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第35回市民対話会議(地域コミュニティ×市民参加)

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2025年11月19日

第35回市民対話会議(地域コミュニティ×市民参加)を開催しました

1 概 要

 京都市内でまちづくり活動に積極的に取り組まれている方々にお集まりいただき、「地域コミュニティ×市民参加」をテーマに、松井孝治京都市長や京都市市民参加推進フォーラム委員の方々等を交え、フィッシュボウル形式で意見交換を実施しました。

日時:令和7年10月13日(月・祝)午前10時20分~11時30分

場所:京都市役所 分庁舎4階 オープンスペース

参加者:75名(まちづくり活動に取り組まれている方々)

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2 会議内容

▶出席者の主な発言内容
(市政に参加し、まちづくり活動を行う意義)
・自身が開催している映画の上映会には、飲食ブースなども設けており、まちづくりに興味はないが面白いことをしたい人たちが参加してくれる。普段その地域にいない飲食店を連れてきて出店してもらうことで、新たなつながりが生まれている。

・子ども対象のボランティア活動の中で、自分の当たり前と全く異なる当たり前を持つ子どもたちとつながり、同じ地続きの社会を生きている、と感じることが重要だと思った。

・コミュニティナースの活動の中で、地域の方から様々なお話を聞き、困っている人を市民活動総合センターにつないだ経験があり、自分1人ではできないことでもみんながつながっていけば解決できるのでは、と思う。

・行政やこの場に参加している皆さんとのつながりによって、「あったらいいな」が実現でき、その積み重ねで地域は良くなっていくのではないか。

・イベントを実施する中で思うのは、「不完全さ」の良さ。自分にはできないことがあるからこそ、一人で解決しようとするのではなく、誰かを頼る。何のために、誰と、どこでやるか、そして誰に力を借りるか。不完全さを共に埋めていくことが大切。

・地域で「しゃべり場」を7~8年やっているが、継続していることに意味がある。多様な方が参加し、活動分野を超えた学び合いが生まれ、何かあった時には協力し合える関係ができている。

・正解がないからこそ、色々な可能性がある。一人ひとりが補い合うことによって、新しいイノベーションが生まれるのではないか。

(市民が市政やまちづくり活動に参加することによるまちの変化)
・地域の中で、不完全さを共に埋めたり、余白を見つけたりしていくことで、自分たちの未来を創っていける感覚を持てるようになる。その過程で地域に知り合いが増え、その人のために何かできないかと考えるようになることで、住民同士の共助によるレジリエンスの向上が起こるのではないか。

・一人ひとりがのびのび・いきいきできると、みんながハッピーになり、そのエネルギーでまちが良くなっていく。

・図書館と連携して「騒げる図書館プロジェクト」を実施した。反発もあったが、今までの常識を打ち破ることで新たな常識にアップデートできたと感じており、これは他のまちづくり活動でも同じ話だと思う。

・少子高齢化が進む中、老若男女の賑わいを作りたいが、賑わいすぎると困ることも出てくる。

・市民同士の活発な交流が生まれ、そこで生まれた色々なアイデアを行政が取り入れることで、地域の活性化や、みんなでまちを創っていくことにつながると思う。地域課題に触れることで自分ごと化され、主体的な行動につながっていくことこそが、まちづくりの根幹なのではないか。

・例えば地域で見守り活動をしている人を見ると、みんな良いことだとは思うが、実際に自分がやるとなると難しい。難しく考えすぎず、簡単なことでもいいので、みんなが自分が良いと思ったことをすぐにできるようになると良い。

・まちづくり活動に参加することで、不満に思っていたことに対して自分も解決に向けて動こうと思えるようになった。参加することによって、不満から自分ごとになる。

・余白が増え、それを埋めていこうとすると、当事者意識を持つ人が増え、サービスの受益者と提供者という関係性が崩れるのではないか。

・楽しさややりがいがないと、自分から率先してやろうとはならない。色々な人がもっと関わりたい、力を発揮したいと思えたら、みんなが当事者になり、色んなところで新しい動きが生まれ、多様性のあるまちになるのでは。

(より多くの人に市政やまちづくり活動に関わってもらうために自分自身ができること)
・まちづくりに関わりたいという人たちに、どう関わってもらうか。自身の活動の中で、お客さんの話を聞きながら一緒にできることを引き出し、ハードルを下げていきたい。

・子どもや高齢者など区分けをするのではなく、日常からごちゃまぜにできる拠点が必要なのではないかと考えている。

・お祭りなど皆が集まれる空間が重要で、そこに地域の人を呼ぶだけでなく、大阪や東京など地域の外の人も呼んでくることで、新たなつながりが生まれ、地域の人のためにもなる。

・気がついたらまちづくりに参加していた、という仕掛けや仕組みが必要。あえて地域に余白を残して、そこに参加してもらう人をいかに増やしていくか。

・本音で話すと、応援してくれる人に出会えるので、ファシリテーターのような活動をフリーランスでできないかと考えている。

・人口が減少し、一人が複数の役割を担わなければならない中で、参加のハードルをできるだけ下げて、5分や10分でもまちづくり活動に関われるような場を作りたい。

・まちの魅力というのは、行政が完璧なものを用意して市民が消費者のようになるのではなく、正解がないからこそ、自分たちで考え、不完全さを埋める、関わっていく努力を各々がしていけると、自分たちの魅力的なまちをつくっていけるのではないか。

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▶市長の主な発言内容
・京都は「ぬか床」のようなまち。長寿企業も多く、神社仏閣なども含め、長い時間をかけて京都のまちの文化が創られてきた。そこに新しい人が交ざり合って、現在の京都のまちを形作っている。

・15年以上前から「新しい公共」という言葉を使っているが、政府やマーケットが解決できない課題に対して、地域が大きな役割を担ってきた。近代国家では、地域の役割を行政が吸いあげ、公が他人事になってしまっている部分があるかもしれない。その中で、公をまちの人々が形作ってきた歴史を持つのが京都。

・番組小学校をはじめ、町火消しやお祭りなど、地域の方々が取り組んできたまちづくりの知恵を、どう今後のまちづくりに活かし、一緒に創っていくかが重要。

・今年度から「地域コミュニティHub」を掲げている。場を設えるのが行政の役割で、つながるのは皆さん同士。Hubの役割を果たすのは、行政だけでなく、銭湯や喫茶店、食堂、居酒屋、公園、鴨川のほとりなど、色んな場がある。

・「不完全さ」があっていい。世の中の役に立つというのは、本当にしんどいこと。自分一人で背負い込む必要はない。これだけやっているがまだ足りない、知恵を貸してほしい、と自分の悩みを吐露できる場が必要。どんな課題でも打ち明け、みんなでできることを考え、お互いができることをやっていけると良い。

・サービスを提供する側、される側で分けるのではなく、お互いの立場に立ち、お互いのことを考えてみるのが大事なのではないか。

・京都には、それぞれの分野で素晴らしい技を持った方がたくさんいるため、皆さんが各々の分野でやっていることも含め、総体として人を助ける社会を創っていきたい。

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お問い合わせ先

京都市 文化市民局地域自治推進室連携改革・区政担当 (連携改革担当)

電話:075-222-3047、075-222-3049

ファックス:075-222-3042

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