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第28回市民対話会議(使いやすく・ひらかれた公園)

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2025年5月20日

第28回市民対話会議(使いやすく・ひらかれた公園)を開催しました

1 概 要

公園や学校、図書館など、あらゆる公共空間を市民や多様な主体が活用しやすくなるようあり方を見直し、開かれたテラスのように気軽につどい・つながり・混ざり合う機会を創出することを目指し、事業者や有識者、地域等の方々にお集まりいただき、「使いやすく・ひらかれた公園」をテーマに、松井孝治京都市長と意見交換を行いました。

日時:令和7年3月23日(日曜日)10時~

場所:北鍵屋公園 地域交流施設

参加者:12名
(参加団体等(五十音順))
 株式会社一級建築士事務所STUDIOMONAKA、桂坂学区自治連合会、
 一般社団法人北鍵屋公園運営委員会、京都市都市緑化審議会、公園利活用コーディネーター、
 新京極公園愛護協力会、宝が池みらい共創会議、竹間公園運営委員会、
 一般社団法人FUNAOKAYAMA COMMONSHIP、六兵ヱ池公園運営委員会



2 会議内容

▶出席者の主な発言内容
(各公園における取組状況)
・北鍵屋公園は、薄暗く、子ども達が遊びにくい公園だったが、Park-UP事業のサポート団体の支援で綺麗な公園になった。交流施設は公園運営委員会が運営しており、誰でも使えるため、公園で遊ぶ子どもが増えたという声をいただいている。

・六兵ヱ池公園を魅力的な公園にしたいという思いから、京都市が令和5年度まで実施していた「おそとチャレンジ(公民連携公園利活用トライアル事業)」の対象公園を全て見に行き、すごい取組だと感じた。今後は、Park-UP事業で作る公園運営員会で公園の利活用を進めていきたい。

・新京極公園での活動をきっかけに、町内の方にとてもお世話になり、恩返しをしたいという思いから公園の利活用に関わるようになった。町内会や公園愛護協力会の活動をされている方々の多くは70歳代の高齢の方で、担い手確保が課題となっている。

・竹間公園では、菜園づくりに加え、子どもたちが楽しめるよう、ボール遊び等の利用ルールを検討しているところで、御所南小学校の子ども達にどういう公園がよいかヒアリングを行っている。3世代が楽しめるテーマパークのような公園として、子ども達からお年寄りまで、全員が安心、安全に遊べる公園づくりを進めていきたい。

・子ども達の声を大切にすることは、新鮮な視点を提供してくれる意味でも非常に重要。桂坂公園で昨年まで実施していたおそとチャレンジのような取組をもう一度行い、地域、事業者等と連携して公園を広く活用していきたい。

・おそとチャレンジをきっかけに、船岡山公園の利活用に参画した。毎月第3日曜日に「オープンパーク」を開催し、出店者と参加者の対話を重視した場を創出している。まちの声を聞きながら仲間を集め、地域と一緒に公園の在り方を模索するとともに、企業と住民が一緒に公園空間を考える組織づくりにも取り組んでいる。

・地域通貨「クワガタ」を活用し、公園ボランティアや地域のマネジメントに関わる人を増やす試みを実施。周辺の商店街などとも連携し、公園と内外をつなぐツールとしての活用を進めている。

・宝が池公園は、地域の憩いの場としての役割を持つ一方、自然保護と利活用のバランスが課題となっている。そのため、公園を地域の「エリアプラットフォーム」として位置付け、自然を守るだけでなく、公園を中心とした地域活性化を目指しているが、まだ取組が散発的であり、持続可能な仕組みを構築していくことが課題。京都市内の廃材を活用した都市林業の推進や、地域ボランティア団体の活動拠点の提供などの取組を進めている。

(公園の役割)
・公園はまちづくり活動をする際のきっかけとなる場。六兵ヱ池公園では、タウンミーティングの開催や地域のお祭りへの参加などを通じて、地域との深い交流を築くことができた。公園利活用コーディネーターが地域や行政としっかり連携して活動することが重要であり、目の前の人や土地を理解することで、人のつながりが生まれ、公園や地域を有機的につなぐことができる。

・「つながる」、「会話」、「世代を超えた交流」がキーワード。公園やまちづくりでは、人との関わりが生まれることが大切。昔はあちこちで井戸端会議が行われ、地域の情報交換の場になっていた。高齢の方を誘って一緒に散歩し、公園で新たな人との交流を生み出すことで、まちと公園を行き来する会話の場をつくりたい。

・公園の役割について、単なる空間ではなく、つながりを生む「場」として重要だと感じた。公園は家や職場とは異なる「第三の場所」として、何気ない交流や新たな体験を提供し、人々の暮らしを豊かにする役割がある。

・従来の公園は機能的な空間として考えられてきたが、今求められているのは、人が関わることでつながりが生まれる「場」としての役割。そのためには、資金や人材の循環が重要であり、お金だけでなく、地域の課題解決や社会貢献への意識が新たな循環を生む。公園は、次世代のまちづくりの拠点になり得る。

・公園の活用にはコーディネーターが不可欠であり、初動に対する支援だけではなく、継続的に場を動かし、人を巻き込み育てる役割が重要。公園はすでにまちに開かれており、誰もが入りやすい場所であるため、まちの課題解決や新たな価値創出につなげていくことが期待される。

(使いやすい・ひらかれた公園)
・「担い手の高齢化」や「子どものボール遊びができない」といった声をよく聞く。我々が小さいころにしていた遊びは、今では怒られることが多い。子どもがどうすれば思い切って遊べるかを、大人が考えても大人のルールとなるため、子どもが考えて議論した結果を「提案書」としてまとめる取組を行っており、今秋には社会実験したいと考えている。

・声の大きな反対者がいても、オープンパーク等で対話を重ねることで解決してきた。北鍵屋公園の遊具選定には子どもの声を聞いた。開かれた会議での議論が必要。

・タウンミーティングで意見を聞き、ルール作りに取り組んでいる。今後もタウンミーティングを続け、管理人の下でルールを管理できるようにしたい。

・コモンズとしての公園ルールについては、普段使う人の自主的なルールと、外部の提案を受け入れるうえでのルールの2つがある。後者はお金にもつながるもので、様々な主体の多様な提案に柔軟に対応できるよう、持続的なルール作りができる話合いの場が必要。

・「情報がなく判断できない」ということがないよう、オープンパークなど開かれた場での対話を通じて取組を知ってもらい、公園に関わる人を広げていく必要がある。

▶市長の主な発言内容
・これからの3年で実施していく取組をまとめた新京都戦略で、重視する3つの視点として「ひらく・きわめる・つなぐ」を掲げている。

・その中で、「ひらく」を牽引する事業のひとつに、公共空間をまちに開く、パブリック「テラス」プロジェクトがある。テラスのような広場を作って、そこで市民が交流できるようなまちづくりをしていきたいと考えており、北鍵屋公園はこの「テラス」となりうる。

・「市民対話型」の行政には、市長と市民の対話だけでなく、市民同士の対話も含んでおり、開かれた対話のまちづくりを進めていくために、どういう場所を作っていく必要があるかを議論いただければありがたい。

・日本の危機は、少子高齢化ではなく、単身世帯が増えて「つながり」が希薄になっていることだと思う。そのため、新京都戦略では、「空間」を「場」に変えることや、人々のつながりを市民のウェルビーイングにつなげることを念頭に置いている。

・お金を払わずにふらっと入れる場である入会地、つまりコモンズを充実させることが重要で、まさに公園の利活用がそれに寄与する。パブリックコーディネーターによるコモンズをいかに作っていくか、そしてコモンズを多く作りまちづくりにつなげていくことが重要である。

・地域における譲り合いと、行政と公園利用者等との対話の場となるコモンズが必要である。コモンズ同士や、それを越えたまちづくり全体を考える方々と対話を重ねて、よりよい公園づくりを行うことが、京都市のウェルビーイングにつながると考えている。

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