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京都市市民スポーツ振興計画 市民スポーツ振興の基本理念

ページ番号2897

2007年10月1日

第1 市民スポーツ振興の基本理念

1 市民スポーツの持つ意義と状況

 

 

 スポーツは,人間としての生命を取り戻し,蘇らせることのできる人間行動であり,人間が共同体を形成して生活を営んでいく上で必要な社会性を自ずと身に着けることのできる文化でもある。だからこそ,多くの人々がスポーツを楽しみとし,スポーツを愛している。
 すなわち,スポーツの持つ意義や効果には,以下のように様々なものがある。

 

(1) 爽快感,達成感,知的満足感など心身一体となった充足や楽しさをもたらしてくれる。
(2) 人間的なふれあいを深め,他者とのつながりや連帯感を深めてくれる。
(3) 健康の保持増進,体力の向上に役立つ。
(4) 集団の中で,自己の個性を発揮でき,自己実現を可能にする。
(5) ストレスを解消してくれる。
(6) フェアな精神を育む。
(7) 見る人に大きな感動や楽しみ,活力を与える。
(8) 国際的な相互理解と友好,親善を深める。
 

もちろん,ここでいうスポーツには,様々な在り方がある。スポーツの種類も多様化してきており,様々なニュースポーツが普及するとともに,散歩がウォーキング,走ることがジョギングと言われるように,日常のなにげない運動もスポーツとして取り組まれるようになっている。
 また,スポーツ活動の在り方も多様であり,いわゆる一流の選手によって行われる競技スポーツや学校などで教育の一環として行われるもの,何か特別な行事として取り組むものなどに限られるものではない。いろいろなかたちでスポーツに親しもうとする人が増えてきており,人々の日常生活のなかにしっかりと組み込まれてきている。
 このように,市民が自らの好みやその条件に応じて,生活のなかで自由に楽しむスポーツ活動が市民スポーツである。いまや生活のなかで主体的に多様なスポーツを楽しむことは市民の権利であるということができる。

 

 

2 市民スポーツ振興の在り方

 

 

 市民スポーツは,市民が主体的に営むスポーツ活動であることから,市民スポーツの振興は,行政だけで進められるものではなく,市民一人ひとりが進めていかなければならないものである。したがって,行政はこうした市民の主体的なスポーツ活動を支えていくというのが,これからの時代の市民スポーツ振興についての行政としての基本的な立場である。
 市民スポーツの振興における行政の役割は,市民の「スポーツごころ」すなわち,スポーツを愛する気持に応え,スポーツに親しむための日常的な環境及び条件を整え充実していくことである。
 またスポーツに親しむための日常的な環境及び条件の整備のためには,単にスポーツ施設を整備すればよいというのではなく,広くまち全体をスポーツの環境とみなして整備していくような視点が重要である。それは市民の「スポーツごころ」が生きるまちづくりを行っていくことを意味している。
 さらに「スポーツごころ」を結ぶまちづくりとは,単なるスポーツ施設の整備にとどまるものではなく,施設の管理・運営の在り方や,スポーツ活動を支援する情報システムの整備,市民スポーツ振興のための人材育成,市民やスポーツ振興組織が市民のスポーツ活動を主体的に支えるシステムづくりなどを含むものであって,市民スポーツ振興のための総合的な取組を意味している。

 

 

3 市民スポーツ振興の基本理念

 

 

 以上のような考え方を,市民スポーツ振興の基本理念として簡潔な言葉で表すと,以下のようなものとなる。

だれもが,いつでも,どこでも,いろんなかたちで

スポーツに親しめる環境を,みんなで支えあう

「スポーツごころ」を結ぶまちづくり


< 例 え ば >

 

<だれもが>          子どもから高齢者まで,障害のある人もない人も,

また,家事や仕事の関係でまとまった時間がとれない人も。

 

<いつでも>          思い立った時に,予定外の時間ができた時でも。

 

<どこでも>           いろんな施設で,身近な場所で。

 

<いろんなかたちで>     地域で,家族で,仲間と,1人でも。

 

<みんなで支えあう>     スポーツをしたり,指導者・世話役などとして,

市民も企業も行政も。

 

 

 

お問い合わせ先

京都市 文化市民局市民スポーツ振興室

電話:スポーツ企画担当(庶務担当):075-222-3134、スポーツ企画担当(施設担当):075-222-3135、スポーツ活動推進担当:075-222-3137、京都マラソン担当:075-222-3138

ファックス:075-213-3367

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