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第36回市民対話会議(森林文化・自然環境価値創造プロジェクト)

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2025年12月9日

第36回市民対話会議(森林文化・自然環境価値創造プロジェクト)を開催しました

1 概 要

森林文化・自然環境価値創造プロジェクト(※)に参画する方々にお集まりいただき、京都一周トレイルコースの設定や国内外の森林文化・自然環境に興味のある方や富裕層の心に響く仕掛け等、来年度以降の取組について、松井孝治京都市長を交えて意見交換を行いました。
※ 山村都市交流の森を中心とするエリアで、歩いて楽しめる安全で快適な利用環境の整備と特別感のある体験プログラム・ガイドツアーの開発を通じた新たな価値の創造・発信に取り組むプロジェクト(令和7年度~)

日時:令和7年10月27日(月曜日)午後13時~14時30分

場所:山村都市交流の森「café どばんじぃ」

参加者:9名
(参加団体等/五十音順)
 大岩林業、久多里山協会、左京北部山間地域自治連絡協議会、花背トレイルラン実行委員会、
 Hanase Highland Inn、 (一社)花背ブランディングラボ、株式会社古原建設、株式会社モンベル、旅館美山荘

シェイプ1
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2 会議内容

▶出席者の主な発言内容

(花背の魅力と課題)
・花背の小中学校には、小規模校だからこその魅力がある。花背に子どもを呼び込むためには、まずは定住促進、次に人々がこの地域に足を運ぶきっかけとなるトレイルコースが重要。

・自分が子どもの頃に感じた花背の山・川の魅力を子どもたちにも感じてもらえれば、豊かな感性を育むことができるのでは。

・日本各地を見てきたが、大都市の近くにこれほど深い山があることは、多くの人を引きつける魅力。初心者でも楽しめるよう、コース情報や通信環境などの情報発信に加えて、駐車場やトイレなどハード面の整備が今後の課題。

・事故が起こった時、すぐに警察や救急に連絡できる体制づくりが必要。また、救急搬送の際、峠で患者の受け渡しをするが、峠の道路など、搬送する際の環境が悪く、インフラ整備が重要。

(京都一周トレイルコースの設定)
・先月開催した花脊トレイルランでは、参加者に北部山間地域の魅力を感じてもらえた。新たなトレイルコースでも、その魅力を発信できればよい。今後の課題は、アクセスの悪さやエスケープルートの確保。

・京都基本構想にあるように、昔の山間部の生活は自然と共生していたが、林業の衰退と過疎化が進む中、新しい自然との共生の方法を見つける必要がある。その1つがトレイルコース。将来的に山間部の荒廃の防止に繋げていきたい。

・年に一度だけでなく、春夏秋冬と定期的に開催できればよい。拠点となる山村都市交流の森のお風呂や休憩スペースも、より充実したものになればと思う。

・親がトレイルランをしている間、子どもは山村都市交流の森の施設で遊ぶなど、山村都市交流の森を拠点として家族で楽しめるような仕組みがあれば良い。

・スターリンクという人工衛星を活用した情報通信整備(Wi-Fiスポット)は高速通信と広範囲エリアをカバーできる特徴があり、少ない経費で設置できる。翻訳機能利用やライブカメラの設置なども可能となり、遭難の未然防止や救助体制の強化などが期待できる。

(国内外からの来訪者に響く仕掛けづくり)
・本当の花脊の魅力を理解してもらうためには、峰定寺が修験の山であったという歴史的背景など、花背の歴史や文化を深く理解してもらうことが重要。

・「何もない」から「何かある」ことに気づき、活かしてもらう。花背はそのような場所。花背の魅力を掘り起こし、歴史とともに、わかりやすく表現し、情報発信していくことが大切。

・日本の田舎を見たいという海外からの問合せはよくあり、興味はあるが、どうアプローチすればいいか分からないという声を聞く。花背の山を歩いてみたい、住んでみたいと思っても、情報を得にくい。

・地域の奥深い魅力を伝えられる地元の人が山のガイドとして活躍し、それが地域の事業として回っていくことが理想的である。単に歩くだけでなく、山を登り宿泊するなど、付加価値をつけて滞在期間を増やすことで、ファンを増やすことが大切。

・「花背の伏条台杉」は天然記念物に指定されており、造園組合の方も評価していた。花背に来てもらうための見どころとして活用できるのではないか。 

▶市長の主な発言内容
・道中のアクセスの課題認識も含め、多くの学びがあった。花背を含む北部山間地域の魅力を市全体で共有し、認知度を高める必要がある。

・京都一周トレイルへの新コース追加には、通信環境、エスケープルート、安全確保といった多くの課題があり、地域の方が直面している課題と共通している。一方で、こうした課題と地域の魅力は表裏一体でもある。

・トンネルを含む道路整備など容易ではないが、一つ一つの課題を明確にし、できることから着実に改善を進めたい。

・多くの人に、花背という地域の歴史やその深さを発信していく工夫が必要。

・AI時代の中、詰め込み学習がAIに置き換わっても、「体験」は置き換えられない。京都市は身近に森林があることが魅力であり、市民にもその価値を共有したい。また、花背の子育て環境の魅力を移住される方にどう伝えるかも重要。

・いきなりトレイルランではなく、初心者向けのウォーキングや多様な入口を提供することで、より多くの人に花背の魅力を体験してもらいたい。

・ガイドや家族連れでも楽しめる環境整備、移住・定住促進策も重要な課題であり、日本全国、さらには世界からの潜在的なニーズに応えるべく、これからも対話を続け、地域を良くしていく努力を続けたい。

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お問い合わせ先

京都市 文化市民局地域自治推進室連携改革・区政担当 (連携改革担当)

電話:075-222-3047、075-222-3049

ファックス:075-222-3042

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