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認知症の人を地域で支えるために

ページ番号181900

2017年8月25日

 多くの人が「住み慣れた地域で暮らし続けたい」と希望しています。特に認知症の人にとって,友人との交流や行きつけの場所への散歩・買い物の外出等,馴染みのある環境で過ごすことが,病状の安定につながります。

 認知症の人が地域で暮らし続けるためには,周囲の理解や見守り,声かけが必要です。ご近所づきあいや仕事の中で,認知症の人と出会うことがあれば,温かい目での見守りをお願いします。特に何かをしなくても,「あの家のおばあさん最近見かけないなぁ」とか,「いつも出会うおじいさん,今日は元気がなかったなぁ」と顔見知りの人を気に掛けることが支援につながるときもあります。顔なじみの間柄なら挨拶をするのもよいですね。

 「認知症になっても暮らし続けられる地域」を一緒につくっていきましょう。

認知症の人への接し方

 自分がこれまでとは違うことに最初に気づくのは,本人です。

 もの忘れや失敗が増え,「何かがおかしい」,「もしかしたら認知症ではないか」,「人に迷惑をかけているのではないか」というような不安を感じるようになります。また同時に,「自分の体験していることをわかってほしい」,「できないことを責めないでほしい」,「まだまだ人の役に立ちたい」と願い,苦しんでいます。

 「認知症だから何もわからなくなる」と思うのではなく,本人が何を求め,何ができるのかを見極め,大切にすることを心がけましょう。

平成27年3月発行「気づいて・つながる 認知症ガイドブック~京都市版認知症ケアパス~」より

平成27年3月発行
「気づいて・つながる認知症ガイドブック~京都市版認知症ケアパス~」より

 

 認知症の人に接するときは次の「3つのポイント」を心にとめて接しましょう。周囲の人たちがこれらを意識することで,認知症の人は穏やかに過ごすことができます。


平成26年3月京都市作成「認知症啓発パネル」より

 

 困っている様子の人を見かけたら,「何かお手伝いすることはありますか」と声かけをしてみてはどうでしょう。たとえ素っ気ない返答をされたり,断られたとしても理解者がいることは伝えられます。できることから少しずつ始めてみましょう。


平成26年3月京都市作成「認知症啓発パネル」より

家族も支えを必要としています

 「夜中に大声をあげ,眠ってくれない」「少し目を離した間にいなくなってしまうことがある」等,症状が進行していくなかで,家族は対応に疲れきり,介護を担いきれない局面にぶつかることがあります。また,「近所に迷惑をかけているのでは」という思いを持っている場合もあります。

 そんな家族の大変さを知り,気持ちに寄り添って,「どんな応援ができるのかな」と考えてみることも,「認知症になっても暮らし続けられる地域」をつくるために大切です。

認知症サポーター

 地域や職域,学校などで認知症に対する正しい知識や具体的な対応方法といった接し方を学んだ,認知症の人や家族を温かく見守る応援者を「認知症サポーター」といいます。

 「認知症サポーター」になるためには,認知症サポーター養成講座を受ける必要があります。(受講者には認知症を支援する印として「オレンジリング(リストバンド)」が配付されます。


 

 また,「認知症サポーター養成講座」を受講した人を対象に,認知症をはじめとした高齢者福祉に関心を持ち続け,自分の住む地域で認知症の方等の「見守り」や「居場所づくり」に参加できるよう,認知症や介護に関する知識をさらに高めることを目的に「認知症サポーター ステップアップ講座」が開催されています。

一人暮らしお年寄り見守りサポーター

 京都市では,暮らしや仕事の場で普段からよく知っている一人暮らし等の高齢者への目配りを行い,支援が必要であると思われた場合に高齢サポート(地域包括支援センター)へ連絡・相談する「一人暮らしお年寄り見守りサポーター」を募集しています。

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京都市 保健福祉局健康長寿のまち・京都推進室健康長寿企画課

電話:075-222-3411

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