大学生による京都市男女共同参画ワークショップの開催結果について
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2025年12月22日
大学生による京都市男女共同参画ワークショップ開催報告
令和7年10月24日、8名の大学生の皆様に、京都市役所にお集まりいただき、「京都基本構想案」と「次期京都市男女共同参画計画案」について御案内したうえ、「理想のまち」について意見交換を行っていただきました。
(※1名の方は当日参加がかなわなかったため、あらかじめメールにて御意見をいただきました。)
御参加の皆様からは、若者の視点から、京都のまちの魅力や今後京都市に期待することなどについて、御意見をいただきましたので、その一部を御紹介します。
これらの御意見は、本市施策の参考にさせていただくとともに、市民の皆様お一人お一人にこのテーマについて考えていただくきっかけにしていただけましたら幸いです。
いただいた御意見
〇 バスの車内放送に「英語」だけでなく、ほかの言語も取り入れたほうが良い。海外の人だからといって必ずしも「英語」を話せるわけではないという認識が大事。
〇 誰かが笑顔で話しかけてきてくれたら、こちらからの悩みを共有しやすいし、意見を述べることも容易になる。
〇 人と信頼関係を構築することが重要と思う。何か目標を持って自分で頑張る場面であっても、頼れる人がいるとか、人との関係の中でプラスの要因をもらうことが多いと思うので、一人で孤独に頑張るよりも、信頼関係のある人が周りにいたほうが結果的に成果が上がるのではないか。現代社会では地域との関係が薄くなっていると言われるが、周囲と信頼関係を構築しやすい地域であれば良い。
〇 地域でのつながりによって、子どもが自分の地元が好きになるきっかけが生まれるのではないか。自分には都会への憧れがある一方で、同時に地元が好きだという気持ちもあるので、小さいころから地元に誇りをもって住んでおられる方から話や文化を伝えてもらうというのは重要だし、大きくなってから地元に還元しようという気持ちを育むと思う。
〇 大学生は時間がたくさんあって、また、京都は「学生の街」と言われるくらい大学がたくさんある。それと同時に高齢者の方も多いので、地域とつながることを目的としたコミュニティが大学内にあると、「じゃあ行ってみようかな」という気持ちになる。一人で行動を起こすのは難しいが、「みんなで行けば楽しめそう」と起こす行動がきっかけになってそういう活動を始めるということが結構ある。
〇 コミュニティがメインストリームの人ばかりで構成されていると、そこに入っていきにくいと感じる人はいると思う。常々思うのが、海沿いの町や港町のイメージは、外の世界と交わる場所でもあるので、行きやすいと思う。お金持ちの人もいるし、そこでぎりぎりの生活をしている人もいる。そこで働いている人もいる。そういうイメージでコミュニティを作ってくれたら入っていきやすいかな、ということ。
〇 挨拶は「あなたを認識していますよ」というメッセージとして働くと思う。大学の部活でも挨拶されないと、「無視されているのかな」となって疎外感を感じる原因になる一方で、すでに確立されたコミュニティとの接点で、声を掛けてきてくれると、入るためのハードルが下がったり、会話の発端になったりする。
〇 良好な人間関係を築いていくためのスモールステップとして、好きなもので集まるとか、近くのスーパーまで一緒に行くだけ、といったような軽い集まりがあったらな、と思う。
〇 京都の良いところは一言で言い表せないところだと思う。例えば、古い歴史的な建物がたくさんあり、昔からのコミュニティがあって、それは時にネガティブに捉えられることもあるかもしれないが、京都の地域性のようなものがある一方で、大学がたくさんあって、若者が定期的にまちに入ってきている。若い人の出入りが激しいということは、地域との交流活発にしていけばもっと全世代が交わる、どんなバックグラウンドを持っていても楽しく、住み続けたいと思えるようなまちになっていくことにつなげられると思う。
〇 京都には京都ならではの共生と多様化がある。
〇 若い人には受け入れられないだろうと思ってしまいがちなことでも、実は若い人の側には需要があったりするもので、「交流する」というテーマ、目的を持って集まれば、交流を生み出していくことができると思う。
〇 講演のように一方的に知識を与えられるよりも、みんなが悩んでいることを性別とかセクシュアリティに関するものも含めて、「こんなこと悩んでいるけど、何に悩んでいるのか、何に苦しんでいるのかわからない。」という時に言語化するというのは利益が多いと考えている。
〇 マイノリティの人たちも阻害されることなくそれぞれに役割を持つことができる、というような環境の作り方ができるのかなと思う。属性で分けるのは良くないが、属性をうまく使わないと機能しない場も存在する。
〇 スポーツなどの場であれば、初対面の人とチームを組んだり、動きが良かった人を褒め合ったりすることで、交流が生まれるし、汗をかくと気持ちもリフレッシュされる。体を動かすのが苦手であれば、ボードゲームという方向もある。
〇 悩みやしんどさを吐露する場を提供しようとしている側にこそ、そういう場がなければ、必要とする人のために悩みやしんどさを吐露できる場を作ることは難しいのではないかと思う。
〇 まず最初に自分たちでルールを作って、そのルールに即して場を運営していくという授業があった。そういうルールがあったことで、話しやすい雰囲気や心理的安全性が保たれていたので、コミュニティの中でそういうものが保たれているかどうかを最初に明記してくれていたら参加しやすいと思う。
お問い合わせ先
京都市 文化市民局共生社会推進室男女共同参画推進担当
電話:075-222-3091
ファックス:075-366-0139




