エネテック京都株式会社×京都市 既存建築物のZEB化の普及拡大 ～「スタンダードなオフィスビル」のZEB化を目指して～

　京都市とエネテック京都株式会社は、公民連携・課題解決推進事業「KYOTO CITY OPEN LABO」（※1）を活用し、本市が提示した課題「既存建築物のZEB化（※2）の普及拡大」について、連携して取組を進めます。

　「2050年までの二酸化炭素排出量正味ゼロ」に向けては、持続可能な資源・エネルギーの利用を前提とした社会活動へ移行していかなければなりません。そのためには、京都市域のエネルギー消費量の過半を占める、建築物の脱炭素化を図る必要があります。
　本取組は、京都市と民間企業が連携し、エネルギーを自給自足するオフィスやビルの標準化を目指して、市内の既存建築物のZEB化の普及拡大を図るものです。

企業名：エネテック京都株式会社
所在地：〒601-8033 京都市南区東九条南石田町74－2
事業内容：空調システム設計・販売・施工、省エネコンサルティング等

　市域でもスタンダードな構造（「小～中規模」、「鉄骨造」、「事務所用途」）である、連携企業（エネテック京都株式会社）の自社ビルを対象に、ZEB化可能性調査を実施します。
　調査では、「照明・空調設備の高効率化更新」といった汎用的な内容を主軸に、採算性や事業スケジュールの検討・条件整理を進めます。
　前提条件や検討内容をシンプルなものとし、その結果を発信することで、ZEBの実現可能性について、より多くの建物所有者に認識いただくことを目指します。
　また、可能性調査の一連の流れや、ZEB化に関するノウハウを共有するための、本市技術系職員との意見交換会を実施します。
　これにより、市有建築物のZEB化の検討・推進にも繋がる取組を目指します。

（連携企業の自社ビルの構造等）
　建物構造… 鉄骨造3階建て(外壁ALC)
　延床面積… 約1,050㎡
　築年数… 築23年
　採用空調… 主にガスヒートポンプエアコン、一部電気式空調

そのほか、連携期間後の連携企業による自社取組として、検討結果に基づく自社ビルのZEB化改修工事の実施を予定。
ZEB化を実現した際には、社屋の見学会を実施しZEB化の普及拡大を図る。

※1　公民連携・課題解決推進事業「KYOTO CITY OPEN LABO」
　本市が抱える様々な行政課題その他の社会課題に対し、民間企業等から課題の解決に資する技術やノウハウ、アイデアなどを募集したうえで、課題提示部署と民間企業等が一緒になって、実証実験や具体的実践等により課題解決に取り組む仕組み。
　WEB：「KYOTO CITY OPEN LABO」

※2　ZEB
　ネット・ゼロ・エネルギー・ビルの略。一次エネルギー消費量の収支を正味でゼロとすることを目指した建築物のこと。

※3　WEBPRO
　WEB上で建築物のエネルギー消費性能を計算できる専用プログラムのこと。
　（国立研究開発法人建築研究所HP：https://www.kenken.go.jp/becc/）

■会社概要
［会社名称］エネテック京都株式会社（代表者 吉田暢夫）
［設立］1989年11月1日
［株主］大阪ガス株式会社 100%
［資本金］3,000万円

■事業内容
1.空調システム設計・施工・販売
2.コージェネレーション設計・施工・販売
3.厨房設備設計・施工・販売
4.ボイラー設計・施工・販売
5.電気設備・給排水衛生工事
6.建築附帯工事－LED・太陽光発電・屋上防水
7.省エネコンサルティング

■登録　一級建築士事務所、ZEBプランナー

■建設業許可
　〇特定建設業…管工事業、電気工事業、建築工事業、大工工事業、屋根工事業、内装仕上げ工事業、タイル・れんが・ブロック工事業、土木工事業、舗装工事業、とび・土工工事業、鋼構造物工事業、しゅんせつ工事業、塗装工事業、水道施設工事業
　〇一般建設業…機械器具設置工事業、防水工事業、消防設備工事業 

■ISO認証　14001、50001

WEB：「エネテック京都ホームページ」
URL： http://www.osakagas-enetec.jp/

令和5年12月14日

【京都市】
○本取組全般に関すること、連携に関すること
　環境政策局　地球温暖化対策室　TEL:075-222-4555
　都市計画局　公共建築部　公共建築企画課　TEL:075-222-3640

○公民連携・課題解決推進事業に関すること
　総合企画局　総合政策室　TEL:075-222-3178

【エネテック京都株式会社】
○取組や連携に関すること
　設計部、計画部
　TEL:075－693－6530