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北区民まちづくり会議「共同部会」開催結果(2日目)12月22日開催

ページ番号264626

2020年2月7日


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1 日時

  令和元年12月22日(日曜日)午後3時~5時15分頃

2 場所

  大谷大学 尋源館(じんげんかん)1階J103教室

3 参加者等

(1)部会長

 京都産業大学現代社会学部長 藤野敦子 氏

 立命館大学文学部准教授    河角 直美 氏

 大谷大学社会学部長       志藤 修史 氏

(2)出席者

 地域代表者                          5人

 北区民まちづくり会議委員                    5人

 地域代表者推薦の地域の担い手(比較的若手の方) 4人

 各種地域団体                         7人

 北区民まちづくり提案支援事業活用経験者        4人

 大学生                             2人

 その他伝統産業,観光,寺社仏閣,大学関係者    5人

(例:株式会社 龍村光峯,株式会社 らくたび,今宮神社)

合計54人(行政職員を含む)

 

4 概要

  既開催の4部会(高齢化部会,人口減少部会,防災部会,文化・観光部会)を横断して議論する場で,12月17日と22日に同内容で開催した。

  テーブルごとに対象となる世代を設定し,これまでの部会意見をもとに,個人が孤立することによって生じる様々な課題に対して,まちやまちづくりによって解消していくためにできることは何かという観点から,取組アイデアをさらに深掘りすることを目的とした。

 

主な意見と取組アイデア 

※Hグループ(北山三学区),Iグループ(障がい者)は関係者が参加しなかったため,テーブルの設定なし

 

(1)  Aグループ  対象者:子ども(概ね6~18歳)

1 遊ぶ場所,集まる場所。公園に限らず,まちにそんな場所が増えると子ども達は喜ぶはず!

     増やす?見つける?見守る?伝える?どうすれば居場所をつくれるでしょう?

 

【主な意見】

<子どもの現状>

・公園はあるが遊んでいる子どもは少ない。今の子どもは塾や習い事で忙しい。一方で,地域住民がボランティアで児童公園の清掃をし,公園がきれいになってからは遊ぶ子どもが増えたり,ごみを捨てる人が減った事例もある。

・夜遅くまで塾に通う子どもが増えたと感じる。地域でのつながりが少なくなるのと引き換えに,塾での交友関係は増えているのかもしれないが。

・塾では,普段知り合うことのない他の小学校の友達ができてよかった面はある。

 

【取組アイデア】

・子どもの頃,近所の地区センターには無料で使える体育館があった。雨が降っても遊べるので,マンションの子ども同士で集まっていた。北区でも,いきいき市民活動センターや体育館などで子どもが自由に使える時間を作ってはどうか。

 

2 習い事も多いけれど,地域の文化や活動にも触れて,継承していってほしい!

     食文化,伝統行事,地蔵盆,夏祭り。また,地域企業の活動も知ってほしい!

     楽しく伝えていくための仕掛けとは?

 

【主な意見】

<関わる人のメリット>

・紫野学区では,紫野高校吹奏楽部を地蔵盆に招いている。

・町内の地蔵盆に大学生が手伝いに来てくれ,役員の負担が軽減したほか,学生も楽

しんでくれていた。地蔵盆での学生とのコラボは,お互いにメリットがあるのでは。

 

【取組アイデア】

・地蔵盆に併せてビアパーティーを実施している町内もある。地蔵盆の供え物を飲食に充て,材料費は無料。40世帯の町内だが,昨年は78人が参加。みんなで楽しむのが成功の秘訣。地蔵盆で各人が特技を発表する場を設けてはどうか。実施後,ビアパーティーを開催するのもよい。

・紫野小学校では,4年生の授業で「やすらい祭り」に取り組んでいる。子どもは,一度,授業で経験しているので,その後もお祭りに参加するようになる。

 

(2)Bグループ      対象者:大学生(概ね18~25歳)

1 多様な生き方に触れ,地域企業も含めた将来への可能性を広げてほしい!

     大学生が学び経験したくなる地域での出会いや交流のしかけとは?

2 大学での学びを,地域で実践・発表してほしい!

    ゼミやサークルが地域で活躍するために,互いに知り合える仕組みとは?

 

【主な意見】

<交流する仕組み>

・PBL(プロジェクトベースドラーニング:少人数のグループで主体的に問題解決を目指す学習形態)に取り組んでいる大学がある。2週間~半年,地域や企業と連携して学生を送り込み,学部を超えて単位を認定。地域等から出されたお題に回答を出す仕組み。

・特に福祉系の学部では,教員と地域が個人で繋がっているが,仕組みとして把握していないことが課題。

<取組を進めるためのキーパーソン>

・例えば,地域,大学,学生,企業から1人ずつキーパーソンが出て,ハブ(人と人のネットワークの中心を担う人)になればよいのではないか。行政と大学の会議に地域,企業などにも入ってもらうというのも良いかもしれない。

・ハブとなる人(人と人とのネットワークの中心を担う人)を資金面でサポートしないと続かない。

・地域・大学・企業からキーパーソンを出してハブになる。その中に学生も入る。大阪大学ではそうしたことを進めている。地域にその意識が根付いているかということもあり,学区によっては全て大学や企業任せになってしまうところがあるかもしれない。まずは,地域の問題意識をそろえる必要がある。

・ハブとなる人が,義務としてではなく,楽しいと感じられないと,熱を入れて取り組まない。

<地域・大学・企業の関係>

・行政と大学の会議に地域,企業に入ってもらうというのもよいかもしれない。課題は大学の縦割りをどうするか。

・現状では,企業と地域は関係性ができていない。

 

【取組アイデア】

・「ハブをつくる」

大学,学生,地域,企業,区役所からキーパーソンを出し合い,情報が集まる仕組みを作って連携の窓口にする。資金面でのバックアップや,キーパーソンが楽しいと感じられることが継続の秘訣。既存の行政と大学の会議体に地域と企業も入ってもらうことも検討する。

・「北区で大学フェス」

北区内の学生が楽しめるイベント。地域もブースを出して魅力をPRするイメージ。実行委員会を立ち上げ,ハブ人材(人と人のネットワークの中心を担う人)を育成する目的も併せ持つ。学園祭やふれあい祭りなど既存の取組もうまく活用。資金は各機関が出し合う。

 

3 学生自身の災害時の対応や支援者としての活躍に期待!

  そんな安心を生む関係・連携を育む仕組みとは?

  12月17日の共同部会で議論

 

(3)Cグループ   対象者:若者世代(概ね20~30歳代の独身の人)

1 北区での暮らしに夢や希望を持ってほしい!

  いろんな働き方や暮らし方があることを知ってもらうしかけとは?

2 北区で暮らしていることをもっと楽しんでほしい!

  文化のこと地域のこと,若者が学び経験したくなる出会いや交流の仕組みとは?

 

【主な意見】

<若者への関わり方・発信方法>

・森林再生のNPOで活動しているが,特に若者世代はなかなかついてこない。まずは学生を取り込み,若い世代へと広げていくのがいいかもしれない。取り組みやすい「食」をテーマに,北区なら「すぐき作り体験」などもおもしろい。

・大学生についてもそうだが,若者世代には,自由にやってもらいながら,核となる人材を探すような関わり方が大切。北区での暮らしに関わる面白い情報をネット発信するのもよい。

・若者が集まり,様々な人と出会える場所はあるが,情報が行き届いていない。北区は寺が多く,文化サロンのようになっている。大徳寺近くのお店でサロンのような取組をしているところもある。大切なのは情報発信。

 

【取組アイデア】

・「○○大学」のように,北区にいれば,ジャンル別の様々なテーマで集まって学べる場があり,土日に充実した時間を過ごせるということを発信してはどうか。

 

3 災害時での,自身の対応や支援者としての活躍につなげてほしい!

  そんな安心できる関係を育む取組とは?

  12月17日の共同部会で議論

 

(4)Dグループ  対象者:子育て世帯(概ね0~6歳の子ども,20~40歳代の親)

1 子育てしている期間も,北区を楽しく過ごしてほしい!

  いろんなサービスとあわせて,地域で子育てを支える仕組みとは?

 

【主な意見】

<子育てを取り巻く現状と課題>

・病児保育や病児学童の充実が課題。病院との連携も必要。登録が面倒だったり,定員数が十分でない実情がある。自分は子育て中,なかなか歯医者や美容院に行けなかった。地域で預かってもらえる場所があるとよい。

・親同士の交流がもっと活発になれば。PTAのメンバーは忙しすぎて,誘っても負担に思われる。地域のイベントを一緒にやって,その打ち上げで一緒に宴会をすれば気軽に交流し,距離が縮まり仲良くなれるはず。

・子育て世代は,共働きが増えて家になかなかいない。そんな状況でも,地域活動に参加してもらいやすくするためには,子どもと地域活動に一緒に参加する,地域活動を一緒に楽しむという意識改革が必要。

<地域とのつながり方>

・いくら地域に民生さんや主任児童委員がいるといっても,相手を信用しないと相談には来ない。地域の会合で顔を合わせたり話をすることが大切。

<子どもへの関わり方>

・昔はもっと子ども中心のイベントがあった。「大人からのおしつけ」にならないようにしたい。

・大人が「子どものためによいだろう」と何でも先回りして用意している風潮がある。

  

【取組アイデア】

・「子どもと行きたくなる会議」

北区で開催される地域の会合には子どもを連れていくことが当たり前で,むしろ子どもの意見も取り入れて,子どもも会議の参加者として迎えられるような状況にする(子どもがいたほうが雰囲気は和むし,大人同士の距離感も縮まる。親同士子育ての悩みも話しやすい)。小さな乳幼児は預かりスペースの用意と,地域で子どもの面倒をみる人をあらかじめ頼んでおく。託児で預かってもらった地域の人と親子に信頼関係ができ,一石二鳥!会議の案内文には「子連れ大歓迎」の一言を必ず入れる。

・「地域の子ども×おやじおふくろの会で「こどものまち」寺子屋版」

会場は昔に遊び場だったお寺。子どもの意見をきいて,子どもが本当にやりたいことを自分たちのために企画。おやじの会と連携し,雷親父も一緒に募集。よい企画ができたら,北区民まちづくり提案支援事業で予算を付けて実施する。

 

2 親子で北区の魅力を体験してほしい!

  自然や文化,地域の魅力を伝え,地域で育った思い出をつくってもらうには?

3 災害時にも,安心できる地域にしたい!

  親子にとっての安心のために,地域にできることは!

  12月17日の共同部会で議論

 

(5)Eグループ  対象者:そろそろ老後が気になる世代(概ね40~60歳)

1 趣味や特技など,北区で学びを深めてほしい!

    サークル活動や講座などの学びや遊びを,地域参加の入口にするには?

 

【主な意見】

<現状>

・シルバークラブはスポーツ好きな人も多く,様々な活動をしているが,そこに若い世代を呼び込む取組はまだない。

・区社協では65歳以上を対象に映画やものづくりをしているが,年齢要件を外すことを検討してもよいかもしれない。

・40~60歳は参加できるサークルが意外と少ない。健康が気になる世代なので,もっと体を動かしたいが,活動施設や会場が取りにくい現状も。また人によって興味や関心も様々で,何がヒットするか分からない。

<地域と企業の連携>

・パトラン(パトロールランニングの略。ランニング中にパトロールも兼ねて,まちの安心安全を高めようという取組)から派生したフットサルの集まりの後,企業からのプレゼンテーション時間を取ったり,下火になった銭湯を盛り立てるため,お風呂道具を使った卓球大会をするなど,地域と企業双方向のメリットがあるように工夫している。

・活動の中で,地域に呼び込みたい相手の趣味を知る。そこでフォローすると呼び込める。

 

【取組アイデア】

・「地域活動を増やしたい。増やして楽しみたい。」

まず,既存のさまざまな活動を広報→体験会(見学会)を開催→参加につなげる。また,既存にないもので,こんな活動をしたいというプロジェクトを広報し,賛同者が多くあれば実行し,場所を借りられるような仕組みづくりをする。広報については行政や地域がSNSや紙媒体により実施。

 

2 体の健康だけでなく,心も健康でいてほしい!

    美化活動や子育て支援など,空いた時間に気軽に参加できるような社会貢献の仕組みとは?

 

【主な意見】

<仕組みづくりで大切にしたいこと>

・ボランティアだけでは続かない。少額でもいいので,ビジネスになるようにすると頼みやすい。一部の人に負担が大きいと敬遠される。

・男性は特に趣味が合う人同士をマッチングして合わせていく。ゴルフ,釣りなどその人の関心のあるものから関係を作っていくと,地域活動に確実に呼び込める。そのためには,常に人材発掘の視点を持ち,ニーズとマッチングできるように関心を寄せてフォローできる人材が必要。マッチングの母体は,各種団体が担う。

・活動の会場を借りるとき,無料で借りられるところは,活動前後に30分間の掃除や草引きをしている。そういう社会貢献の仕方も大切。

<地域と企業の連携>

・昨日,大阪でサンタの姿で,菓子メーカー協賛のお菓子を配布しながら走った。自治会も走り,地域にも企業にも自分たちの広報にも健康づくりにもなり,みんなにメリットがある取組だと感じた。

・引きこもっている人,誘っても出てこない人には,個人宅でできるものを提供して,つながりを作る。例えばイラストを作ってもらう。SNSを通じて参加など。

 

【取組アイデア】

・小さなご縁を逃さない仕組みをつくる(ハンターの目で)

  少しの繋がりでも逃さず,常に人材発掘の視点を持ちながら,相手のニーズとマッチングできるように,関心を寄せてフォローできる人材を育てる。

 

3 災害に対して,安心できる地域にしたい!

    情報が行き渡る,高齢者にとって安心できる防災とは?

  12月17日の共同部会で議論

 

(6)Fグループ    対象者:元気な高齢者(概ね60~75歳)

1 趣味や特技など,北区で学びを深めてほしい!

     サークル活動や講座など,学びや遊びを,地域への入口にするには?

2 高齢者の豊富な知識や経験をまちに活かしてほしい!

     若い世代に刺激を与えるような,まちづくりへの関わり方とは?

 

【主な意見】

<どんな事を人と共有できる?共有したい?>

・近隣施設の連携(地域の高齢者,ライトハウス,佛教大学生)

・特に技術系の男性による家電製品等の修理再生プロジェクト

・サークル活動(読書会,カラオケ,写真,研究会,ゴルフなど)

・絵手紙や料理教室を気軽に行ける場所(空き家や小学校)で開催

・当時の流行歌とともに,青春時代の思い出や恋愛の話などを語る。

 

【取組アイデア】

・「困りごと・人材発掘(家電製品修理・再生)プロジェクト」

おもちゃやイス,自転車の修理,電球の交換,野菜づくりをしてくれる人を発掘。イベント開催日に設定すると参加の機会づくりにも。電気屋さんに講師になってもらい,安く修理してもらう。人の得意分野を知り,マッチングさせるためにも,区役所や学区でよろず相談や人材募集をする。

・「空き家や小学校を使った講師チェンジ教室」

外へなかなか出ない男性をターゲットに,高齢者の男性による料理教室を開催。凝り性な人が多い男性がある程度できるようになると趣味に繋がっていきやすいそこを女性がうまく盛り上げて乗せていく。また,年配の方はお料理の目分量を教え,若い人はスマホの使い方を教えるようにすれば,世代間での交流が実現。更に,作った料理に合わせてお酒を飲むようにすれば,男性同士が誘い合っての参加も期待できる。取組を継続することが大切であり,「楽しい」ことが継続の秘訣。

 

3 災害に対して,安心できる地域にしたい!

  情報が行き渡る,高齢者にとって安心できる防災とは?

  12月17日の共同部会で議論

 

(7)Gグループ   対象者:健康に不安を感じる高齢者(概ね75~100歳)

1 高齢になっても,安心して暮らしてほしい!

     多くの人と,顔の見える関係を育むには?

 

【主な意見】

<あいさつ・声掛け>

・あいさつ運動で横へのつながりを強化。アパート,マンションも巻き込む。

・老人会に入会していない人は,なかなか地域行事にも参加しない。そのような人は,老人福祉員としてこまめに訪問するが,心を開いてもらえるまでには時間がかかる。

・西賀茂地域は都市部とは違い虫送りなどの伝統行事が比較的残っている。伝統行事は,若い人でも参加する人が多く,地域住民の心の拠り所となっている。

<場づくり・場の活用>

・高齢者(70歳以上)を対象にしたオープンカフェの開設

・公園の活性化による孤立の防止。プランターを高齢者に渡して花づくりをしてもらい,それを公園に置けるようにする。花づくりは得意とする人も多く,生きがいになるのではないか。ヨーロッパではそれぞれの家が花壇を美しくしていたりする。日本でもそのようにできれば。

・長距離・長時間を歩くことは難しい。ちょっと行ったらすぐにちょいと休めるベンチ・椅子を設置する。

・配達や配送ではなく,昔のように魚屋さん,八百屋さんが大八車のように近くまでやってきてくれたら,そこを基点に交流が生まれる井戸端のようになるのでは。

・地蔵盆への参加。興味がある学生を登用する仕組みを作ってはどうか。現状では人間関係で大学生が参加することはあっても,仕組みとしては確立されていない。

 

【取組アイデア】

・「気軽に集える「止まり木」」

一定間隔で座れるベンチを設置。各家庭や商店の前など。お茶が置いてありゆっくりできる。座った人には誰かが声を掛けることが習慣になるように。寄付又は行政の補助金で運営。場所の提供者を募集する。「このベンチの近くの避難所は」といった内容を掲示して,避難所の周知にも一役買ってもらう。気軽に出かけられ,多世代との交流が促進されるメリットがある。

 

2 災害に対して,安心できる地域にしたい!

    情報が行き渡る,高齢者にとって安心できる防災とは?

 

【主な意見】

・防災は何よりも「向こう三軒両隣」の関係が大切。

・避難ルートを分かりやすく。

・大学生の参加を。避難訓練から若者の力を。

 

【取組アイデア】

・「伝統行事の継承で絆と防災力UP」

虫送り,地蔵盆などの行事を活用した防災訓練,避難ルートの確認など。既存の,せっかくある機会をもっと活用し,京都ならではの強みとする。多世代が助け合う避難の理想形の実現,避難が難しい人の把握,対応方法の事前確認ができるなどのメリットも。行事の開催場所が避難所(小学校等)であることも多い。その機会に防災訓練をすることで,いざという時の行動をイメージしてもらいやすい。

 

(8)Jグループ    対象者:外国人

1 北区に移り住んだ外国人が地域の魅力を感じながら楽しく暮らしてほしい!

     北区の良さを感じてもらい地域に馴染んでもらうしかけとは?

  12月17日の共同部会で議論

 

2 外国人観光客に北区の魅力をもっと伝えたい!

     特定の観光地にとどまらない, 北区の魅力を届けるための取組とは?

 

【主な意見】

<魅力の伝え方>

・観光客ではなく,「地域に住む外国人」が外国人に地域の魅力を発信することが大事。老人施設の技能実習生などによりSNSで広がっていくのではないか。

・外国人のニーズ把握が大事。興味を持てる内容であれば広げてくれる。

<旅行者>

・簡易宿泊所などが増え,意外な場所に外国人がいることも多い。アクセス,移動方法をグーグルマップなどで調べている。

・モノ消費よりコト消費の流れで,職業体験が人気になりつつある。

<身軽に動ける拠点づくり>

・公共交通,自転車の活用促進や荷物預かり所の増設による利便性の向上

 

【取組アイデア】

・長期滞在の観光客,地域に住む外国人に企業体験をしてもらい,口コミ等により観光客に向けて魅力を発信してもらう。

・在住外国人の交流場所(インターナショナルハウス等)で地域の魅力を情報提供。在住外国人はその魅力を外国向けに発信。技能実習生がフェイスブックで発信。国別によく見る観光サイトに口コミを掲載

 

3 北区に移り住んだ外国人に災害時での,自身の対応や支援者としての活躍につなげてほしい!

     そんな安心できる関係を育む取組とは?

 

【主な意見】

<現状>

・避難所に行けば「何でももらえる」との誤解がある。各自での備蓄の必要性などについて再周知が必要。

・避難所で観光客の受け入れは厳しい。別の受け入れ先を用意すべき。

・帰宅困難者用の情報を自主防災会にも提供する必要あり。

<日常のつながりづくり>

・町内会にこだわらず,災害時に協力してもらえるような関係性を日常のイベント等で作っておくことが重要だ。

<その他>

・他区のよい取組を北区でも取り入れる。

・スターバックスや新大宮ハロウィンなど,地域で外国人が集まりやすい場所がある。そのような場で防災情報を周知してはどうか。

・町内会に入るメリットとは,と言われることもあるが,「防災」を切り口に加入を勧めるのは有効な手法ではないか。

 

【取組アイデア】

・様々な手段や機会を捉えて声掛けをする。

町内会に入ると防災情報を得られるメリットがあるということを「不動産屋」「学校「職場」から知らせる。また,地域の外国人の集まる場(カフェ,新大宮ハロウィンなど)や子ども繋がりの口コミで防災情報について周知する。

 

5 部会長のまとめ

(志藤教授)

・空き家の情報,地域活動の情報などの既にある情報の発信や交換,大学のボランティアセンターなどの既にある拠点同士のつながり作り,企業との連携,他区のよい取組を取り入れるなど,様々なアイデアが出た。

(藤野教授)

・50歳代以上の男性未婚率の上昇や子どもの減少,外国人の防災などの課題に対して,「地域の男性がつながれるような機会」「子どもの意見を聞く場」「4大学が集まる大学生フェスティバル」「地域における外国人ボランティアガイドの育成」などの意見が出た。その中で,外国人の防災についてはもう一段掘り下げて考えていく必要があると感じた。

(河角准教授)

・やってみたいことが同じ人と繋がれる拠点や場は大切。そのために,今取り組んでいるものを少し変えてみるのも一つ。例えば,これまでの地蔵盆のやり方を変えて,子どもが発表できる機会を作るなど。

お問い合わせ先

京都市 北区役所地域力推進室総務・防災担当

電話:庶務担当:075-432-1197、地域防災担当:075-432-1199、統計調査担当:075-432-1199、企画担当:075-432-1199

ファックス:075-432-0388