生物多様性に関する流域連携のキックオフ・フォーラム
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2025年1月20日
森・里・街・川のつながりを結び、京都のみらいを紡ぐ
きょうと生物多様性センターでは、京都の伝統・文化や暮らしを支えてきた「京都の自然の恵み」を守り、次世代につないでいくため、様々な取組を展開しています。
同センターでは、令和6年度から生きものの生息・生育地を保全・回復し、将来にわたり生物多様性の恵みを享受するため、「森・里・街・川」のエリアごとに生物多様性の保全活動の企画支援・コーディネートを拡充し、新たな活動の創出を促進しています。
この度、「森・里・街・川」のつながりの重要性を知り、各エリアにおける取組事例・課題等を共有したうえで、参加者が交流することにより、保全活動等やこれに取り組む方々が結ばれ、京都のみらいを紡いでいくためのキックオフ・フォーラムを開催しますので、参加者を募集します。
1 日時
令和7年3月9日(日曜日) 午後1時~5時15分
※ 午後1時~4時15分は講演会、4時15分~5時15分は交流会を行います。
2 場所
⑴ 会場
イオンモール京都桂川 イオンホール
(〒601-8601 京都市南区久世高田町376番1 3階)
⑵ オンライン
YouTubeによる限定配信(交流会についてはオンライン配信を行いません。)
3 講演会
⑴ 基調講演
ア 講演者
中村 桂子 JT生命誌研究館名誉館長
イ テーマ:「私たち生きものの中の私」として生きる ―生命誌の視点―
【メッセージ】地球は多様な生きものが暮らす賑やかな星です。この生きものたちは、すべて40億年ほど前の海中に存在した細胞から進化した仲間であることが示されました。もちろん私たち人間も含めて。40億年という長い間生きものが続いてきたのは、多様になったからこそです。多様性は、人間が守るものではなく、生きものの本質であることを知り、その中で賢く生きるのが私たちの生き方の基本です。
多様な生きものたちの、歴史と関係に目を向けながら、「ほんとうの豊かさ」と「ほんとうの幸せ」を実感する生き方を求めて生きたいと思います。
⑵ 事例紹介
事例紹介者 | エリア |
雲ケ畑・足谷 人と自然の会 鴨川の源流域である京都市北区雲ケ畑 足谷地域において、ベニバナヤマシャクヤクをはじめとする希少植物の保全活動等に取り組まれています。 | 森 |
株式会社中嶋農園/NPO法人木野環境 京都市伏見区向島において、減農薬・有機肥料を使用して野菜を栽培するなど、環境配慮型農業に取り組まれています。また、農業分野での資源循環&カーボンゼロを実践する取組や参加型の田植えや稲刈り体験を行われています。 | 里 |
植彌加藤造園株式会社 文化財庭園や別荘庭園等の育成管理・作庭に携わられ、東本願寺飛地境内地の名勝渉成園では、園内に息づく生物多様性を守るため、創意工夫を凝らしながら育成管理されています。同園は令和6年に自然共生サイトに認定されました。 | 街 |
京の川の恵みを活かす会 大阪ベイエリアから鴨川へ遡上する天然アユをシンボルに、川の恵みを活かすため、漁協、研究者、市民、行政などが緩やかに連携し、#魚道の設置をはじめ、稚アユ遡上調査や仔アユ流下調査など、季節を通して様々な活動を展開されています。 | 川 |
⑶ 話題提供
ア 話題提供者
舘野 隆之輔 京都大学フィールド科学教育研究センター センター長
イ 概要
京都大学フィールド研が提唱する「森里海連環学」やイオン環境財団と一緒にすすめている超学際的研究プロジェクト「新しい里山・里海共創プロジェクト」の活動事例を報告いただきます。
⑷ パネルディスカッション
湯本 貴和 きょうと生物多様性センター長の進行により、「森・里・街・川」のつながりの重要性について、基調講演者、事例紹介者、話題提供者との意見交換等を行います。
4 交流会
講演会終了後の午後4時15分から5時15分まで、「森・里・街・川」において生物多様性の保全活動に取り組まれている方々や参加者同士が交流していただく時間を設けます。
なお、本フォーラム中は、事例紹介者等が作成したポスターを会場に展示します。
5 申込方法等
⑴ 受付期間
令和7年2月1日(土曜日)から当日まで
⑵ 申込方法
以下のホームページに掲載する申込フォームからお申込みください。
きょうと生物多様性センターのホームページ
https://www.pref.kyoto.jp/biodic/news/morisatomatikawalhoramu.html
⑶ 定員
会場:100名(先着順) オンライン:定員なし
※ 交流会のみに参加される場合は、申込不要です。
⑷ 参加費
無料
6 主催
きょうと生物多様性センター運営協議会
7 共催
京都市、京都府
参考1 きょうと生物多様性センターの概要
生物多様性に関する情報を正確かつ継続的に把握し、収集された知見を基に、生物多様性に係る理解促進や担い手育成、地域や企業の保全活動の支援等を行うとともに、保全に係る様々な主体の連携・協力関係を構築することを目的として、京都市と京都府との協働で設置し、運営しています。
参考2 30by30目標達成に向けた取組について
世界では依然として生物多様性の損失が続き、早期にそれを食い止め、むしろ増大させなければ、取り返しのつかない事態になることが危惧されています。こうした中、30by30等の達成に向けた機運の醸成と具体的な取組の促進を図るため、有志の企業・自治体・団体による「生物多様性のための30by30アライアンス」が発足しました。本市は令和5年7月に参加し、30by30目標の達成に向けて取り組んでいます。
報道発表資料
発表日
令和7年1月20日(月曜日)
担当課
環境政策局環境企画部環境保全創造課 (電話:075-222-3951)
報道発表資料
報道発表資料(PDF形式, 255.45KB)
報道発表資料です。
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お問い合わせ先
京都市 環境政策局環境企画部環境保全創造課
電話:075-222‐3951
ファックス:075-213-0922