したい」「日常では経験できない体験を通して自身の成長につなげたい」などの声があり、主体的にプログラムに参加する意気込みが伝わってきました。
このホームページにて、京都探究クエストの活動の様子を定期的に報告していきます。ぜひ、生徒への応援をよろしくお願いいたします。

全体の場で本企画の趣旨目的を確認しました。

南部コース:西芳寺
西芳寺の方にお越しいただき、企画にかける想いや生徒への期待をお話しいただきました。

南部コース:西芳寺の活動の様子

北部コース:智恩寺の活動の様子

2コースの説明終了後、全体で学びの交流を行いました。
京都探究クエストDay1を実施しました!
Day1:南部コース(西芳寺・苔寺)での活動の様子
京都探究クエストDay1(南部コース)では、西芳寺を訪れ、生徒たちは坐禅や庭園拝観を通じて自分自身と向き合う時間を過ごしました。初めは緊張していた生徒たちも、対話を通じて徐々に打ち解け、感性を開いていきました。
坐禅では「3つの不思議」ー生まれた不思議、育った不思議、今ある縁の不思議ーに触れ、「幸せとは」という問いに対し、生徒たちは自分の言葉で考えを表現し、グループで共有しました。
庭園拝観ではそれぞれの視点で自然を感じ、視点の変化による新たな気づきが生徒たちの中に生まれました。最後に全員が感じたことを発表し、自然と五感で向き合う大切さを実感しました。短時間ながら深い学びと気づきのある一日となりました。
<南部コースでの活動の様子>


Day1:北部コース(智恩寺・天橋立)での活動の様子
京都探究クエストDay1(北部コース)では、智恩寺を訪れ、ご住職から沿革や歴史についてのお話を聞いた後、京都府立大学文学部の上杉和央教授のご指導のもと、天橋立周辺のフィールドワークやグループワークに取り組みました。
実際に現地を歩いて五感を通して得たことと図絵や史料とを照らし合わせ、参加者どうしで対話を深めながら、天橋立の景観の秘密を解き明かしていく知の冒険。参加した生徒たちは、自然と人間との関わりについて考えるとともに、自分自身の価値観を問い直し、「探究」には学問のジャンルを超えた様々なアプローチが必要であることを身をもって学ぶことができました。
<北部コースでの活動の様子>
<参考>今後掲載予定のコンテンツ
・Day2:清水寺での活動の様子
お問い合わせ先
京都市 教育委員会事務局指導部学校指導課
電話:075-222-3815
ファックス:075-231-3117