四条通歩道拡幅事業
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2016年2月26日
四条通歩道拡幅事業
1 四条通歩道拡幅事業
京都市では,平成11年に策定した京都市基本構想(グランドビジョン)において,自動車交通に過度に依存しない交通体系を構築しつつ,歩くことが楽しくなるようなまちづくりに取り組むこととし,平成13年に策定した京都市基本計画では「歩くまち・京都」を掲げるなど,それまでのクルマ中心社会から,「歩く」ことを中心としたまちと暮らしに転換するための取組を進めています。
その中でも,四条通(烏丸通~川端通)の歩道拡幅事業は,平成17年に地元商店街からの要望をいただいて以降,約10年もの歳月をかけて市民の皆様と共に歩みを進めてきたシンボル的な取組であり,人口100万人を超える大都市の中心市街地において,幹線道路の車線数を減らして歩道幅を拡幅し,歩行者や公共交通優先の空間を創出する,全国のモデルケースとなる事業として整備を進めてまいりました。
この度,平成26年11月に整備に着手した四条通歩道拡幅事業が平成27年10月末に完成しました。人と公共交通を大切にする空間に生まれ変わった四条通の整備内容や四条通周辺で現在進んでいる「歩いて楽しいまち」を目指した取組は次のとおりです。
(1)事業概要
ア 区間
四条通(烏丸通~川端通)
イ 延長・幅員
延長:1,120m,幅員:22m(2)整備内容
ア 歩道の拡幅
片側2車線を片側1車線に減少させ,歩道を拡幅しました。
※ 緊急車両の通行について
・整備後の四条通では,両側の車線に車があっても,大型の消防車等を含めた緊急車両が道路の中央
(ゼブラゾーン)を通行できる幅員を確保しています。
※ 歩道上の地上機器については,歩道拡幅工事完了後,引き続き企業者による移設を予定しています。
イ バス停の集約,「テラス型バス停」の導入
16箇所のバス停を,四条河原町・四条高倉の4箇所(西行2箇所,東行2箇所)に集約し,車道側に張り出した
「テラス型バス停」を導入しました。
ウ 沿道アクセススペース(車両の停車スペース)
四条通を訪れる方や,物流車両が沿道にアクセスする際に,車を一時的に停車できるスペースを設置しました。
(15箇所32台分)
沿道アクセススペースは,沿道の停車車両の実態を踏まえ,原則として細街路間ごとに設置しています。
(ただし,構造上,一部設置できない区間があります。)
エ タクシー乗り場
需要の多い大丸前と髙島屋前の2箇所に客待ちが可能なタクシー乗り場を設置しました。
(タクシーの乗降については,沿道アクセススペースも利用可能です。)
停車可能台数は,大丸前が3台分,髙島屋前が4台分です。
2 歩いて楽しいまちなかゾーンの整備
(1)整備概要
平成24年度から四条通の北側に位置する歴史的都心地区(四条通,烏丸通,御池通,河原町通で囲まれたエリア)において,安全な歩行空間を創出することを目的に,道路にカラーラインを引くことで車両が通行するスペースを視覚的に狭く見せる「歩いて楽しいまちなか」ゾーンの整備を実施しました。
【これまでの整備状況】
・24年度 歴史的都心地区の西側半分を整備
・25年度 歴史的都心地区の東側半分を整備
・26年度~ 四条通の南側地区(四条通,烏丸通,五条通,河原町通で囲まれた地域)を整備中
(2)整備内容
ア 車両通行部分の狭窄
歩行者と車両を分離している法定の白色の区画線の内側にベンガラ色のラインを引き,視覚的に車道を狭く見せる
ことにより,車両の速度低下を図ります。
イ 自転車通行部分
車両通行部分を狭くしたことにより生まれた,白色の区画線と,ベンガラ色のラインの間のスペースを,自転車が
通行する箇所の目安として設定し,自転車のピクトグラム(絵文字)と自転車の車道左側通行を促すための矢印を
表示 しています。
(3)今後の展開
3 その他の取組
京都府公安委員会と連携した取組
髙島屋駐車場から河原町通・南方面への出庫を可能とする措置
・髙島屋駐車場から河原町通へ出庫する際に南方面へ出庫できるよう,京都市において交差点改良を行うとともに,
京都府公安委員会が信号機を設置し,平成27年11月2日(火曜)から運用を開始しました。
完成記念誌
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お問い合わせ先
京都市 建設局道路建設部道路環境整備課
電話:075-222-3570
ファックス:075-213-0193