阪急京都線（洛西口駅付近）連続立体交差化事業

　阪急京都線（洛西口駅付近）連続立体交差化事業は，阪急京都線の桂駅以南を高架化して一挙に複数の踏切を除却し，踏切での慢性的な交通渋滞を解消することで，都市交通の円滑化や地域の活性化を図ることを目的としたものです。

　本事業では，平成27年度に桂駅南側から東向日駅北側までの約2km（うち京都市域は約1400m）の高架化が完成し，3箇所の踏切（川岡下三番踏切道，物集女踏切道，変電所上手踏切道）を除却しました。

　平成28年度には，隣接する西側住宅地への環境影響を緩和するため，鉄道の高架化に伴い自転車・歩行者専用の阪急西側道を設置しました。

　平成30年3月に，山陰街道交差点，桂寺戸線，久世北茶屋線交差点等の周辺道路の整備工事が完了し，本事業が完成しました。

　また，平成30年10月18日に連続立体交差化事業の完成と「TauT阪急洛西口」第1期エリアの披露イベントを実施しました。

　平成15年度　新規補助採択　環境影響評価・都市計画決定に着手

　平成17年度　都市計画決定

　平成18年度　都市計画事業認可取得

　平成19年度　阪急電鉄株式会社と基本協定を締結　用地買収や道路占用物件の移設

　平成20年度　用地買収や道路占用物件の移設　仮道路工事及び仮線路工事

  平成21年度　仮道路工事及び仮線路工事

  平成22年度　仮線路工事（仮線路への切替）

　平成23年度　高架橋工事

　平成27年度　全線高架化

  平成28年度　阪急西側道供用開始

　平成29年度　関連道路工事等完了

平成29年度に関連道路工事等が完了しました。

「事業平面図とあゆみ」

これまでの事業の経過を写真にまとめました。

　「環境影響評価」とは，鉄道や高速道路の建設など大規模な事業の着手前に，あらかじめ自然環境や景観への影響などについて事業者自らが調べた結果を公表し，それに対する市民の皆様のご意見を取り入れ，環境に与える影響ができるだけ少ない事業としていく仕組みであり，連続立体交差化事業は「京都市環境影響評価等に関する条例」により環境影響評価の手続が必要な事業に該当します。

　平成15年度に周辺地域の概況や環境影響評価の項目及び予測や評価の方法を記した「環境影響評価方法書」を市民の皆様のご意見を伺いながら，京都市環境影響評価審査会の審議を経て，「方法書」に対する市長の意見が出されました。

　平成16年度には，当該意見を勘案した「環境影響評価準備書」を作成し，平成17年4月に「準備書」に対する市長の意見が出されました。

　その後，当該意見を勘案した「環境影響評価書」を作成し，平成17年6月29日に都市計画審議会に付議されました。

　また，平成20年3月31日，工事着手にあたり「環境影響評価事後調査計画書」を提出し，平成29年度に本事業が完成したことから，「環境影響評価事後調査結果報告書」を作成し，平成31年3月27日から同年4月26日まで縦覧いたしました。