「京(みやこ)の仲良し三世代表彰」川柳及び団体活動事例の紹介
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2012年9月6日
「京(みやこ)の仲良し三世代表彰」について
少子高齢化,核家族化の進行により,地域の人々の関係性が薄れている中,高齢者の方々が住みなれた地域において,生きがいを持っていきいきと健やかに暮らし続けられる社会を構築するためには,高齢者と子ども等,世代を超えた交流を促進する取組を行い,高齢者の方々の社会参加を図ることが重要であると考えられます。
京都市では,市民の皆様に世代間交流を考えていただくきっかけとするため,「仲良し三世代」をテーマとした川柳及び世代間交流の模範となると認められる活動事例を募集したところ,多くの御応募をいただきましたので,その中から優秀な川柳及び団体の活動事例を御紹介いたします。
なお,優秀なものにつきましては,平成24年9月1日,2日開催の「第21回市民すこやかフェア2012」において表彰(「市長賞」又は「市民すこやかフェア実行委員会会長賞」)させていただきました。
川柳
市長賞
大文字 親子三代 保存会
作者:佐野 眞人 さん
市民すこやかフェア実行委員会会長賞
日曜日 揃って食べる 三世代
作者:中村 昌代 さん
団体活動事例
市長賞
南太秦ふれあいサンデーモーニングカフェ運営団体
団体名:南太秦ふれあいサンデーモーニングカフェ運営団体
所在地:京都市右京区太秦前ノ田町22 南太秦小学校内
(活動内容)
隔週日曜日(原則第2・第4)の朝(9時~11時)に南太秦小学校のふれあいサロン教室を使用し,地域住民が集まり,朝食を共にするモーニングカフェを実施しており,高齢者から主婦や子どもに大学生と幅広い世代の方が参加し交流しています。
地域住民が気軽に交流が出来て地域コミュニティの推進につながる場として,南太秦学区の自治連合会をはじめ,体育振興会や女性会など17の団体が持ち回りで運営しています。
南太秦学区も高齢化が進んでおり,独居世帯も増加するなか,地域住民同士が関わり合う時間を少しでも作り将来を見据えて新たな人間関係構築のきっかけの場を提供したいという思いから開始しました。
参加者同士が食事を共にすることで,問題解決の場であったり,色々な相談が気軽に出来て支え合える理念から,毎回数多くの方が参加し住民同士の絆を育み,また,独居高齢者の心の支えにもなっています。
活動の様子(南太秦ふれあいサンデーモーニングカフェ運営団体)
市民すこやかフェア実行委員会会長賞
待賢まちづくり委員会
団体名:待賢まちづくり委員会
所在地:京都市上京区 待賢学区
(活動内容)
待賢まちづくり委員会は,元待賢小学校を主な活動場所として,自治会である待賢住民福祉連合協議会の取組・意義を広く知っていただき,現在未加入となっているマンション等の住民を中心に,新規加入を促進する取組や,地域の様々な課題を解決するための取組を行っています。
年中行事として,秋にはグラウンドにて「待賢カーニバル」を実施し,幼稚園児や小学生による音楽発表,大学生による地域バンドの活動などにより,地域内の高齢者から幼稚園児まで楽しく交流を行いました。
3月には「ひな人形展」,5月には「端午の節句展」を開催し,大学生の協力によって兜折コンテストを行うなど,三世代の交流を行いました。
各種グループが,地域の高齢者を招き,交流を図るために毎月実施されている「コミュニティサロン」にも様々な形で連携しています。
これらの取組は,高齢者と若者とがともに企画から実施まで,協力して行っています。活動を継続・発展することによって,自治会の取組を理解し合い,楽しく取り組める環境をつくることで,地域のつながりを再構築し,誰もがいきいきと安心して暮らしていける社会になるものと考えています。
活動の様子(待賢まちづくり委員会)
その他の活動事例
二条公園愛護協力会
団体名:二条公園愛護協力会
所在地:京都市上京区 二条公園
(活動内容)
二条公園愛護協力会では,毎月第2・第4土曜日の午前中に二条公園の清掃活動を実施しています。特に公園内にある鵺池は子ども達が水遊びをしに池の中に入ることが多く,水苔や藻が生え滑って転倒する危険があるため,入念な清掃が必要です。
このため,地域の高齢者がボランティアとして清掃活動を始めましたが,次第に地域の子どもや親世代も参加するようになり,今では三世代で共に公園清掃を行っています。
清掃時は滑って転倒する危険もありますが,地域の子ども達の安全を願い,活動を続けています。水の中には,石が投げ込まれることも多く,これらを取り除くのが重労働ではありますが,清掃に参加している子ども達も一緒に運び出しをしてくれているほか,雑草取りなども一緒に行っています。
安寧・梅逕・大内女性会
団体名:安寧・梅逕・大内女性会
所在地:京都市下京区 安寧・梅逕・大内学区
(活動内容)
私達は,梅小路小学校の「梅小路ふれあい土曜学習推進事業」の一環として,毎年2月に学校の運動場や体育館・会議室等を使って羽根つき・お手玉・おはじき・竹返し等15種の昔ながらの知恵と工夫にあふれた「伝承あそび」を開催し,子ども達と世代間交流を図っています。
「伝承あそび」は子ども達にとって興味深く児童数の7割約200人の参加があり,自分の好きな遊びコーナーを体験して廻り,大人も昔を懐かしみながらお話をして一緒に楽しく遊びます
「羽根つき」について,今までは,バトミントンのようなつき方をしていました。そこで,昔の「京わらべ歌」から「ひとめ,ふため・・・」の「羽根つき歌」のテープを流し,大人と一緒に歌を唄いながらゆっくりと羽根をつくことで,雅びな雰囲気を子ども達に伝える事ができました。
終了後は,PTA手作りの豚汁をみんなでいただき,心豊かな冬の半日を過ごしています。
活動の様子(安寧・梅逕・大内女性会)
活動の様子(安寧・梅逕・大内女性会)
京都市左京老人福祉センター,京都市立養正保育所
団体名:京都市左京老人福祉センター,京都市立養正保育所
所在地:京都市左京区高野西開町5 京都市左京合同福祉センターほか
(活動内容)
京都市左京老人福祉センターと京都市立養正保育所では,それぞれの利用者が互いの施設へ赴き,世代間交流を行っています。
地域の親子に保育所を開放する『地域子育て支援拠点事業』を利用する親子と京都市老人福祉センターの利用者が互いの施設に赴き,高齢者が親子と簡単な手芸作品の作品づくりを行ったり,老人福祉センターが毎月行う懐かしい歌を歌うつどい『歌のつどい』に親子が参加したり,互いの施設に親しみながら親子と高齢者の交流を続けています。
前年度は,これまで行ってきた交流を継続して続けるとともに、2月の『歌のつどい』に保育所の年長児が特別参加して,保育所で練習した和太鼓や昔遊びを高齢者に披露しました。子どもたちのコマ回しやあやとりの巧みさに,自分が子供のころ遊んでいたことを思い出し会場が沸き,楽しいひと時を得ることができました。
地域の子どもとその親や保育所園児と高齢者が交流する機会と場の提供を共同で積極的に行い,地域に暮らす様々な世代がともに親しみ暮らせるように,今後もより多様な内容で,世代を超えた交流の輪を広げるように努めていきます。
活動の様子(京都市左京老人福祉センター,京都市立養正保育所)
市民すこやかフェア
高齢者をはじめとするすべての市民の皆様が,世代を越え運動や文化活動を通じて交流し,「明るく豊かな長寿社会」について考えるひとつの契機とするために,関係団体の御協力のもと,老人福祉センターや老人クラブ等による舞台発表,各種相談(健康・お口・お薬など)・展示コーナー等の催しを毎年開催するものです。
※「第21回市民すこやかフェア2012」
日時:平成24年9月1日(土曜日) 9:00~16:00,2日(日曜日) 9:00~16:00
場所:京都市勧業館 みやこめっせ
お問い合わせ先
京都市 保健福祉局健康長寿のまち・京都推進室介護ケア推進課
電話:075-213-5871
ファックス:075-213-5801