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重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の患者発生に伴う注意喚起

ページ番号345548

2025年9月12日

 ダニ媒介感染症である重症熱性血小板減少症候群(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome(以下「SFTS」といいます。))の患者が確認されました。平成25年の統計開始以降、本市3例目の発生となります。

 SFTSは、主にSFTSのウイルスを保有するマダニに刺されることで感染します。春から秋にかけては、マダニの活動が盛んになるため、特に注意が必要です。

 草むらや藪などに入る場合は、肌の露出を少なくし、虫除け剤を使用するなどして、マダニに刺されないようにしましょう。

患者の概要

⑴   年代・性別等 10歳代、男性、京都市在住
⑵   主な症状 発熱、頭痛、下痢、嘔吐、全身倦怠感、血小板と白血球の減少等
⑶   現在の状況 医療機関に入院・加療中
⑷   発症日 令和7年8月29日
⑸   推定感染地域・経路 不明

参考

過去5年の発生状況

過去5年の発生状況

 

令和3年

令和4年

令和5年

令和6年

令和7年

京都市

0

0

0

0

2

全国

110

118

134

120

149

※国立健康危機管理研究機構の8月31日までの報告件数(速報値)

SFTSについて

(1)SFTSとは

・主にSFTSのウイルスを保有しているマダニに刺されることで感染します。また、SFTSを発症している動物と接触することにより感染することもあります。

・潜伏期間は、6日から2週間程度です。

・主な症状は発熱と消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)であり、時に頭痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状などを伴います。

・血液所見では、血小板減少、白血球減少、血清酵素の上昇が認められます。

・日本のSFTS患者の致命率は約10~30%です。

(2)予防方法

・マダニに刺されないようにすることが重要です。

・草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴(サンダルのような肌を露出するようなものは避ける。)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻くなど、肌の露出を少なくすることが大切です。

・DEETやイカリジンという成分を含む虫除け剤の併用も効果が期待されます(取扱説明書に沿って使用してください。)。

・ペットがマダニに刺されないようにしましょう。散歩後の体表チェックや目の細かい櫛をかけること、ペット用のダニ駆除剤の使用も効果的です。また、動物に触ったら必ず手を洗いましょう。

・屋外活動後は入浴し、マダニに刺されていないか確認しましょう。

(3)マダニに刺された時の対応

・吸血中のマダニに気が付いた場合は、無理に自分で引き抜こうとすると、マダニの一部が皮膚内に残り化膿したり、マダニの体液を逆流させて病原体が体内に入りやすくしてしまう恐れがあるので、すぐに医療機関(皮膚科など)で処置してもらいましょう。

・マダニに刺された後、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は、すみやかに医療機関で診察を受けてください。

報道発表資料

発表日

令和7年9月12日

担当課

保健福祉局医療衛生推進室医療衛生企画課健康危機対策担当(電話:075-222-4244)

報道発表資料

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お問い合わせ先

保健福祉局 医療衛生推進室 医療衛生企画課(健康危機対策担当)
電話: 075-222-3600 ファックス: 075-251-7233

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