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平成22年度京都芸術センター評議会の摘録について

ページ番号101862

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2011年6月1日

○ 日時  平成23年3月22日(火曜日) 午後3時30分~午後5時20分

○ 場所  京都芸術センター

○ 出席者(敬称略)

  村井康彦座長,遠藤保子委員,太田垣實委員,小林千洋委員,久保田敏子委員,

  中原昭哉委員,服部和子委員,吉田孝次郎委員,細見吉郎委員,富永茂樹館長

  事務局

  内山修財団法人京都市芸術文化協会専務理事

  吉田敏和京都市文化市民局文化芸術企画課担当課長

  由里啓子財団法人京都市芸術文化協会事務局長   ほか

 

1 開会

 

2 委員紹介

 

3 挨拶

<館長挨拶>

  本日はお忙しいところ御参集いただき,御礼申し上げる。昨年は10周年記念式典の前段で開催させていただき,1年の経つ早さを感じている。京都市芸術文化協会の公益法人化や指定管理者の更新にともなって,今回で当評議会は解散となるが,皆様には今後も何らかのかたちでお世話になると思うので,引き続き,御協力をお願いしたい。また,この会議と直接関係はないが,来年度に京都文化芸術都市創生計画が見直しの時期を迎え,私がその見直しの責任者のような役割になる。この計画では随所に芸術センターのことが言及されており,本日の御議論もそちらに反映させられたらと思う。

 

<細見委員挨拶>

  本日はお忙しいところ御参集いただき,御礼申し上げる。公務の都合上,議論の途中で退席させていただくが,その公務は先日発生した東北地方太平洋沖地震の対応に関する本部会議である。被災された方々へ一言お見舞いの言葉を申し上げるとともに,京都市を挙げて復興支援に全力を尽くしていくので,この場で御報告させていただく。こうした事態を切り抜けていくためには,文化芸術の力が必要になる。本日で当評議会は解散となるが,皆様には忌憚のない御意見をいただき,引き続き,芸術センターの活動に御協力をいただければと思う。芸術センターは,ここ数年の中で一番の成功事例である。このような事例を市域に広げ,積極的にPRしていきたい。

 

4 議事<座長>

・ 芸術センターの指定管理等に関する報告

・ 平成23年度事業計画及び平成22年度事業中間報告

 

~事務局から説明~

 

<座長>

  事業の組み立てとして,「活動センター機能」「情報センター機能」「交流センター機能」の3つに分類されているが,この区分が適切かどうかについて伺いたい。

 

<館長>

  立場上,外部からセンターの見学に来られる方に事業の説明をするが,このあたりは説明に困るところがないわけではない。この3つの分類がよいのか,それとも他の分け方があるのか。この分類は,平成8年に策定した「京都市芸術文化振興計画」における理念に由来するものである。この計画では,主に若手芸術家の活動を支援する意味で「活動」,「情報」は文字どおり情報発信,「交流」は市民と芸術家の交流,国内・外の芸術の交流ということを標榜しており,芸術センターを設置する根拠にもなっている。ただし,この分類が完全なものとは思っていないので,御意見など伺いながら考えたい。

 

<座長>

  活動という言葉だけでいえば,他の区分も含まれるので気になったが,そういった背景があり,難しいことはわかった。

  センターの事業で,市の受託事業でも実施している分野のものもたくさんあるが,この1年で「この部分は足りなかった」とか「ここをもう少し重点的に実施すればよかった」という所感はあるか。

 

<館長>

  個人的には色々思うところはあるが,そのあたりは評議会の趣旨に則って,この場で皆様から御意見を頂戴できればと思う。

 

<委員>

  事業計画に,24年度から中学校においてダンス授業が必修化されるとあるが,これは学習指導要領が変わるということか。

 

<委員>

  ダンスの定義付けとして,1 創作ダンス(モダンダンス系),2 フォークダンス(民族ダンス系),3 現代のダンスの3つに分けることができ,1の創作部分を授業に取り入れていこうという趣旨で学習指導要領が改正される。中学校の先生で,ダンスを教えられる人は少なく,またダンスの実践者が皆良き指導者とは限らないので,こういった層を対象に事業を展開されるのは良い試みである。

 

<委員>

  京都国際舞台芸術祭については,展覧会も連動して開催されるとのことであるが,そのあたりの考え方はいかがか。一方で,アーティスト・イン・レジデンス(以下「AIR」という。)では,33箇国から170件の応募と相当な実績であるが,そのあたりの評価はいかがか。

 

<事務局>

  京都国際舞台芸術祭については,実行委員会形式でプロデューサーを置いて実施しているものであり,内容は全てそこで企画している。公募というかたちはとっていないので,一概に比較するのは難しいと考えている。

 

<館長>

  先程の「活動センター機能」の話にも繋がるが,事業に関連した展覧会というように,個々の事業を発展させ,結びつけるような工夫が今後必要ではないかと考えている。

 

<委員>

  以前にAIRの審査に関わっていた者からすると,申請自体は増えているが全体のレベルは下降気味である。日本といえば京都という印象だけで,当たれば儲けものぐらいの申請も多い。芸術センターのAIRは国内でも先行組であるが,フォローアップが弱い。今年度から,ジャンルによって隔年で審査するとのことであるが,滞在中のプログラムなどに変化がなければ,それほど良くならないのではないかと懸念する。けれども,こういった試みの中で,新しいAIRの在り方を模索していくことは必要である。

  また,図書室のところで主催事業のアーカイブ化を進めるとのことであるが,過去の事業を記録するだけに留まらないでほしい。例えば,京都市の芸術文化奨励者である名和晃平氏が明倫茶会で席主をつとめているが,単にこの事業を記録するだけではつまらない。名和氏は6月に東京都現代美術館で大きな展覧会を開催するが,このような活躍も併せて記録し,生きたアーカイブにしていくことを考えて欲しい。こういった取組が,センターの活動を世間に発信することに繋がると思う。

 

<座長>

  AIRの募集要項には,過去の活動記録のようなものは掲載されているのか。

 

<館長>

  募集要項には掲載していないが,ウェヴサイトには載せている。奨励者やAIRで帰国された方へのフォローというのはなかなか難しい。奨励者であれば,受賞後のチラシ等に受賞暦を入れてもらうよう依頼したりしているが,強制できるものではないし,AIRは一度全員にアンケートを実施したが,あまり回答が返ってこなかったことがある。

 

<委員>

  日本のアーティストが海外に留学した場合,演奏会のプロフィールに必ず記載がある。今の話でいえば,逆は少ないということか。

 

<館長>

  帰国された方で,積極的にそういったことを聞かないので,少ないのだと思う。これは,今後の課題として取り組んでいくべきだと認識している。

 

<委員>

  AIRを知った媒体の大半はネットである。よって,そのあたりはネットを充実させることである程度フォローは可能ではないか。

 

<館長>

  先日,ナント市(フランス)にあるリュ・ユニック(旧ビスケット工場)を視察した。ここは,芸術センターより2箇月先に設立されているが,一見して芸術センターのほうが上だと思った。けれども,世界ではそちらのほうが有名で,この違いは発信力ではないかと感じた。芸術センターは,そのあたりの努力をしなければならない。

 

<座長>

  情報発信という点でいえば,芸術センターには明倫アートがあるが,それについての意見はいかがか。

 

<委員>

  発行部数や配布先について教えていただきたい。

 

<事務局>

  毎月8千部発行しており,文化芸術施設や芸術系大学等に発送している。

 

<委員>

  以前と比べて,かなり見やすくなったと思う。

 

<委員>

  観客数が増えてきているのは,そういう効果もあってのことだと思うので,喜ばしいことである。

 

<委員>

  観客数という点で,事業実績の中で気になるのが「わざゼミ」と「劇場・美術館へ行こう!」である。

 

<事務局>

  「わざゼミ」は,事業の性質上,受講の定員が10名なので,このような数字になっている。

 

<館長>

  「劇場・美術館へ行こう!」も,本来は10周年を契機に見直す予定であったが,急遽例外的に実施したものであり,参加者も少なかった。

 

<座長>

  実績を出すに当たっては,定員も記載しておいたほうがわかりやすい。

 

<委員>

  通常の施設であれば,稼働率や入場率というかたちで実績を出すので,盛況具合を示す意味でそのあたりはきっちりと見せたほうがよい。あと,私もいくつかの事業に参加したが,事業ごとにアンケートをとっているのであれば,PDCAサイクルを使って,翌年の事業に結果を反映させるほうが望ましい。どの事業も素晴らしいと思うし,せっかくお金を使って実施しているので,観客の評価は集めたほうがよい。また,舞台事業などで,終わってそのまま観客が帰るのではなく,アーティストと参加者が交流できる企画があればよいと思う。明倫茶会はそういった趣旨があると思うし,全ての事業について実施する必要はないと思うが,普段コンタクトをとれない方々と会話ができることで,観客に参加感が生まれると思う。他の劇場では少ないという点で,演劇等でそういったことができるとよいと思う。心ある劇団員であれば,そのあたりは理解してくれるのではないか。

 

<館長>

  プレトーク,アフタートークは実施しているものの,まだまだ不十分なので,今後充実させていきたいと思う。

 

<委員>

  こういった施設は,市民と芸術家が触れ合う機会が多いほうがよい。

 

<館長>

  特に,明倫茶会が象徴的であるが,ここは色々な人が集まる「座」が出来る施設である。この性格をさらに広めていければと思う。

 

<座長>

  ここにはアートコーディネーターがいるので,生の声,現場の意見が明倫アートに反映されればよいと思う。私は京都市美術館の館長でもあるので,そこでも以前から考えていたことであるが,1年を振り返ってトピックを掲載できるような白書のような冊子ができればと思っていた。それはなかなか難しい作業なので,明倫アートをそういう観点で充実していただければと思う。

 

<館長>

  白書については,私も京都市の文化芸術全般について,30年前の世界文化自由都市宣言の頃から提起しているが実現は難しい。芸術センターができた当初は「ダイアテキスト」を発行して,それらしいことをしていたが今は休刊状態である。けれども,そういった作業の必要性は忘れてはならないことなので,先程のアーカイブの話も含めて考えていきたい。

 

<委員>

  私は日本伝統音楽研究センターにおり,日々海外の方からメールが来て,その対応に追われている。同じセンターという名称から芸術センターと混同されるのか,作曲家からAIRについての相談を受けることが多い。情報発信については,私どもも力を入れているが,人員や機材の関係から思うように進まないのが原状である。文化庁等の事業もあるが,手続きが煩雑である。私が所属する市立芸術大学も含め,京都市全体でアーカイブに特化した拠点があればよいと思う。また,今後はマネジメントを担う人材や舞台監督のような人材の養成が必要ではないかと思う。先程話題になった「わざゼミ」は,少人数ではあるが,効果は非常に高い事業である。私のところにも楽器を作りたいというような相談があるので,連携してそういった事業も開講できればと思う。

 

<委員>

  私たちの学校を,このように活用していただいて光栄に思う。事業計画で国民文化祭のことが少ししか触れられていないが,企画は大丈夫か。

 

<館長>

  「京の暮らしの文化展」の本展はかなり固まってきたが,全体としてはそろそろ具体的に考えなければならないと思っている。近く,相談させていただきたい。

 

<委員>

  展覧会の中に市立芸術大学の「留学生展」があるが,堀川御池に「@KCUA」ができたので,そちらで実施してもよいのではないか。

 

<事務局>

  先方から,どうしても芸術センターを利用したいとの申し出があった。そのあたりは,今後調整したいと考えている。

 

<委員>

  @KCUAの利用に当たっては,警備等にあたる人員の問題がかなりあると聞いているが,23年度に限っては,決まっていることなので,芸術センターで行いたい。今後は,@KCUAで行えるように持ち帰って相談する。

 

5 閉会

 

 

お問い合わせ先

京都市 文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課

〒604-8006 京都市中京区河原町通御池下る下丸屋町394番地 Y・J・Kビル2階

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ファックス:075-213-3181

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