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第27回市民対話会議(観光)

ページ番号340148

2025年4月10日

第27回市民対話会議(観光)を開催しました

1 概 要

観光に関連する事業者や有識者、学生等の方々にお集まりいただき、これからの京都観光・MICEを考えるうえで大切にしたいことや宿泊税の使いみちをテーマに、松井孝治京都市長と意見交換を行いました。

日時:令和7年2月14日(金曜日)15時20分~

場所:旧三井家下鴨別邸

参加者:9名
(参加団体等(五十音順))
 大阪府立大学研究推進機構、京都駅前ひふみ旅館、(公社)京都市観光協会、京都女子大学、
 (一社)Discover Noh in Kyoto、ヒルトン京都、佛教大学、山科旅感、龍谷大学



2 会議内容

▶出席者の主な発言内容
(これからの京都観光・MICEを考えるうえで大切にしたいこと)
・ツアーに参加している外国人観光客に、通訳ガイドを通じて日本のルールやマナーをしっかりと伝え、帰国後に学んだことを広げてもらえると良い。

・修学旅行について、予算との兼ね合いはあるが、付加価値の高い魅力的なプランを体験してもらうことで、将来のリピーター獲得につなげることができる。

・ごみのポイ捨てなどの問題に関し、美しいまち並みを維持するため、お店の方からのマナーに関する声掛けや配慮など、まち全体でまちづくりに取り組むことが重要。

・有名な観光地を転々とまわることが混雑につながるので、あまり知られていない京都を深く知ってもらうことが重要である。奥深い京都の魅力を、観光客が与えられるのではなく自身で見つけられるような取組が必要。

・京都は、古いものを守ってきたのではなく、絶えずいいものを作ってきたことで今の文化が形成されている。世界にはない、新しい文化・観光を作るというムーブメントを起こすことが重要。

・オーバーツーリズム対策といえば、混雑など観光客の数に目が向きがちだが、市民の観光に対する理解や観光客の受け入れに対する気持ちが非常に重要。学校教育との連携により、子供の頃から観光の重要さや観光客を受け入れる気持ちを学び、育むことが、オーバーツーリズムの払拭につながるのではないか。

・京都は、伝統文化や社寺が多く、MICE開催という点ですごく恵まれた都市だと思う。AI等のテクノロジーを活用して、先進的な会議や主催者のニーズに沿った視察先など、より満足度の高いMICEを提案することができたら良い。

・伝統文化の普及・発信は重要だが、誰でもわかりやすいように発信することで表面的な部分しか理解されず価値が損なわれる恐れもあるため、より深い本物を知ってもらえるように発信する必要がある。

・多くの観光客が京都に来ているが、将来も続くかはわからないので、観光客に支持され続けるために、新しい価値や評価を生み出す観光を目指すうえで、リジェネラティブというのは1つの重要なキーワード。同時に、観光振興だけでなく、地域社会に責任を持ち、対応していくことも重要。

(宿泊税の使いみち)
・伝統工芸品を使った田畑や花壇をつくることで、街中に自然を増やしてはどうか。また、観光客や地元の人が飲めるぐらい水がきれいな川にする取組もよい。

・観光地ごとの国別来訪割合や来訪目的などのビッグデータを活用してマーケティングを強化することで、外国人観光客を効率的に誘導することができる。

・観光地等の店舗のなかには、門掃きに取り組まれている店舗もあるが、まだまだ行き届いていない現状があるため、京都市がごみ対策を強化してはどうか。

・観光地へ移動する交通手段の一括検索や事前決裁が行えるアプリを開発することで、観光客の利便性の向上や混雑緩和につながるのでは。

・文化観光に関するスタートアップ支援や観光DXを進める取組を通じて、観光産業における次代を担う意欲ある人材の確保ができればありがたい。

・市バスの市民優先価格などに取り組み始めていると思うが、市民優待のような取組を進めるために、市民専用のIDカードなど、区別することができるシステムの構築が必要。

・宿泊業界をはじめとした観光関連事業者への就職を促進する取組を通じて、観光産業における人材不足に対応してほしい。

・市民、特に子どもが伝統芸能に触れる機会を創出するために、伝統芸能公演への招待などに取り組んではどうか。

・京都市のDMOである京都市観光協会が自主事業を実施するための安定財源として宿泊税を活用できれば、DMOとして新しい展開が期待できる。

▶市長の主な発言内容
・観光は産業としても大事だが、それ以上に、京都にとって文化と観光は切っても切れないものであり、その視点でまちを磨き、発展させていく必要がある。

・京都市の自然環境は、街路樹が育ってきて、鴨川の水も綺麗であり、昔から比べると大幅に改善しており、これを続けていく必要がある。

・京都のまちなみの美しさは徐々に損なわれてきている。京都駅南には産業を集積していき、街中はまちなみを守りたい。規制やインセンティブ等について、審議会で検討していかなければいけない。

・宿泊税の使途については、混雑対策はもちろんだが、これからの京都を支える子どもたちに文化的に何を教えるかなど、先を見据えて考えていく必要がある。

・マイナンバーカードを活用すれば、市民・非市民や年齢などが判別できるため、それを読み分けるシステムの開発は検討しているところ。電子決済とも紐づけることができれば、利便性の向上だけでなく混雑緩和にもつながる。システムの使い方によっては、行政サービスだけでなく地域サービスにも活用できる。

・混雑緩和に向け、府市協調で周遊ツアーの造成を始めているが、他府県も巻き込んで更に広く周遊できるようにするのもよいと考えている。

・伝統芸能や伝統産業に触れる機会をこれ以上カリキュラムに組み込むことは難しいが、京都で育つと能や狂言の深い意味が分かるなど、将来、伝統文化芸能を語れる、まちの師匠みたいな人を残していかなければならない。そのためにも、子どもたちをどのように育てていくかをしっかり考えなければならない。

・宿泊税の使い道については、市民以外の方の意見を聞き、観光客の利便性向上に資する取組に活用していくことも重要である。また、行政だけで全て考えるのでなく、DMOでも自分ごととして一緒に考えてもらうことが必要。

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