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本市域における「自然共生サイト」への新規認定

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2024年9月27日

2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として保全する国際目標「30by30(サーティバイサーティ)」の達成に向け、環境省では、企業や地域の皆様等が管理し、生物多様性の保全が図られている区域を「自然共生サイト」として認定する仕組みを、令和5年度から運用しています。

本市は、「生物多様性のための30by30アライアンス」に参加し、令和5年4月に府市協働で設置した「きょうと生物多様性センター」等を通じて、「自然共生サイト」への認定促進や市民周知等に取り組んでいます。

この度、令和6年度前期において、本市域から新たに4件が「自然共生サイト」として環境大臣に認定されることが決定しました!

1 梅小路公園 朱雀の庭・いのちの森


     朱雀の庭の様子

所在地

京都市下京区

面積

1.65ha

サイトの概要

梅小路公園は、都市化された市街地の中心における大規模な緑の拠点として整備された都市公園です。園内に、本サイトがあり、池泉回遊式庭園である「朱雀の庭」と、復元型ビオトープである「いのちの森」が一体となっています。

「朱雀の庭」は、京都の庭園文化を継承し、地域の生き物を育む、生物文化多様性の新たな拠点として機能しています。「いのちの森」は継続的な動植物調査や自然観察会を行っており、植物618種、鳥類80種、菌類380種が確認されています。

2 花脊チマキザサ保護区


 保護区内のチマキザサの生育状況

所在地

京都市左京区

面積

36ha

サイトの概要

京都市北部山間地域の花脊産のチマキザサは、祇園祭の厄除け粽や京料理・京菓子などに利用されてきましたが、2004年(平成16年)から2006年(平成18年)にかけて、チマキザサが一斉に開花し群落のほぼ全てが枯れました。また、近年増加したニホンジカが新芽を食べ尽くしたため、自然環境下での再生は望めない状況となりました。

この危機に対応するため、2013年(平成25年)に本市、地元住民及び関係団体により「チマキザサ再生委員会」を立ち上げ、かつてチマキザサが自生していた場所にシカの侵入を防ぐ防鹿柵を設置するなど、チマキザサの保全・再生に取り組んでおり、本サイトはその対象地域の一部となっています。

3 真宗本廟(東本願寺) 渉成園


      渉成園の様子

所在地

京都市下京区

面積

3.16ha

サイトの概要

渉成園は、真宗本廟(東本願寺)の飛地境内地の池泉回遊式庭園で国の名勝に指定されています。庭園は、1653年に江戸時代初期を代表する文人・石川丈山によって作庭されたものであり、北東部は樹林、南東部は池が占め、西半分は植栽地に瀟洒な堂宇、諸殿が点在します。

庭園植栽には梅、桜、躑躅、蓮、萩など日本古来の植物が多種用いられ、下層植生の管理も行き届いており、池畔には希少なミズアオイの開花も確認されています。また、動物相も豊かで在来の蝶、蜻蛉、直翅類が多種確認されています。

4 城南宮(Jonangu)


    秋の城南宮神苑の様子

所在地

京都市伏見区

面積

2.3ha

サイトの概要

平安選都の際に創建された城南宮では、平安時代後期に白河上皇や鳥羽上皇が『源氏物語』の四季の庭を意識し、池をめぐる広大な離宮を造営すると、祭礼や歌会などが厳かに行われました。中世・近世と鎮守の森は大切に守られ、明治時代には境内の南側を庭園としました。戦後、作庭家の中根金作が池の岩組を整え、庭園は「楽水苑」と名付けられました。その後、北側に拡張し、離宮の築山の遺構と伝える「春の山」や「平安の庭」「室町の庭」「桃山の庭」などからなる庭園となりました。これを機に、『源氏物語』ゆかりの植物を植栽し、「源氏物語植物保存会」が組織されました。高中低木草から苔まで多種の植物が見られ、地下水を利用した苑池・遣水を配し、多くの魚類・昆虫・鳥類が生息しています。神苑は有料で公開され、4月29日に曲水の宴、6月末に禊ぎの小川で人形流し、秋に観月会を行い、伝統行事の舞台になっています。

参考 生物多様性のための30by30アライアンスについて

世界では依然として生物多様性の損失が続き、早期にそれを食い止め、むしろ増大させなければ、取り返しのつかない事態になることが危惧されています。こうした中、30by30等の達成に向けた機運の醸成と具体的な取組の促進を図るため、有志の企業・自治体・団体による「生物多様性のための30by30アライアンス」が発足し、本市は令和5年7月に参加しました。


「生物多様性のための30by30アライアンス」のロゴマーク

報道発表資料

発表日

令和6年9月27日(金曜日)

担当課

環境政策局環境企画部環境保全創造課(電話:075-222-3951)

報道発表資料

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お問い合わせ先

京都市 環境政策局環境企画部環境保全創造課

電話:075-222‐3951

ファックス:075-213-0922

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