下京区・区民の誇りの木 下京区のみどり
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2024年7月29日
下京区のみどり
平成11年度に区制120周年を迎えた下京区は、千年の都「京都」の玄関にあたる位置にあります。
区の面積は6.82キロ平方メートル。区内には、本願寺をはじめ、貴重な史跡・名勝が数多く残っています。これらは、地域の方々をはじめ、市民の皆さんの地道な努力のもとに、守り続けられています。
植樹地の多くを占める社寺境内地
「京都市緑化推進計画」策定のために、京都市域の緑の現況調査を平成2年に行いました。これによると、下京区には林地はなく、植樹地の緑被率はわずか約5%でした。市街地中心部であるがゆえの数値といえますが、植樹地の中でも、社寺の占める割合は高く、3割以上となっています。
このような下京区の特徴は、「区民の誇りの木」の選定結果にも色濃く表れています。

梅小路公園の河原遊び場
受け継がれる先人の思い
選定に当たって、市民の皆さんからは、社寺の境内地に育つイチョウやサクラなどが数多く推薦されました。これらの樹木は、神木としてまつられていたり、伝説や逸話とともに受け継がれて歳月を重ねたものが多いようです。先人が守り育てた思いを、現代へと受け継いできた努力を垣間みることができます。
イチョウとクスノキが代表選手
「区民の誇りの木」の樹種別内訳を見ると、選定された78件のうち、イチョウとクスノキが17件ずつ、サクラ類が13件です。この3種だけで47件に及び、全体の6割を占めています。
樹木の所在地を見ると、20件が寺社及びその関連施設にあります。イチョウやクスノキは、火災の際に延焼を防ぐ効果があるとされています。また、環境が整えば大木に育つ種類であることから、寺社としての威厳ある雰囲気をつくりだす役割もになっています。
いっぽう、サクラやモミジなどは、寺社に集まる人たちにくつろいでもらおうという思いで植えられたものが多いようです。
点在する「緑のオアシス」
まとまった広さとボリューム感のある緑の空間が点在していることも、下京区の特徴といえます。建物が隣接する中心市街地にあって、境内にたくさんの巨木が育つ東本願寺や西本願寺、枳殻邸などには、鳥たちや昆虫などに餌場を提供してくれる「緑のオアシス」となっています。
「区民の誇りの木」の選定基準として、「普段に容易に見える樹木」であることが一つの条件となっています。社寺の緑は、道行く人たちからも簡単に観賞できるので、まちかどの景色の一部として、地域の人たちに親しまれています。
「緑豊かなまち」の印象
下京区の「区民の誇りの木」の多くが、寺社境内地に依存していますが、だれもが気軽に観賞できる大きな樹木が区内に点在しているので、現実の緑被率以上に、「緑豊かなまち」の印象を与えてくれます。
また、緑被率を語るうえで、忘れてはならないのが「梅小路公園」の誕生です。旧国鉄の貨物ヤードの跡地を利用して、平成7年から順次開園した約11.7ヘクタールの都市公園の存在が、下京区の緑被率アップに大きく寄与しています。
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お問い合わせ先
京都市 建設局みどり政策推進室
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