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京都市交響楽団ビジョン

ページ番号263587

2020年1月24日

京都市交響楽団ビジョンの策定

 今日,音楽は,日々の暮らしの中に溢れ,私たちの生活の一部となっています。

 京都市民は,伝統的な日本文化を大切にしながら,「市民生活が真に文化的になり,その中から新しい文化財が次々に生み出され,育成されていかなければならない」と,1956年,西洋に起源を持つオーケストラを「京都の新たな文化財」として構想し,日本初の自治体オーケストラを設立しました。

 こうして生まれた京都市交響楽団は,設立から半世紀超,多くの市民に支えられながら,日々演奏力に磨きをかけ,最良の音楽を届けることに邁進し,文化的な市民生活に寄与するとともに,日本屈指のオーケストラとして評価されるまでに,成長・発展を続けてきました。

 今後も,京都市交響楽団は,これまで培ってきたものを継承しながら,新たな時代を見据えて果たすべき役割を自覚し,「世界文化自由都市宣言」を掲げる京都市の象徴として更なる発展を目指し,歩み続けなければなりません。

 2020年4月。京都市交響楽団が新たなステージを迎える今,改めて,主体である楽団員や運営する公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団,設置に責任を持つ京都市は,オーケストラの意義,市民にとっての価値等を自問し,未来に向かう方向性を共有したうえで,市民の皆様にお示しする「京都市交響楽団ビジョン」を構想しました。(2019年度)

京都市交響楽団ビジョンキャッチフレーズ

共に響き合う,京響

京都市交響楽団が「目指す姿」

◇市民にとっての価値を高めるために…

 最上の音を奏で,人々と共に響き合い,
  身近な存在として,市民に愛され誇りとされるオーケストラ

◇京都市の都市政策として位置付けを確かなものとするために…

 音楽の力で新たな価値を創造し,文化と人を育み,
  文化芸術都市・京都の象徴となるオーケストラ

◇楽団として高みを目指すために…

 演奏力の更なる向上に邁進し,
  世界に向けて最高の音楽を発信し続けるオーケストラ

「目指す姿」を実現するための5つの戦略

戦略1【世界水準の音楽で京都の文化芸術をリードします。】

❶ 「文化芸術都市・京都」を牽引する文化芸術の振興

 定期演奏会を中核とし,演奏力の向上による芸術性の追求,京都市立芸術大学など教育機関との連携による音楽家育成など,京都の音楽芸術を牽引します。また,市外での公演等により,京都から国内外へ,文化芸術都市・京都の音楽の力を発信します。

❷ クラシック音楽・オーケストラの楽しさを実感できるプログラムづくり

 クラシックファンから馴染みのない方まで様々な方々が楽しめ,オーケストラならではの魅力が味わえるよう,クラシック音楽の奥深さの追求や他ジャンルとの共演など多彩なプログラムの創造に取り組みます。

戦略2【音楽を通じた京都のひと・まちづくりに取り組みます。】

❸ 子どもたちの豊かな心をはぐくむ教育プログラムの積極的な展開

 小学生や中学生のための音楽鑑賞教室やジュニアオーケストラの活動をはじめ,子どもたちが音楽を通して豊かな心をはぐくむためのプログラムに積極的に取り組みます。

❹ より多くの幅広い市民に京響の音楽を届ける鑑賞機会の提供

 地域に根ざしたオーケストラとして,京都コンサートホールでの演奏会はもとより,市内各所での小編成の演奏会や訪問演奏等を実施し,子どもから子育て世代,高齢者までより多くの幅広い市民の皆様が,一層目に触れ,耳にすることができるよう京響の音楽をお届けします。

戦略3【京響ファンの拡充,身近な関係づくりを進めます。】

❺ 京響ファンに喜ばれるサービスの提供と新たなファンの獲得

 京響友の会をはじめ,ファンの皆様に喜ばれるサービスを提供し続け,ファンとの関係づくりを進めます。また,全国・世界から京都に学びに来る大学生・留学生,国内外の観光客等の新たなファンの獲得に取り組みます。

❻ 京響・楽団員を身近に感じる情報発信

 鑑賞されない方も視野に入れ,より多くの方に京響・楽団員を身近に感じていただけるよう,京響の音楽はもとより楽団員の魅力についても,インターネットをはじめ多様なメディアを活用し,また,様々な分野と連携することにより,戦略的な情報発信に取り組みます。

戦略4【プロの音楽家集団として自覚ある組織風土を形成します。】

❼ プロの音楽家としての誇りと京響楽団員としての自覚・責任の堅持

 プロの音楽家として,常にモチベーションを高く持ち,個性の発揮と演奏力の向上に努め,一つ一つの公演を大切にします。また,組織の一員として,コンプライアンスを遵守し,京響の活動を第一に取り組むとともに,一人の音楽家としての活動とのバランスを図り,京響楽団員としてのあり方を追求し続けます。

❽ 活発なコミュニケーションによる創造性と調和の追求

 音楽はそのものがコミュニケーションです。楽団員,指揮者,事務局職員が,互いに意見を尊重し合い,敬意をもってコミュニケーションを活発にすることにより,個性・創造性の調和を大切にする楽団風土をつくります。

戦略5【楽団経営の基盤を整え,マネジメントを強化します。】

❾ 持続的な収支構造の確立

 京都市の財政支援に加え,演奏収入や助成金,寄付金の確保をはじめ多様な資金調達手段を講じます。全体の事業収支のバランスを図りながら,社会の変化にしなやかに対応できるよう,持続的な収支構造を確立します。

❿ 京響の発展を支える体制の構築

 京響の更なる発展に向け,財団と京都市が連携し,女性や外国人をはじめ,すべての楽団員(事務局含む。)の創意や個性を伸ばし活かせる環境を整えるとともに,「参加・情報公開・説明責任」を重視し,社会の要請に適応した組織運営を行うことができる体制を構築します。

5つの戦略の推進に向けて

 楽団員,(公財)京都市音楽芸術文化振興財団,京都市は,本ビジョンの実施状況を常に共有し,社会の動向やニーズを把握・分析しながら,具体的取組を企画・実施していきます。

(公財)京都市音楽芸術文化振興財団

 楽団経営者である(公財)京都市音楽芸術文化振興財団は,本ビジョンと財団の中期計画を連動させ,現状・ニーズを把握・分析し,取組の実行性を確保します。

京都市

 設置に責任を持つ京都市は,京響の更なる発展を支えるとともに,京都市の文化芸術政策との相乗効果の最大化を図ります。

リーフレット

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京都市交響楽団ビジョンに基づく取組

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お問い合わせ先

京都市 文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課

電話:075-222-3119、075-222-3128 (京都芸大担当)、075-222-4200(政策連携担当)

ファックス:075-213-3181

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