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京都芸術センター評議会の摘録について

ページ番号61598

2009年4月30日

平成20年度京都芸術センター評議会の摘録について

日時

平成21年3月24日(火曜日) 午後2時 ~ 午後4時

場所

京都芸術センター

出席者(敬称略)

村井康彦座長,遠藤保子委員,太田垣實委員,柏瀬武委員,久保田敏子委員,

小島冨佐江委員,中原昭哉委員,服部和子委員,森口邦彦委員,細見吉郎委員,

富永茂樹館長

事務局

内山修 財団法人京都市芸術文化協会専務理事

並川哲男 京都市文化市民局文化芸術企画課担当課長

石田洋也 財団法人京都市芸術文化協会事務局長ほか

摘録

1 開会

 

2 委員紹介及び運営体制について

  

3 挨拶

<館長>

  今年の1月1日に館長に就任した。皆さんのお力添えで頑張っていきたい。

  来年4月にはセンターが開館10周年を迎える。既に運営委員会でプロジェクトチームを作り記念事業の検討を始めてもらっている。この点にもお力添えをいただきたい。

<座長>

  会議では芸術センターがいかにあるべきか議論を重ねたい。21年度の計画と,20年度の中間報告を素材に御意見を賜りたい。

 

4 議事<座長>

  • 平成21年度事業計画及び平成20年度事業中間報告

 

~事務局より説明~

 

<座長>

  センターは,空間を貸す,事業を主催する,コーディネートする,センター以外で事業をするなど,多種多様な役割を持っている。

皆さんのご意見をいただきたい。

<委員>

  京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターも同じく10周年を迎えるので,連携してやっていきたいと思っている。

<委員>

  京都市の青少年活動の施設は有料化されるが,センターの制作室はどうなっているのか。

  重点項目の中に,京都ならではの文化・景観・観光三位一体の取組の推進とあるが,観光客への取組の計画はあるのか。

  図書室においては資料の貸し出しを検討できないか。

<事務局>

  センターの最も重要な取組が制作室の無償貸し出しであると認識している。引き続き無料での貸し出しを継続して参りたい。

<事務局>

  観光客への取組は,京都創生座において,伝統産業振興や花灯路との連携等で産業観光局と協力して行っている。

センターにも観光客は入ってこられるが,今後,観光客を視野に入れていくことは要検討事項である。

  図書室については閲覧中心に考えていきたい。

<館長>

  制作室については,格付けするのは適切ではないと思うが,20代前半までは青少年施設において活動し,その後センターの制作室を使っていただくという活動の流れがあったと思う。青少年施設が有料化されたことで,より若い人が有料で施設を借り,そこで育った人が無料になることなど,いろいろな点で逆転したようで悩ましい。

<委員>

  この元明倫小学校は京都市が建てたのではなく,地元住民が建てた,地域のものである。センターは計画の段階から明倫学区の皆さんの意向を大事にしてきているところが他の施設とは違う。

  最近,文化財が火災に会ったというニュースがあり,センターのことを心配している。防災対策については万全を期していただきたい。

<事務局>

  中京消防署の点検を定期的に受けており,防災計画も作成し,防災訓練も行っている。地域の消防団の方にも参加いただいての訓練である。おっしゃるとおり目の届きにくい場所もあるので意識して防災に努めて参りたい。学区の皆さんと連携して防災訓練等を行っている。

  AEDの設置も検討している。

<委員>

  国の登録有形文化財になったと説明があったが,ギャラリーなどで展覧会をする際に建物の使用上で制約が生じることはないか。

<事務局>

  特に制約があるわけではないのでアーティストたちのギャラリー使用に支障はない。

<委員>

  この建物は,明倫学区にとっては象徴であり,今も生き続けている地域の拠りどころである。

  明倫小学校を卒業した人にとってはひとしおだが,学区内でも若い人の中には学校への愛着がなくなってきているように感じる。地域も努力しなければならないが,これからも地域との接点を持ち続けて,地域との連携ということをセンターの一つの柱として大切に持ってほしい。

<委員>

  事業が多様できめ細かく行われていると感じた。

      京都は「ほんまもん」がすぐ近くにあるし,芸術大学もある。京都市全体としてはもちろん,条例や計画に掲げられた全ての項目の責務を負わなければならないがセンターはそうではない。すみわけや絞込みも必要ではないか。

  また,文化には広域で考えるものと地域に根ざしたものがあると思う。京都というエリアで捉えずに関西という広域で考えた取組をすることも必要である。

     様々な取組を選択し,絞り込むことで,より特色が出るように思う。

<委員>

  事業は幅広い分野で行われており,よくやっていただいている。

  せっかくこれだけのことをやっているのだから,うまく情報発信をしてほしい。

  「和の文化」の推進は市長を先頭に京都市を挙げて取り組んでいくべきこと。

  選択と集中も必要である。

<委員>

  いろいろな事業を限られたスタッフで運営されている御苦労は大変なものである。

  10周年を機に特色を出すこと。変えていくところと守るところを峻別していくことが必要。

  10周年に記念誌を出される計画があるようだが,これまでの事業をアーカイブ化をするなど,記念誌を作るだけでなくビジュアルで見て検証できるようにしたり,センターの活動を知らない人に伝えられるようにしてほしい。

      また,見えないことをきっちりやっておくことが大事。すぐに結果の見えないものの象徴的なものが芸術文化奨励制度である。森口委員が制度の創設に尽力された。多くの奨励者の中から将来一人でもすごい芸術家がでたら大変に意義があったということになる。

<館長>

  10周年はこれからの10年を考える機会としたい。それは10年間の検証を踏まえて次を考えることだと思っている。

<委員>

  この会を放談会にしないためにも,今日の意見にどう対応したかを報告してほしい。

  センターの計画段階から関わってきたが,今の事務局からの説明を伺って感慨無量である。センターは決して商業的にならず,当初から守っている大切な方針にぶれがないように,また,記録はきちんと残してほしい。

  当初,ここには,市の地理的中心としての“センター”の役割と,市の芸術文化活動の中心としての“センター”の役割を果たそうとしていた。他の文化芸術関連施設との連携を積極的に展開されたい。

<委員>

  センターができたときからTVや新聞等で拝見し,とてもうれしく思っていた。市民の皆さんに,こんなにいろいろなことをしていることを知ってもらい,誇りに思ってもらいたい。

  若い年齢の方たちの来場が多いとの報告はうれしいことである。和の文化の礎となるようにしてほしい。

<委員>

  国立国会図書館の会員であるが,ホームページで所蔵資料が検索できるようになっている。センターにも貴重な資料があるので,ホームページで検索できるようになればと思う。また,希望する人があれば図書室への資料の受け入れもお願いしたい。

<座長>

  センターは本当にたくさんのことをやっていると私も思う。

  本日は,選択と集中が必要,また,記録を残すことが大事であるという御意見をいただいた。

  今後も,明倫学区の皆さんと連携し,京都の“センター”としての役割を再認識しつつ,他の機関と協働しながら事業を推進してほしい。

  市の施設として,市民の方々にもっと知ってもらいたいと思う。

<委員>

     センターという名前を自覚して活動していくべきである。センターという名前は重たいと日々感じている。

<委員>

  富永館長には,無理をお願いして館長をお引き受けいただいた。また,お忙しい中,毎週ご指導をいただき,心から感謝申し上げる。

  芸術センターの事業についても,演劇関係の取組が東京・福岡で評価されている。

 また,センターで活動や制作をされている方々が,京都市芸術文化特別奨励者や京都市芸術新人賞を受賞されるなど,若手芸術家が芽を出していただいていることは喜ばしいことである。

  明倫学区の皆さんには,ピアノ・ペトロフの修理資金を集めていただき,記念コンサートを開催していただいた。日ごろから大変お世話になっているところである。

  来年の芸術センター開館10周年に向けても,皆さんの御協力をよろしくお願いしたい。

 

5 閉会

お問い合わせ先

京都市 文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課

電話:075-222-3119、075-222-3128 (京都芸大担当)、075-222-4200(政策連携担当)

ファックス:075-213-3181

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