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「京都文学賞」の創設について

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2019年4月22日

「京都文学賞」創設趣旨・コンセプト

(1)創設趣旨

・ 京都では,『源氏物語』や『枕草子』など平安京を舞台とする王朝文学が開花し,川端康成の

 『古都』や三島由紀夫の『金閣寺』に代表されるような数々の名作の舞台となり,更には,多くの

 京都ゆかりの著名作家を輩出するなど,「文学」と非常に縁の深いまちです。

・ 昨年,本市では,文化による世界との交流と平和の実現を都市の理想として掲げた「世界文

 化自由都市宣言」から40周年を迎えたことを記念して,京都から新たな文学を発信することに

 より,「文化都市・京都」の更なる発信を図るとともに,京都における文学の振興や,京都の歴史

 と幅広い魅力の再認識,都市格の向上に寄与するため,平成31年度から,新たな文学賞を創

 設することとしました。

 

<平成30年度の検討経過>

・ 平成30年度は,有識者へのヒアリングや他の文学賞の事例調査等を実施し,京都新聞,大垣

 書店に協力いただきながら検討会議を重ね,文学賞の制度設計を行ってきました。

・ 11月25日にはシンポジウムを開催し,出演の作家(藤野可織氏・望月麻衣氏)や有識者,

 来場の市民の皆様等から幅広く意見を聴取しました。

 

(2)コンセプト

❒  京都を題材とする「小説」を募集

   京都を題材(※1)とする未発表(※2)の小説を全国から公募します。

  ※1 歴史上の京都,仮想の京都,京都ゆかりの文化等,広く題材が京都と関わりのあるもの

    であれば可とします。

  ※2 商業出版されたものや,他の文学賞を受賞した作品は対象外とします。

❒  新人作家の発掘,育成を目指す

   行政,新聞社,書店,出版社等が連携して,受賞作の出版や書店における展開など,

  受賞者への幅広い支援を検討し,新人作家の発掘,育成を図ります。

選考過程には一般読者も参画

   選考過程では,公募により選定する読者選考委員の方にも参画いただきます。読者の

  視点でより良い作品を選ぶことを目的とし,広く市民等が文学に親しむ機会の創出を図

  るとともに,多くの皆様に応援していただける文学賞を目指します。

❒  最終選考委員には京都ゆかりの作家が就任

   京都ゆかりの作家お二人が最終選考委員をお務めいただきます。

 


いしいしんじ氏(作家)

《いしいしんじ 氏(作家) プロフィール》

 1966年大阪市生まれ。京都大学文学部仏文学科卒。1994年『アムステルダムの犬』でデビュー。

1996年,短篇集『とーきょーいしいあるき』刊行(のち『東京夜話』に改題して文庫化)。2000年,初の

長篇『ぶらんこ乗り』刊行。2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲治文学賞,2012年『ある一日』で織田

作之助賞,2016年『悪声』で河合隼雄物語賞を受賞。

 その他の小説に『プラネタリウムのふたご』(講談社),『ポーの話』『海と山のピアノ』(新潮社),『みず

うみ』(河出書房新社),『四とそれ以上の国』(文藝春秋),『よはひ』(集英社),エッセイに『京都

ごはん日記』(河出書房新社),『且坐喫茶』(淡交社),『毎日が一日だ』(毎日新聞社)など。

 現在,京都市在住。 これまで「明倫レコード倶楽部」(京都芸術センター事業)のほか,京都の書店

と連携したイベントに多数出演。ロームシアター京都オープニング事業「やわらかなかぐら」では初脚本を務めた。

 


原田マハ氏(作家)  ©森 栄喜

《原田マハ氏(作家) プロフィール》

 1962年,東京都生まれ。関西学院大学文学部日本文学科及び早稲田大学第二文学部美術史科

卒業。馬里邑美術館,伊藤忠商事を経て,森ビル森美術館設立準備室在籍時に,ニューヨーク近代

美術館に派遣され勤務。

 2005年,『カフーを待ちわびて』で日本ラブストーリー大賞を受賞しデビュー。2012年,『楽園のカン

ヴァス』で山本周五郎賞受賞。2017年,『リーチ先生』で新田次郎文学賞受賞。2018年,京都を舞台

とした小説『異邦人(いりびと)』で第6回京都本大賞を受賞。

 著書に『総理の夫』(実業之日本社文庫),『サロメ』(文藝春秋),『あなたは、誰かの大切な人』

(講談社文庫),『アノニム』(KADOKAWA),『たゆたえども沈まず』(幻冬舎)など多数。最新刊は

『常設展示室』(新潮社)。国立西洋美術館の礎となった松方コレクションを巡る物語『美しき愚かものたちの

タブロー』(文藝春秋)を5月31日に発売予定。

 これまで「京博連創立25周年記念シンポジウム」(2018年2月,京都新聞文化ホール)や「京都 日本

画新展」記念シンポジウム(2019年1月,先斗町歌舞練場)等に出演。

 

❒  一般部門のほか「中高生部門」と「海外部門」を設置

   一般部門に加え,中高生を対象とした部門と,留学生をはじめ外国籍の方を対象とし

  た部門を設置し,若者の活字離れの防止はもとより,読書好きの若者を育み,また,文

  学を通じた国内外との文化交流にも寄与します。

 

「京都文学賞実行委員会」第1回総会(設立会議)

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お問い合わせ先

京都市 文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課

電話:075-222-3119、075-222-3128 (京都芸大担当)、075-222-4200(政策連携担当)

ファックス:075-213-3181

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