児童養護施設等退所者への支援を充実します!!~児童養護施設等退所者向け生活ハンドブック「船出のためのナビ」の作成等について~
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2018年3月30日
平成29年6月,京都市では,「児童養護施設等退所者の生活状況及び支援に関する調査」(以下「調査」という。)を実施
し,退所者の状況把握に努めてまいりました。
この度,本調査により見えてきた様々な課題等に対し,新たに作成したハンドブック「船出のためのナビ」を共通のツールとして,関
係機関と密接な連携のもと,入所中から退所後まで切れ目のない支援に取り組んでまいりますので,お知らせします。
1 生活ハンドブック「船出のためのナビ」の作成(新規)
昨年実施した調査において,施設退所者の多くが,退所後に生活していくうえで分からないことが多くあるなかで,不安や困りご
とを抱えながらも,頼る大人も少なく,孤独を感じ,さらに孤立してしまうなど大変厳しい状況が明らかとなりました。
これを受け,京都市では,社会生活を送るうえで必要な知識等を身に付けるとともに,自立に向けてどのような施策等があるの
かを知ってもらうため,マンガ形式の生活ハンドブック「船出のためのナビ」を発行します。
⑴ 配布開始
⑵ 配布先
⑶ 編集委員会の立ち上げ
京都児童養護施設長会,京都市ユースサービス協会,京都市社会福祉協議会から構成される「編集委員会」を立ち上げる
とともに,約20団体から御意見をいただき,同志社大学漫画研究会及び児童養護施設を退所する方の協力も得て作成。
※ 自治体が,「編集委員会」を立ち上げて施設退所者向けの冊子を作成するのは政令市初です。
⑷ 主な掲載内容
実際に起こりそうな事例を交え,以下,8つの項目に分けたうえで,児童が読みやすいようマンガを使って分かりやすい言葉で
掲載しています。
・ ひとり暮らし(入居物件の契約手続等)
・ お金(銀行口座の開設,カードローンの知識等)
・ ハラへった(お米の炊き方等)
・ なんかヒマ,なんかさみしい(青少年活動センターの活用等)
・ 仕事(ハローワーク,労災の知識等)
・ 役所とか(医療保険,年金の知識等)
・ 緊急事態発生(病気,事故,火災時の対応方法等)
・ お祝い・おくやみ(冠婚葬祭のマナー)
⑸ 発行部数等
⑹ その他
本冊子は,以下から閲覧できるほか,京都市子育てアプリ「京都はぐくみアプリ」でも閲覧できます。
2 生活ハンドブックの活用と連動して取り組む本市の主な独自支援策
⑴ 新たな相談窓口の追加(実施済み)
平成29年9月,市内7箇所の青少年活動センターを退所者の相談窓口として追加し,退所者の相談体制を整えています。
⑵ 居場所の確保(実施済み)
平成29年11月,退所者の孤立を防ぐため,同じ境遇を持つ退所者が集まる「鍋」や「たこ焼き」など楽しむ交流事業を開催す
るなど,居場所(南青少年活動センターに1箇所)を確保しています。
⑶ 支援コーディネーターの配置(新規)※平成30年度実施
児童養護施設(7箇所)及び児童心理治療施設(1箇所)に各1名の支援コーディネーターを配置し,退所後の自立に向け
た計画的な支援を実施するとともに,退所者が日々の生活で抱える不安や悩みについても相談に応じていきます。
⑷ 生活・居住支援の実施(新規)※平成30年度実施
退所後も安定した生活環境を提供するため,大学進学した場合の生活費及び居住費を本市が支給するとともに,在籍してい
た施設等において,原則22歳まで居住の場を提供します。
広報資料
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「船出のためのナビ」
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お問い合わせ先
京都市 子ども若者はぐくみ局子ども若者未来部子ども家庭支援課
電話:075-746-7625
ファックス:075-251-1133