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腸管出血性大腸菌感染症等に注意しましょう!

ページ番号329365

2024年6月27日

 腸管出血性大腸菌感染症は、三類感染症の中でも、腸管出血性大腸菌で汚染された食べ物を摂取して感染することが多い感染症で、年間20件~40件程度の発生報告があります。また、腸管出血性大腸菌感染症以外の三類感染症については、海外からの輸入感染が多くみられます。
 このため、京都市では、京都市保健所健康危機対処計画に基づき、腸管出血性大腸菌感染症の発生が多く、海外への渡航が増える夏前に、三類感染症としてまとめて公表し、注意喚起を行っています。
 市民の皆様におかれましては、手洗いをはじめとした感染対策の徹底をお願いします。

1 令和5年の三類感染症発生状況

 本市において、令和5年は、腸管出血性大腸菌感染症38件及び腸チフス1件の発生報告がありました。このうち、腸チフスは、海外での感染が確認されています。腸管出血性大腸菌感染症は、初夏から初秋に多く発生する傾向にあり、食べ物を原因とした経口感染が多くみられました。

令和5年の三類感染症発生状況

 

コレラ

細菌性

赤痢

腸管出血性

大腸菌感染症

腸チフス

パラチフス

令和5年

(暫定値)

0

0

38

1

0

2 腸管出血性大腸菌感染症の発生状況

(1)発生報告数の推移(令和元年~6年)

 腸管出血性大腸菌感染症は、令和2~4年は比較的少なく推移していましたが、令和5年は38件と増加に転じており、全国も同様の傾向にあります。

発生報告数の推移

 

令和元年

令和2年

令和3年

令和4年

 

令和5年

(暫定値)

令和6年

(速報値)※

報告数

(京都市)

43

22

34

23

38

5

報告数

(全国)

3,744

3,094

3,243

3,370

3,813

820

(※京都市:令和6年6月25日時点/全国:令和6年6月16日時点の速報値)

(2)月別報告数(令和元年から令和5年の合計)

 例年、夏期(6月~8月)に多く発生する傾向にあります。

月別報告数

 

1月

 2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

報告数

合計

3

0

12

7

10

22

32

31

16

13

8

6

(報告数)


3 参考(腸管出血性大腸菌感染症)

⑴ 腸管出血性大腸菌感染症とは

  大腸菌は、家畜や人の腸内にも存在します。ほとんどのものは無害ですが、このうちいくつかのものは、人に下痢等の消化器症状や合併症を起こすことがあり、病原大腸菌と呼ばれています。病原大腸菌の中には、毒素を産生し、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こす腸管出血性大腸菌と呼ばれるものがあります。腸管出血性大腸菌感染症は、О157をはじめとするべロ毒素産生性の腸管出血性大腸菌で汚染された食物などの経口摂取によっておこる感染症です。

⑵ 症状

 多くの場合では、3~8日の潜伏期をおいて、激しい腹痛を伴う頻回の水様便の後に、血便を呈します。発熱は軽度で、多くは37度台であることが多いです。有症者の6〜7%において、下痢などの初発症状発現の数日から2週間以内に、溶血性尿毒症症候群(HUS)、または脳症などの重症な合併症が発症することがあります。腸管出血性大腸菌感染症を疑う症状がでたら、早めに近くの医療機関を受診しましょう。

⑶ 予防方法

 腸管出血性大腸菌で汚染された食べ物や水の摂取による感染が主体であるため、食品を十分加熱し、調理後の食品はなるべく食べきるようにしましょう。とくに抵抗力が弱い、乳幼児や高齢者に対しては、重症事例の発生を防止する観点から、生肉又は加熱不十分な食肉を食べさせないよう注意が必要です。

また、ヒトからヒトへの二次感染は、手洗いの徹底等により予防が可能です。

報道発表資料

発表日

令和6年6月27日

担当課

保健福祉局医療衛生推進室医療衛生企画課 健康危機対策担当(電話:075-222-4244)

報道発表資料

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お問い合わせ先

保健福祉局 医療衛生推進室 医療衛生企画課
電話: 075-222-4244 ファックス: 075-251-7233

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