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人権総合情報誌「きょう☆COLOR」vol.18(令和4年12月号)(HTML版)

ページ番号306155

2022年12月9日

人権総合情報誌「きょう☆COLOR」vol.18(令和4年12月号)

我ら、企業市民

大丸京都店

 

特集企画

〜スポーツと人権〜

京都ハンナリーズ

 

輝き☆People

日本文学研究者

ロバート キャンベルさん

性の多様性Q&A

 

 

 

抽選で3名様に

ロバート キャンベルさんのサイン入り色紙

大丸商品券(500円分)

をプレゼント!


輝き☆People 性の多様性Q&A

日本文学研究者 ロバート キャンベルさん

LGBTQ+への一部の無理解な言葉に対し、日本文学研究者のロバート キャンベルさんは、自身のブログ「つぶて文字」で異議を発表。自らのカミングアウトとともにLGBTQ+当事者としての思いを綴りました。発表の動機、そして私たちにできることは何か。詳しくお話を伺いました。

LGBTQ+とは、L(レズビアン)・G(ゲイ)・B(バイセクシュアル)・T(トランスジェンダー)・Q(クィア・クエスチョニング)の頭文字を取った言葉で性的少数者を広く表現する言葉の一つ。「+」は既存のカテゴリに収まらない多様な性の在り様があることを表している。

 

日本文学研究者

ロバート キャンベルさん

 

ロバート キャンベル Robert Campbell 

ニューヨーク市出身。日本文学研究者、専門は江戸・明治時代の文学。早稲田大学特命教授、早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)顧問、東京大学名誉教授。「スッキリ」(日本テレビ系)コメンテーター、YouTube チャンネル「キャンベルの四の五の YOU チャンネル」配信中。

 

 

Q ブログ記事「『ここにいるよ』と言えない社会」を書かれたきっかけは?

 

A これから人生の様々な局面に対峙する、若いLGBTQ+の人々にメッセージを届けたかった。

 

「同性愛者には生産性がない」「同性愛は趣味みたいなもの」…そんな考えや言葉を耳にした当初、私はこうした他人の考えや言葉をあまり気にすることはありませんでした。私は社会活動家ではないし、こんな無理解からくる言葉は聞きなれていたからです。

しかし、SNSなどでこういった言葉が取り上げられ、様々な反応がある中で、私は改めて10代~30代のLGBTQ+当事者たちがここからどんな影響を受けるかを考えはじめました。

また、「同性愛は思春期の一過性のものだ」という言葉も耳にし、強く違和感を覚えました。つまりLGBTQ+当事者は「成長していない」未熟な人間だとでもいうのでしょうか。この裏には、異性愛だけを「唯一の幸せへの道」と考える思想、そしてすべてを「自己責任」に帰そうという思惑を感じてしまいます。

LGBTQ+当事者にとって最初に立ちふさがる壁は、性に関する悩みや生活上の困難について、「親」の理解を得ることです。そして子からのカミングアウトを受けた親は、「わが子を不完全な人間に育ててしまった」という間違った悩みに苦しむことになるのです。

そこで、私自身のカミングアウトも含めて、ブログに思いを綴りました。

 

 

Q ブログへの反響を振り返って、今思うことは?

 

A 「日本社会はLGBTQ+に理解がある」という意見には当事者たちの抑圧が隠されています。

 

ブログの公開後、大きな反響がありました。

まず、多くのLGBTQ+当事者の方々やその家族、友人たちからの共感の声。そして、私の意見に対する批判です。非常に興味深いのは、共感の声は自分のことや身の回りにいる人々への思いを述べたものが多いのに対して、批判・否定の声は非常にステレオタイプなものが多かったこと。後者には自分が直接思ったり感じたりしたことではなく、先輩や親や友達から吹き込まれたような「三人称的な」主張が見られました。また「自分は関係ないけれど、いいんじゃない?」という意見も。これらは自分の生活圏にLGBTQ+当事者がいないと思っている人々の声です。

「日本社会は伝統的にLGBTQ+に理解がある」という声もありました。だからLGBTQ+のために条例を作ったり、税金を使ったりする必要はない、という考えです。しかし日本が性に対して寛容だったのは、あくまで江戸時代まで。明治維新以降、近代国家として発展していく過程で、同性愛は拒絶されていきました。

欧米やアフリカ、中南米などではLGBTQ+を公言し、命に関わる暴力を受けたという事例が数多くあります。日本では確かにそういったことは少ないかもしれませんが、かといってLGBTQ+に理解があるわけではない。ただ、それについて触れずに覆い隠しているだけです。

日本にも同性愛者であり、その感性を活かして素晴らしい作品を残した作家や芸術家がいます。しかしその作品の評価に関して、隠されたタブーをともなう魅力があるからだ、と考える人がいます。また作家や芸能人が同性愛者であることやトランスジェンダーであることなどをカミングアウトすることもあります。その反面、この社会で暮らすLGBTQ+当事者のほとんどがカミングアウトしていません。

私のブログに対する反響も、こうして抑圧されてきたLGBTQ+に対する思いが一気に噴出したように思えました。

 

Q LGBTQ+の現状と課題について教えてください。

 

A 「カミングアウトしても大丈夫」と、若い人々が思える社会に。

 

昨今、LGBTQ+をはじめとした「多様性に寛容な社会」というスローガンや発信を目にすることがあります。しかし、私は、その中の「寛容」という言葉に強い違和感を覚えています。

辞書的な意味で「寛容」とは、「他人の罪や失敗を大目に見る」ということになりますが、LGBTQ+である我々は「大目に見られる」ような悪いことや後ろめたいことは何もしていません。問題意識そのものが、差別の構造を表しているとも言えると思います。

こうした状況において、日本はLGBTQ+当事者にとって生きにくい社会です。

私のように年齢を重ねて仕事も確立し、ある程度の社会的地位のある人間がカミングアウトを行うことは、比較的デメリットが少ない。しかし、これから就職や昇進、家庭を持つといった様々な人生の課題を控えている10代~30代のLGBTQ+当事者にとってはどうでしょうか?

現状、今の日本においては、若くしてカミングアウトを行った者たちは、人生のいろんな場面でチャンスを奪われかねません。

彼・彼女らには今のところ、「カミングアウトして失うものがなかった」と胸を張って言える「大人」のモデルがありません。だから私は、カミングアウトにあたっては敢えて「戦略的」になることを勧めています。「カミングアウトしても大丈夫」と彼らを勇気づけるには、カミングアウトしたときにあまりデメリットが生じなかった「大人の事例」を積み重ねていくことが大切です。

個人的には、カミングアウトのタイミングは年齢や社会的地位などを鑑みて、適切かつ慎重に行う必要があると考えています。

 

 

Q 私たち一人ひとり、そして自治体にできることは?

 

A LGBTQ+の人々と接点を持つ。そして理解を深める。

 

LGBTQ+に関する社会の理解は、まだまだ充分だとは言えない状況です。たとえば、「健全に育成すれば性的指向は矯正することができる」とか「同性愛者のカップルに育てられた子どもは不幸になる」といった何の根拠もない風説が、いまだに幅を利かせている。こうした偏見を反証するためのデータや統計を、欧米諸国では公的機関が蓄積していますが、日本で安易な偏見を広める人は、こうしたデータの存在をまったく無視します。私は行政には、公的機関による正しいLGBTQ+理解のためのデータのアーカイブを確立していくことが必要だと考えます。そこから、ファクト(事実)とデータに基づいた正しい情報を社会に広めていくことが大切でしょう。そして、一人ひとりがLGBTQ+に対する理解を深めるために、意識して当事者と多くの接点を持つことが大切ではないでしょうか。

今年9月、石川県で行われた「金沢プライドウィーク2022」にゲストとして関わりました。参加者を交えてのトークセッションや映画上映会、レインボーパレードの実施などに加えて、伝統産業の加賀友禅や和菓子とLGBTQ+のコラボレーション企画がありました。地元の文化と、LGBTQ+を結び付けたことはとても効果的で画期的なことです。京都でも今年6月、「プライド月間」のキャンペーンを行ったそうですね(P5~6参照)。

LGBTQ+を理解したい人々は、こうした催しやタウンミーティング、映画祭などのイベントに積極的に参加していくことが有効だと思われます。

企業経営に関わる人々には、LGBTQ+に関する周囲の無関心や偏見により、素晴らしい潜在能力を開花させることができていない人々が、社会にはたくさん存在することを認識してほしいと思います。それは大きな損失です。

また、LGBTQ+についてよく「知ろう」と自ら学ぶこと、正しい知識を得るために本や新聞記事を読むこと、そして当事者の話を聞く機会を持つことは、社会にとってはもちろん、企業にとっても意義のあることです。そこから得た知識や知見を、幅広く社会にシェアしてほしいと思います。

 

 

Q 読者にメッセージをお願いします。

 

A 自分の気持ちを大切に。正しい知識と、ほんの少しの勇気を。

 

LGBTQ+当事者の方々に伝えたいのは、「自らのセクシャリティを原因に悩まないでほしい」ということです。たとえば、同性愛であることを自認していても、ときには異性に心を惹かれることもあります。また、同性愛者として生きながら、子どもを持ちたいと思う人もいます。ゆっくりとではありますが、LGBTQ+当事者が自分らしく選択することができる機会は、広がってきています。自分の可能性や進みたい方向性に、自ら背を向ける必要はありません。自分の気持ちに、もっと正直に生きてください。

また、当事者ではない方には、世間にはびこるLGBTQ+に関する無理解な偏見の声に巻き込まれないでほしいと思います。「人権」という言葉には難しいイメージがあるかもしれませんが、多様な人々とスポーツや映画の鑑賞、ものづくりなどを通して触れ合うことなら楽しくできると思います。そこから得た理解のもと、同調圧力に負けず、日常生活で身近な人が偏見に基づく発言をした場合、「それは違うんじゃない?」と言える充分な知識と、ほんの少しの勇気を持ってほしい。あなたの行動で、LGBTQ+当事者を含む社会的少数者の多くが励まされ、勇気づけられるのです。

 

 

プレゼント

サイン入り色紙・大丸商品券(500円分)を差し上げます!

 

ロバート キャンベルさんのサイン入り色紙と大丸商品券(500円分)をセットで3名様にプレゼントします。

※抽選に外れた方にも、Wチャンスで大丸商品券(500円分)を3名様にプレゼントします。

 

応募方法 以下のいずれかの方法で御応募ください。

1 ハガキに郵便番号・住所・氏名・年齢・電話番号を記入のうえ、以下の宛先に郵送

2 京都市共生社会推進室公式ツイッター「Live Together」(@kyosei_kyoto)をフォローし、ハッシュタグ「#きょうCOLOR」を付けてツイート

※2でお申込みいただき当選された場合は、ダイレクトメッセージにより、必要事項を確認します。

※いずれも必ず本誌への御意見・御感想をお書きください。

 

どしどし御応募ください!

 

締切 2月28日火曜日(当日消印有効)

宛先 〒604-8571(住所不要)

 京都市共生社会推進室

「きょう☆COLOR」Vol.18プレゼント係

★抽選結果の発表は発送をもって代えさせていただきます。

 

 京都市共生社会推進室公式ツイッター「Live Together」

(@kyosei_kyoto)

是非フォローしてください!

DVなんて私、僕には関係ない??

 近年相談件数が増加しているDV被害。皆さんは身近なところでDVが起こりうることを想像したことはありますか?そもそもDVと聞いて何を思い浮かべるでしょうか。ドラマのような「なぐる」「ける」などの身体への暴力を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実はDVは身体への暴力だけではないんです。

 「私、僕が少し我慢すれば丸く収まるから」と我慢していませんか?「自分を好きならこれくらい当然」と思っていませんか?この機会にぜひ自分が被害者、加害者になっていないか、振り返ってみてください。

 

DVチェックリスト

あなたのパートナーは…

□ 機嫌が悪くなると物に当たったり、大声を出したり、無視したりする

□ あなたの考えより自分の考えを優先する

□ 生活費を渡さず「反論するなら稼いでから」と言う

□ 裸の写真を撮ってSNSに流すと脅す

□ 相手をけなしたり、あなたが何かするたびに許可を取らせる

□ 家族や友人との付き合いを制限する

□ あなたの同意を得ずにセックスをする

 

あなたは…

□ パートナーと意見が違ったとき、手をあげたり、あげたくなったりする

□ 自分との予定を断られると、なぜ優先しないのかと思う

□ パートナーの事を「自分のもの」だと感じている

□ パートナーがいつどこで何をしているのかとても気になって、聞いたりする

□ メールなどの返信が遅いと腹が立つ

□ セックスに応じなければ不機嫌な態度をとったり、浮気を疑う

 

 1つでも当てはまったらそれはDVかもしれません。ひとりで悩まないで相談してください。相談員があなたからの電話を待っています。

 

女性の被害者の方

京都市DV相談支援センター

075-874-4971

(月~土曜9時~17時15分)


男性の被害者、加害者の方

男性のためのDV電話相談

075-277-1326

(第2・第4火曜19時~20時30分)

 

※子どもの前でのDVは「面前DV」と呼ばれ、児童虐待に当てはまります。

投稿ボタンを押す前に #No Heart No SNS

投稿ボタンを押す前に

#No Heart

 No SNS


 SNSにおける個人に対する誹謗中傷は、近年、社会問題となっています。

 見知らぬ人から否定的な言葉を浴びせられ、深く傷ついたり、知らず知らずのうちに相手を傷つけたりしないように、SNSとの関わり方を今一度考えてみませんか。

 

 国(総務省、法務省)と(一社)ソーシャルメディア利用環境整備機構が共同で開設した「#No Heart No SNS 特設サイト」では、SNSを利用する際のルールのほか、ブロック、ミュートなどのユーザー保護機能の活用方法や、SNSの投稿の削除手順等が掲載されています。

我ら、企業市民

大丸京都店

 

LGBTQ+について“知る”ことから始める。

大丸京都店が挑んだ、啓発・応援企画。

 

大丸京都店の外壁がレインボーカラーにライトアップされました。これは世界各地でLGBTQ+のイベントが行われる「プライド月間(※)」に合わせたものです。今年6月の期間中、大丸京都店は初めてのLGBTQ+啓発・応援企画「LOVE MY COLORS-LOVE YOUR COLORS」を実施しました。同企画を担当した大丸京都店・営業推進部の松本武一さんと吉井小百合さんにお話を伺いました。

 

※ 1969年6月、米国ニューヨークで「性の弾圧」を意図する警察の不当な取り締まりに対してLGBTQ+の方々が大規模な抗議行動を行ったことにちなみ、毎年6月に世界各地で性の多様性に関するイベントやキャンペーンが行われている。

 

 

社内勉強会をきっかけに企画が動き出す

 

「きっかけは昨年行われた、LGBTQ+に関する社内勉強会。そこで、日本の全人口のうち11人に1人がLGBTQ+の当事者であることを知り、衝撃を受けました。そのカテゴリには当然、従業員やお客様も含まれます。そこで、当店としても何かアクションを起こそうと思いました」(吉井さん)

大丸京都店が取り組んだキャンペーン、「LOVE MY COLORS-LOVE YOUR COLORS」は販売促進の松本さんと吉井さんのお二人が中心となって企画・実施しました。

大丸の創業地が京都であり、長い歴史と伝統を持つ大丸京都店。こうした取組を行うのは革新的なことでしたが、熱意のこもった吉井さんの企画書と「セールスや販促とは離れて“啓発活動”としてやってみよう」という社内からの後押しが決め手となり、企画が始まりました。とはいえ、大丸京都店にはLGBTQ+についての情報や知見がなかったため、京都市と連携して進めることに。「昨年末、四条通地下道でLGBTQ+をテーマにした『京都プライド撮影会』の写真展示を見かけ、主催団体『カラフル』のことを知りました。そこで今回、市役所を通して団体とつながりを持つことにしました」(吉井さん)

こうした連携の結果、大丸京都店という一企業だけのイベントにとどまらず、京都市役所本庁舎塔屋をレインボーカラーにライトアップしたり、周辺の商店街にレインボーフラッグを掲げたりと、街を巻き込んだ一大キャンペーンに発展させることができました。

 

 

数々の展示やパレードへの参加

そしてこの機会に始めたこと

 

店内では、先述の団体『カラフル』主催「京都プライド撮影会」に参加された人々がLGBTQ+への共感や応援を書いたメッセージボードを手にする数々の写真や、「そらにじ京都」が今年4月に京都市内で開催した「京都レインボープライドパレードフェス2022」の写真も展示されました。

「こうした活動が京都で開催されていたことは私自身知りませんでした。展示をきっかけに、訪れた人々にLGBTQ+について知っていただきたいと思いました」(松本さん)

また、6月5日には、京都市と大丸京都店が後援となり「わたプロプライドパレードin京都」が開催されました。

「大丸京都店では、今回のプライド月間までに、研修や朝礼を活用してLGBTQ+に関する社内勉強会を実施し、理解を深めてきましたので、当日は、こうした取組に賛同した仲間たちと共に京都のメインストリートをパレードしました。大丸京都店前の沿道では、大丸松坂屋百貨店のキャラクター・デッチーくんやたくさん集まった従業員が、レインボーフラッグを振ってパレードを応援しました」(松本さん)

キャンペーンを機に、大丸京都店では館内に3カ所ある多目的トイレのうち2カ所を「だれでもトイレ」に変更。その名のとおり、誰もが気軽に、安心して利用できるよう店内表示もオリジナルデザインに改められました。

「こうした取組を通して従業員の意識も大きく変わり、LGBTQ+について従業員同士で話す機会が増えたと聞いています。また、たとえばアクセサリーをご覧になっている男性のお客様に、販売担当はつい『彼女さんへのプレゼントですか?』という聞き方をしてしまうことがあります。でも、男性がアクセサリーを選んでいたからと言って、それを女性に贈るとは限りません。だから、『彼女・彼氏・奥様・ご主人様』を『パートナー』という言葉に言い換えよう、という動きも始まっています」(吉井さん)

 

 

得られた学びや気づきを今後のサービスにいかす

 

松本さんも吉井さんもLGBTQ+という初めてのテーマに挑むことについてお客様からの反応が気になることもありましたが、特に批判的な反応はありませんでした。キャンペーン期間中は、普段よくお買い物をされる中高年層に加えて、20代~30代の若年層の来店者が目立ったとのこと。公式サイトなどで告知を行っていましたが、むしろお店を訪れた若者たちがSNSで情報を拡散してくれたことが理由のようです。京都新聞はこのキャンペーンを大きく報道。それを読んだお客様から「素晴らしいイベントです。私もヘルプマークをつけて生活しています。今後は私たちの問題にもチャレンジしてほしい」という感想もありました。

「自分にとってもこのキャンペーンからLGBTQ+について多くのことを知り、学ぶきっかけになりました。知ることが、今後のサービス向上につながります。マイノリティの人々を特別視するのではなく、お一人おひとりのニーズに応えること…それがお客様を大切にする姿勢につながると思います」(吉井さん)

「もともと百貨店は“誰にとっても居心地のいい場所”を提供する空間。何か特別なことをしたというより、基本に立ち返ることができました」(松本さん)

キャンペーンで得た経験をいかし、今後もLGBTQ+について取り組んでいきたい、と語るお二人。多様な性に配慮した活動の方向性を模索されています。

 

 

▲店内は想いあふれる写真に彩られた

▲わたプロプライドパレードの様子

▲「だれでもトイレ」の表示マーク

ALLの文字がレインボーカラーになっている

▲イベントではたくさんのメッセージが寄せられた

 

 

プレゼント

本誌への御意見・御感想を送ってくださった方に

大丸商品券をプレゼント!

応募方法についてはP3 プレゼントコーナーを御覧ください

※応募者多数の場合は抽選となります。


特集 スポーツと人権

B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム 

京都ハンナリーズGM

渡邉拓馬(わたなべたくま)さんに聞いてみました!

 

渡邉 拓馬 (京都ハンナリーズGM※)

■生年月日:1978年10月7日 ■出身:福島県 ■出身校:拓殖大学

■日本代表歴:2002年 アジア⼤会(アテネオリンピック予選) 2005年 東アジア⼤会 2006年 アジア⼤会

 

※GM(ゼネラルマネージャー) … 企業の経営・企画等を決定する上位の管理職のこと

 

 

12月にハンナリーズホームスタジアムで人権啓発活動を行います(★の日程)

 

 地域スポーツクラブとして、社会課題の解決に取り組むこと、また御協力させていただくことは、大切な使命のひとつだと考えています。

  京都ハンナリーズのホームゲームには、老若男女が集まります。その場で人権啓発活動を行うことは、幅広い層に知っていただく、という意味で、貴重な機会であると考えます。

  あらゆる人権問題がなくなり、すべての人が守られる世界を、強く希望しています。

 

 

SNSにおける誹謗中傷に対して京都ハンナリーズHPで「差別・誹謗中傷に断固として反対します」と表明しました

 

 差別・誹謗中傷は、スポーツの世界に限らず、どこでも許されるものではありません。これまでも、またこれからも、京都ハンナリーズは、いかなる差別的、侮辱的な行為や言動、SNSなどでの発言を、許容することはありません。

 

 

外国籍選手もいる中でのチームづくり

 

 私のチームづくりでは、大好きなバスケットボールを仕事にしている選手やスタッフの皆さんが、いつまでもこの仕事を好きだと感じ続けてくれることと楽しくやり甲斐を持って続けていけること、そしてこの京都ハンナリーズで過ごした時間や仲間との出会いがこの先の人生の飛躍につながる良いキッカケとなるよう努めることを大切にしています。だから、バスケットボールへの情熱と人への思いやり、本物の覚悟を持った人を集め、素晴らしい施設を提供し、お互いが刺激し合える環境づくりをすることが、まず私がすべきチーム編成の最初の仕事だと思っています。

  そこには、外国籍選手だから日本人選手だからとか、言語や宗教の問題という枠はありません。もちろん、戦術上で考えなければいけないことはあります。例えば、英語圏の外国籍選手が多いので、選手や各担当スタッフの中に1人は英語が堪能な人材や通訳を置くことや、留学経験がある人材を集めることにしています。また、宗教等では主に遠征時の食事などには気を遣い、可能な限りその人の思いや考えを尊重しチームとして対応しています。

  基本的に、人種や言語、宗教が変われば、価値観も考え方も変わってきますが、それを拒むのではなく、まずは「人と人」だということを理解し、真摯に向き合い受け入れることを意識しています。文化などとは関係なく、選手・スタッフの人間性を受け入れ、彼らの思いや考え方、これまでのキャリアや家族のことを聞き、その「人」自身を知ることを大切にしています。

  文化や言語、宗教が変わっても「人と人」ですべてはつながっていて、すべてが成り立っていると考えていますので、京都ハンナリーズは「人と人」をテーマにチーム文化を築いています!!!

  今季は是非会場に足を運んでいただき、そんなチームの素晴らしい試合を観戦してほしいと思います。

 

 

 

京都ハンナリーズ

今後の試合日程

 

    試合日時              対戦相手              会場       ホーム&アウェイ

    12月17日土曜日 15:05~       三遠ネオフェニックス       京都市体育館 京都府         ホーム

★ 12月18日日曜日 15:05~       三遠ネオフェニックス       京都市体育館 京都府         ホーム

    12月24日土曜日 17:35~       富山グラウジーズ              富山市総合体育館 富山県  アウェイ

    12月25日日曜日 13:05~       富山グラウジーズ              富山市総合体育館 富山県  アウェイ

    12月28日水曜日 19:35~       滋賀レイクス       滋賀ダイハツアリーナ 滋賀県         アウェイ

    12月30日金曜日 19:05~       川崎ブレイブサンダース    川崎市とどろきアリーナ 神奈川県  アウェイ

    12月31日土曜日 16:05~       川崎ブレイブサンダース    川崎市とどろきアリーナ 神奈川県  アウェイ

    1月7日土曜日 15:05~           サンロッカーズ渋谷           京都市体育館 京都府         ホーム

    1月8日日曜日 15:05~           サンロッカーズ渋谷           京都市体育館 京都府         ホーム

    1月11日水曜日 19:05~         ファイティングイーグルス名古屋    名古屋市枇杷島スポーツセンター 愛知県         アウェイ

    1月18日水曜日 19:05~         大阪エヴェッサ    京都市体育館 京都府         ホーム

    1月21日土曜日 15:05~         群馬クレインサンダーズ    京都市体育館 京都府         ホーム

    1月22日日曜日 15:05~         群馬クレインサンダーズ    京都市体育館 京都府         ホーム

    1月28日土曜日 15:05~         横浜ビー・コルセアーズ    横浜国際プール 神奈川県  アウェイ

    1月29日日曜日 14:05~           横浜ビー・コルセアーズ    横浜国際プール 神奈川県  アウェイ

知っていますか?「人権の花」運動

「人権の花」運動ってなに?

 「人権の花」運動とは、京都・山城人権啓発活動地域ネットワーク協議会において、次代を担う子どもたちが、人権の花「スイセン(水仙)」を球根から協力し合って育てることを通じて、生命の尊さを実感するとともに、優しさと思いやりの心を育むことを目的に実施している取組です。京都市においては毎年、合計16校もの小学校や幼稚園、保育園に参加いただき、人権の花を育てています。

 子どもたちが育てた花は社会福祉施設等に届けたりすることで、地域の人々にとっても人権尊重の意識を高めてもらうきっかけとなっています。

 

凌風小中学校の「人権の花」運動 贈呈式・植付け式にお伺いしました!

 10月6日、凌風小中学校に地域の人権擁護委員さんが訪れ、「人権の花」とされているスイセンの球根を贈呈。手話を交えながら人権の花運動の説明をする人権擁護委員さんのお話をみんな真剣に聞き入っていました。

 贈呈式の後は、スイセンの球根を4年生の子どもたちと一緒に植付け。元気いっぱい、みんなで懸命に土を触る子どもたちの姿に元気をもらいました、と人権擁護委員さんもにっこり見守っていました。

 

水やりがんばります!

凌風小中学校 4年生 美化チームの3人と人権擁護委員の岡田さん、宮本さん

 

人権擁護委員さんやさしかったよ

 

植物はいのち大事にしたいな

 

土はどこまで入れたらいいのかな?

 

 

(下鳥羽こども園 園児作)

(京都市立静原小学校 児童作)

 

 

一人で悩まず、まずは御相談ください。

みんなの人権110番          (ナビダイヤル)0570-003-110(ゼロゼロみんなのひゃくとおばん)

子どもの人権110番          (フリーダイヤル)0120-007-110(ぜろぜろななのひゃくとおばん)

インターネット人権相談受付窓口    インターネット人権相談 検索

 

この電話はおかけになった場所の最寄りの法務局・地方法務局につながります。

●受付時間 平日8時30分から17時15分まで(全国共通)

●一部のIP電話等からは御利用できない場合があります。

京都地方法務局

 

人権イメージキャラクター

人KENあゆみちゃん

 

人権イメージキャラクター

人KENまもる君

京都ホンデリング~本(ホン)でひろがる支援の輪(リング)~

京都市では、「京都市犯罪被害者等支援条例」に基づき、社会全体で犯罪被害者を支え、安心して暮らせる地域社会の実現を目指して、各種啓発事業等に取り組んでいます。今回、市内各所また御自宅で、すぐにでも御協力いただける取組のひとつとして、「京都ホンデリング」を御紹介します。

 

 「京都ホンデリング」とは、読み終わった本などの不要になった書籍等を寄贈いただき、その売却代金を寄附として、(公社)京都犯罪被害者支援センターによる支援活動に役立てるものです。

 あなたの本が、犯罪被害に遭って身体や心を傷つけられたり、大切なものを失ったりして苦しんでいる方たちへの支援活動へつながります。犯罪被害に遭われた方が安心した生活を取り戻せるように、力を貸してください。

 

書籍等回収箱設置場所(通年)

●京都市文化市民局くらし安全推進課(京都市役所分庁舎地下1階)

●京都市役所分庁舎1階 受付横

●左京区役所・中京区役所・右京区役所

●京都市男女共同参画センター「ウィングス京都」(中・東洞院通六角下る御射山町262)

●BiVi二条 入口 (中・西ノ京栂尾町107)

 

御自宅への回収も行っています

 

対象書籍等

 寄贈可能な書籍等は、2011年以降に出版されたISBNのついた本又は規格品番のついたCD・DVD・ゲームのみです。また、マンガ雑誌、週刊誌、百科事典、破損のひどい本、起動できないCD・DVD・ゲーム等は対象外となります。(詳しくはHPを御参照ください。)

 

 「愛の反対は無関心である」これは、ノーベル平和賞受賞者のエリ・ヴィーゼル(米作家)の言葉です。

 この機会に、犯罪被害者支援に関する知識を深め、身近なこととして考え、いま出来ることからはじめてみませんか。

 

〈ISBN見本〉

 

◀詳しくはこちらを御覧ください

京都ホンデリング

 

 

◆犯罪被害でお困りの方へ「犯罪被害者総合相談窓口」

 京都市では、犯罪被害者やその御家族、御遺族の方のための相談や情報提供を行うワンストップ窓口を設置しています。

・電話番号 075-451-7830(よいひと なやみゼロ)

(月~金曜日、13時~18時(祝日・8月12日~8月16日・12月28日~1月4日を除く。))

 

 

本件に係る問合せ

くらし安全推進課

TEL 222-3193 FAX 213-553

北朝鮮当局による拉致問題について

拉致問題は、我が国の喫緊の国民的課題であり、この解決を始めとする北朝鮮当局による人権侵害問題への対処が、国際社会を挙げて取り組むべき課題とされる中、この問題についての関心と認識を深めましょう。

 

「北朝鮮による日本人拉致問題」について▲

 

「取り戻す」ためのシンボル ─ブルーリボン

 拉致被害者の救出を求める国民運動は、ブルーリボンと青色を運動のシンボルにしています。

 青色は、被害者の祖国日本と北朝鮮を隔てる「日本海の青」を、また、被害者と御家族を唯一結んでいる「青い空」をイメージしています。

<お知らせ>

講座開催の御案内

令和4年度  企業向け人権啓発講座

※対象は、京都市内企業等の経営者、人事・総務責任者、人権研修担当者等です。

参加費無料

 

開催予定

令和5年1月17日火曜日

「ずっと働きたい」「ずっと働ける」京都にする~ダイバーシティ経営の観点から~

ハラスメント防止について

令和5年1月27日金曜日

~共生社会の実現に向けて~知的障害の理解と知的障害のある人の雇用

 

日時、会場、内容などの詳細は、京都市共生社会推進室HPを御確認ください!

 

京都市情報館HP▶

 

 

12月は人権月間です。

一人ひとりの人権意識を高め、人権文化が根付く社会を築きましょう! 

 

 

(京都市)共生社会推進室

SNSやっています!

 

京都市の人権関連イベントや企業向け人権啓発講座等の開催案内のほか、人権に関する様々な情報を発信しています。

 

「きょうCOLOR」

 

「Live Together」

@kyosei_kyoto

 

 

 

 

「ヘイトスピーチは許さない」をみんなの合言葉に。

 

~互いの人権、多様な文化を尊重できる社会を目指して~

 特定の民族や国籍の人々を排斥する不当な差別的言動は、人の尊厳を傷つけ、差別意識を広げていくことにつながります。近年ではインターネット上での差別的な書き込みも行われています。被害を受けられたら、行政の窓口へ御相談を。

 

〈法務省が運営する窓口〉●みんなの人権110番    0570-003-110

●外国語人権相談ダイヤル              0570-090-911(多言語対応)

●インターネット人権相談受付窓口  インターネット人権相談 検索

 

※本市でも区役所・支所などで人権擁護委員による特設相談を行っています。

日時など詳細は、京都市文化市民局共生社会推進室へお問い合わせください。

電話:075-222-3096 FAX:075-366-0139


編集後記

人権の花の取材で学校を伺った際、子どもたちにある質問をしました。

 「『人権』ってことばを知ってる?」と。子どもたちは前のめりで知ってるよ!分かるよ!と嬉しそうにしながら「人権って『いのち』ってことだよね。」と答えてくれました。

 誰もがみんな持っていて、身近で大切で、傷つけてはいけない、とても大切なもの。子どもたちの考える『いのち』は、身体や生命活動だけではなく、こころやその人がその人である部分のすべてをイメージしているのではないか。そう考えると、人権とはいのちという答え以外にないような気がして、すっと腹に落ちたことを覚えています。

 子どもたちのすなおな感性に心が洗われた、素敵な取材体験でした。

(子どもたちが花を植える様子は9Pに掲載されています。ぜひ御一読ください。)

 

 

<法務省委託事業>

人権総合情報誌 きょう☆COLOR vol.18 (発行 令和4年12月)

発行:京都市 文化市民局 共生社会推進室

☎075-222-3096 FAX075-366-0139

〒604-8571 京都市中京区寺町通御池上る上本能寺前町488番地 分庁舎地下1階

URL https://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/soshiki/6-1-3-0-0.html

この冊子はホームページでも御覧いただけます。また、区役所・支所、市役所案内所ほかで配布しています。

 

この印刷物が不要になれば「雑がみ」として古紙回収等へ!

 

京都市は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。

 

京都市印刷物第043111号


お問い合わせ先

京都市 文化市民局共生社会推進室人権文化推進担当

電話:075-222-3096

ファックス:075-366-0139

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