第8回市民対話会議(伏見区醍醐)
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2024年9月3日
第8回市民対話会議(伏見区醍醐)を開催しました
1 概 要
伏見区醍醐支所管内において、長年、地域活動を支えていただいている醍醐十校区自治町内会連絡協議会や醍醐寺などの地縁団体の方々や、大人や子どもへの支援、地域活性化等に取り組む大学、団体などの方々にお集まりいただき、松井孝治京都市長とともに、地域課題の解決や地域活性化等に向けて活動されている方々の取組内容を共有し、意見交換を行いました。
日時:令和6年7月19日(金曜日)午後6時30分~
場所:醍醐支所3階会議室
参加者:27名
(参加団体等、五十音順)
<第一部>
醍醐十校区自治町内会連絡協議会、伏見区市政協力委員連絡協議会第5ブロック、
醍醐地域公害防止等対策協議会、醍醐コミュニティバス市民の会、総本山醍醐寺
<第二部>
京都橘大学、特定非営利活動法人 国際ボランティア学生協会(IVUSA)京都深草クラブ、
特定非営利活動法人 山科醍醐こどものひろば、京都市醍醐いきいき市民活動センター、
きょうのあそびば、みらい食堂、ma'marche(ママルシェ)、はざまカフェ、
特定非営利活動法人 KYOTOごはんサポーター、株式会社 プラスホーム、悠久祭実行委員会、
醍醐の歴史と暮らしを学ぶ会、山田家活用フォーラム


2 会議内容
▶出席者の主な発言内容
<第一部>
(地域コミュニティ・防災)
・醍醐地域は、醍醐十校区自治町内会連絡協議会を中心に地域が団結し、様々な地域活動を通じて、コミュニティの活性化に取り組み、地域が抱える課題の解決に行政と一体となって取り組んでいる。
・最近では、町内会の加入率が著しく低下しており、災害時に機能する自主防災会の活動などが心配。
・学区内に青年部を組織し、災害対応等にあたることとしており、子どもを対象としたイベント等を通して、将来的に青年部の活動に参加してくれるように取り組んでいる。
・令和4年度から、伏見区区民活動支援事業を活用して、災害時の安否確認行動訓練を実施するなど、学区全体で防災活動に取り組んでいる。同支援事業の助成金は2年間で終了するため、3年目となる今年度からは、学区で自走できるよう工夫しながら継続的に取り組んでいる。
・醍醐寺は、災害時の帰宅困難者の受け入れ施設になっている。災害時には、地域の方も利用できるように、施設の有効活用に積極的に取り組んでいきたい。
(東部クリーンセンター跡地、公的住宅)
・東部CC跡地は、「meetus(ミータス)山科-醍醐」の核となるものであり、地元の意見も聴きながら、地域住民の福祉と生活の質を向上させるような活用をお願いしたい。
・醍醐地域の市営住宅をはじめとする公的住宅の老朽化が進んでいることは、若い世代を呼び込むうえで大きな課題となっている。民間活力も活用しながら検討を進めて欲しい。
(醍醐コミュニティバス)
・醍醐には、市民の足として全国初の市民共同方式として運行する「醍醐コミュニティバス」が網の目のように走っている。運行開始20年を迎え、延べ利用者数が1,000万人を突破した。運営側の高齢化や運転手不足が課題となっている。
<第二部>
(大学生×地域の子どもの居場所づくり)
・京都橘大学では、「醍醐中山団地陶灯路」の開催に加え、公園の清掃や体操にも参加している。学生が地域で活動するにあたり、地域の方と一緒に考えながら活動することを大事にしている。他の団体の方々ともつながりながら進めていきたい。
・国際学生ボランティア学生協会(IVUSA)京都深草クラブのメンバーは、龍谷大学に通いながら、地域が実施する「子どもの居場所」(2箇所)にボランティアとして参加し、それぞれ月1回、子ども達と一緒に勉強したり、お昼ご飯を食べたりし、子ども達も毎月楽しみにしてくれている。この活動を通じて、将来、自分自身も子どもが欲しいと思うようになった。
・「山科醍醐こどものひろば」は、44年の歴史があるNPO法人で、山科や醍醐で学習支援など子どもに関わる活動をしている。子ども達と様々な体験を通じて、日常の暮らしの中に何か一つでも「彩り」をともに見つけたい。
・京都市醍醐いきいき市民活動センター(いきセン)は、地域で活動したい方、活動の幅を広げたい方などのサポートに取り組んでいる。本日の参加団体の中にも、いきセン発の団体が複数おられ、活躍を非常に嬉しく思う。
(食や遊びで大人と子どもを応援)
・「きょうのあそびば」では、市内の公園を活用し、焚火や木工クラフト、ウォータースライダーなどを体験してもらっている。親も子どもも思いっきり遊んで幸せになる場所「プレイパーク」を作りたい。
・所得格差による子ども達の体験格差を解消するため、親子での体験型の子ども食堂「みらい食堂」を月1回、いきセン等で開催。地域住民、地域の福祉施設、いきセンのスタッフ、大学生や市職員が協力してくれ、活動の輪が広がってきている。
・ma’marche(ママルシェ)は、コロナ禍で出産し、孤独を感じたことをきっかけに活動を始めた。子育て中の方の自宅近くでマルシェを開催したり、オンラインで子育て中の方がお喋りできる場を設けたりしている。
・「はざまカフェ」は、いきセンで、月1回、ベビー・キッズ用品の交換会など、子育て中の方を対象にした活動を実施しており、最近では、府外から来られる方もいる。自分の子どもが病気になり、社会的孤立を感じたのがきっかけだったが、誰かの役に立てるのではと思い活動を始めた。
・出産の際、誰の助けも受けられず、非常に苦しかった自分の経験などから「ごはんサポーター」を立ち上げた。料理代行を通じて、ご機嫌な社会を作りたい。
(醍醐の魅力発信と地域活性化)
・「笑顔」が生まれる人と人の交流の場を作りたい。昨年度は、株式会社プラスホームの事務所を活用し、縁日のようなイベント「まちづくりフェス」を開催した。
・地元のお店やアーティストの活動の場を広げ、醍醐を元気にしたいと思い、2年前から長尾天満宮で「悠久祭」を開催している。また、コロナ禍では、介護福祉士という自身の専門性を活かした「だいご健康体操」作りに参画し、「健康長寿のまち・京都 いきいきアワード2023」の大賞を受賞した。
・醍醐寺周辺の歴史的な景観を守る活動や古民家(旧醍醐寺境内史跡山田家庭園)の保存・活用を行っている。醍醐の歴史的な街並みや自然環境を少しでも長く後世に残したい。
▶市長の主な発言内容
・醍醐地域が高齢化する中で、どのように若い人を地域に呼び込み、新しいまちづくりを進めるかが課題であると痛感した。多くの課題があるということは、一方で大きな可能性があるということだと考えている。
・地域を活性化するためには、地域に若い力を入れていくことが必要。地縁団体とNPO等の志縁団体や大学等が交じり合うよう、行政も努力する必要がある。
・行政だけではなく、自分たちが暮らすまちづくりについて住民が主体的に考え、その結節点を区役所が担う、というのが「新しい公共」のひとつの形。
・区役所のサービスの根本は、皆さんのような活動を支えるプラットホームとなることであり、人と人とが触れ合い、例えば町内会や消防団、子どもの見守り活動などが活発化し、皆さんがつながり、団結し、危機の際に助け合える関係をつくることだと思う。
・醍醐地域には、古い団地が多い。高齢者が団地の上の階に住んでおられるという厳しい環境に対し、そこに住む大学生が頑張って助けてくれている。こうした醍醐地域の動きは、他の地域にもポジティブな影響を与えるのではないか。
・本日お聞きした皆様の素晴らしい醍醐愛を前向きに発展させ、京都市全体を発展させて欲しい。
お問い合わせ先
京都市 文化市民局地域自治推進室連携改革・区政担当 (連携改革担当)
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