ハチに関すること
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2020年10月28日
はじめに
ハチは分類上,世界中に20万種以上いると考えられています。
ハチは,草木の害虫であるイモムシや青虫等の昆虫を捕らえて食べたり,ミツバチのように植物の受粉を手伝うなどの働きをしており,自然界のバランスを保つ上で,たいへん有益な昆虫です。
数多いハチのなかで人を刺して問題となるのは,ごく一部ですが,特にアシナガバチやスズメバチ等の社会生活を営むハチは,巣を守ろうとする防衛本能が強く,時には,人が刺されるという被害が発生する場合があります。その結果,「ハチ」は「刺す」ので「駆除すべき」と連想する人が多いと思われますが,ハチの習性を知り,ハチによる刺咬被害を未然に防ぐよう努めましょう。
ハチに関するご相談は,医療衛生センターで受け付けています。
ハチに刺されないようにするための注意点
巣を見つけたときは・・・
・ 巣に近づかない。
・ 棒でつついたり,イタズラをしない。
・ ハチに触ったり,無理に追い払わない。
野山に出かけるときは・・・
・ 肌の露出を避ける。
・ 白っぽい服装を心掛ける。(ハチが黒い物に対し,攻撃的になるため,白い帽子をかぶる方が良いでしょう)
・ ジュースの空き缶に,ハチが寄ってくることがあるので,放置しない。
・ 騒いだり,地面を振動させることはしない。(斜面の土穴に巣を作っていた場合,刺激を与えます)
ハチが家の中に迷い込んだときは・・・
・ たたいたり,追いかけたりしない。
・ 窓を開けて,ハチが出ていくのを待つ
・ 洗濯物を取り込むときには,ハチがまぎれこんでいる時があるので注意しましょう。
もしハチに刺されたら
・ 体を低くして巣から遠ざかる。
・ 刺された箇所(傷口)を流水で洗う。
・ 刺された箇所(傷口)から毒を絞り出す。
・ 水道水や氷で冷やして医師の手当を受ける。
・ 抗ヒスタミン剤(軟膏)やステロイド剤(軟膏)が有効です。(アンモニア水は効きません)
・ ミツバチに刺された場合には,ミツバチの毒針が残っているので,抜き取って抗ヒスタミン剤(軟膏)を塗っておきましょう。
こんなときには,すぐ病院へ
・ 刺されて数分後に気分が悪くなり,動悸がしたり,発疹がでてきた。
・ 以前刺されたとき,発疹等の同じような症状が出たことがある。
・ 多数のハチに刺された。
・ 目に毒液が入った。
*ハチに刺されて死亡する原因の大半は,「アナフィラキシーショック(抗原抗体反応)」によるものです。
過去にハチに刺されたことがある人の一部に,ショックを起こす人がいます。短時間の内に,心不全や呼吸不全等の症状が起こることがあるので,早急な治療が必要です。
お問い合わせ先
保健福祉局 医療衛生推進室 医療衛生センター(生活衛生担当)
(北東部)075-746-7211
(中部)075-746-7212
(南東部)075-746-7213
(西部)075-746-7214