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共同記者会見(2018年6月15日)

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2023年4月12日

「四条通地下道の活性化に係る事業概要について」記者会見

 平成29年7月に「四条通地下道活性化推進会議」を設置して以降,四条通地下道が,安心安全,快適で,地上・地下を含めたより一層の魅力と賑わいづくりにつながるものとなるよう,四条繁栄会商店街振興組合,阪急電鉄株式会社及び京都市の3者で協議を重ねて参りました。

 この度,四条通地下道の中央エリアにおける取組予定の概要をお知らせします。

 

記者会見概要

1 四条通地下道中央エリアの美装化及び文化的活用について

 阪急烏丸駅と阪急河原町駅をつなぐ四条通地下道中央エリアを「安心・快適な歩行空間」とするため,天井塗装や壁面補修などの美装化を行うとともに,写真展や絵画展を開催するなど,「快適で魅力的な歩行空間」を創出します。

(1)美装化内容

   ○実施区間 地下道の10番~15番出入口間 約380m(寺町通~高倉通付近)

   ○実施内容 天井塗装,壁面補修など

   ○実施時期 平成30年5月7日(月曜日)~ 平成30年8月下旬(予定)

   ※壁面等の補修については,5月中に施工済み

 

(2)文化的活用を行うエリアと実施事業

   地下道の10番~12番出入口間 約200m(御幸町通~富小路通付近)

   ○実施事業

    1 明治150年記念・みんなの写真展 ~四条地下道タイムトンネル~

    2 四条繁栄会商店街振興組合設立50周年記念事業 「未来の京都・四条 児童絵画展」

    3『天才アートがやってきた!~公共空間にアートの彩り!』

   ○実施時期 平成30年7月27日(金曜日)から順次実施

 

2 文化的活用エリアにおいて実施する事業概要

(1)明治150年記念・みんなの写真展~四条地下道タイムトンネル~

  【主催】

 京都市(文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課)

  【実施時期】

 平成30年7月27日(金曜日)~平成30年9月9日(日曜日)

 【事業概要】

 四条通地下道において,明治から大正,昭和を経て今日に至る京都のまちの移り変わり,人々の様子,暮らしの情景など,市民等からお寄せいただいた写真等(127点)を歩きながら鑑賞していただく写真展を開催します。

 

(2)四条繁栄会商店街振興組合設立50周年記念事業「未来の京都・四条 児童絵画展」

 【主催】

 四条繁栄会商店街振興組合

 【後  援】

 京都市教育委員会

  【実施時期】

 平成30年9月13日(木曜日)~平成30年9月末

【事業概要】

 京都市内の小学6年生を対象に,「未来の京都」をテーマとする絵画を募集し,四条通界隈で展示を行うことにより,子どもたちがご家族と共に四条通を訪れ,街に愛着や関心を持ってもらえるよう実施します。

 

(3)『天才アートがやってきた!~公共空間にアートの彩り!』

 【主催】

 天才アートKYOTO(特定非営利活動法人 障碍者芸術推進研究機構)

  【実施時期】

 平成30年11月上旬~平成31年1月下旬

 【事業概要】

 天才アートKYOTO所属作家の作品画像を活用したアートポスターを展示し,公共空間に彩りと華やぎを与え,新たな賑わいを生み出します。

 

(参考情報)

 阪急烏丸駅西改札口のリニューアル【5月22日付けで阪急電鉄より発表済】

 阪急電鉄株式会社において,四条通地下道活性化の取組に合わせて,「阪急烏丸駅・西改札 口のリニューアル」と「(仮称)阪急京都観光案内所・烏丸の開設」を計画し,国内外から京都へお越しのお客様に対する観光案内・交通案内機能の充実を図るなど,四条通地下道西エリアの賑わい創出を図っていきます。

 

市長挨拶

 まずは,四条繁栄会商店街振興組合 野村理事長,阪急電鉄株式会社 上村常務取締役,ありがとうございます。

 四条繁栄会様,阪急電鉄様におかれましては,四条通地下道活性化の取組に様々な御尽力を賜ってまいりました。御礼申し上げます。

 四条通界隈は,市民の皆様はもとより国内外から様々な方々がこられる魅力あふれる地域でございます。四条繁栄会のコンセプトでもある「風格と華やぎのある街」であります。個性豊かな魅力あふれるまちとして,更に活性化,発展させていかなければなりません。

 四条繁栄会のご提案から協議が始まった,四条通の歩道拡幅。多くの方々から「歩きやすくなった」「歩いて楽しい」と評価をいただいており,歩くまち京都総合交通戦略の推進と相まって,公共交通優先のまちに向けての取組が飛躍的に前進しました。20年あまり前,京都に来られる観光客の42%がマイカー利用でしたが,一昨年は9.3%でした。これからも公共交通の利便性が着実に向上していくことと思います。

 この4月にパナソニック様が四条通にデザイン部門を集約されることを発表させていただきました。パナソニック様によりますと,今まで欧米のデザイナーの方にお願いしてもなかなかパナソニックに来てもらえなかったが,京都の中心部にセンターを移設するというだけで,向こうからパナソニックで働きたいという方が出てきたと聞いています。また,一昨日にはLINE株式会社様が四条通に研究開発拠点LINE KYOTOを開設されました。職員・技術者を募集したら,1,000人を超える応募があり,その8割が外国人であったとの興味深いお話もありました。

 そして,来年は京都経済百年の計,仮称ですが京都経済センターが四条烏丸に開設されます。経済と文化を融合していき,賑わいを創出する拠点ができます。さらに,阪急電鉄様によって烏丸駅の西改札口のリニューアルの御案内がありました。四条通界わいはこれからも発展していく京都の象徴的な場所であります。

 一方で四条通地下道は,阪急電鉄様の四条大宮から河原町への延伸に合わせて昭和38年に整備されましたが,残念ながら,現状では「通り抜けるだけ」の空間になってしまっています。逆に考えますと,これまで手つかずになっていた大きなポテンシャルを秘めた“都市部の宝物”であると考えられます。その地下道の活性化が長年の懸案でございましたが,本日,記念すべき第一歩を踏み出せることになり,大きな喜びを感じております。 四条繁栄会様と阪急電鉄様が揃って記者会見に出ていただき,隔世の感がございます。歴史ある四条,主に四条の賑わいを育んでこられた四条繁栄会様,そして阪急電鉄様は四条通地下道の設置・管理者であります。これからもしっかりと連携し,京都市も役割を果たしていきながら,より一層魅力ある京都の中心部にしていきたいと思います。魅力あるわくわくする地下空間になるようにどうぞよろしくお願いいたします。

 なお,これは第一歩でして,これから民間による様々な新たな企画が誕生すると確信しております。楽しみにしています。

出席者挨拶

四条繁栄会商店街振興組合 野村理事長御挨拶

 四条繁栄会商店街振興組合の理事長をしております野村でございます。昨年の7月に京都市様,阪急電鉄様,四条繁栄会の三者による地下道活性化推進会議が発足し,私たち京都市民の悲願である地下道活性化がここに第一歩を踏み出したことは関係各位の皆様のご尽力の賜物であると考えます。地元商店街を代表いたしまして厚く感謝の意を申し上げたいと思います。

 四条繁栄会のあるこの地域一帯は,地上空間地下空間を問わず,京都駅と並ぶ交通のターミナルでもあり,「京都の玄関」であります。四条の地上空間については,おかげさまで,既に歩道拡幅事業が概ね完成の運びとなっております。この度の地下空間の美装化・活性化により,ますます魅力を高めることができれば,来街者の皆様には一層喜んでいただけるのではないでしょうか。今回の取組は市民の皆様の願いを実現する最初の一歩であると考えます。美装化のみならず,市民が憩えるオープンスペースの整備などを今後も要望していきたいと思っております。さらなる京都の魅力向上に寄与できることを願い,また,当事業に御尽力いただいております阪急電鉄様が,ますます御発展されるよう,私たちも引き続き応援していきたいと思っております。

 

阪急電鉄株式会社 上村常務取締役御挨拶

 阪急電鉄株式会社常務取締役の上村でございます。平素は格別のご配慮を賜りありがとうございます。昨年7月に地下道活性化推進会議を開催し,このプロジェクトがスタートしました。その間,京都市様,四条繁栄会様と協力させていただきながらスタートできたことについて,大変嬉しく思います。

 中央エリアにつきましては,昭和38年の河原町への延伸開業以来,残念ながら有効な活用方法があまり検討されないまま利用されてきました。大きくリニューアルされてこなかった一方で,ポテンシャルがあるということは,市長が仰ったとおりであると思います。

 我々としましても,今回発表した中央エリアの活性化施策に協力させていただくとともに,当社より既に発表させていただいている烏丸駅のリニューアルを進め、交通結節機能強化や観光案内機能の充実を図り,訪日外国人や日本人観光客に便利な駅を実現していきたいと考えております。また,デザインにつきましては,レンガや石を模した建築素材を使い,烏丸通の景観を形作っている近代建築の雰囲気をイメージし考えておりますので,すでにリニューアルが完了している河原町駅と違ったものにしながら進めていきたいと思います。

 今後も引き続き四条繁栄会様と,京都市様とともにタッグを組んで地下道活性化検討を進めていきたいと思いますので,ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

質疑

質問1

 文化的活用をされるということだが,なぜ文化的事業に充てようと思ったのか。また,計画にある事業終了後の1月以降は同じく文化的事業で使うのでしょうか?

市長

 場所的にお店を出すスペースを確保するのは難しい空間であります。そこで空間を最大限に活かすため文化的な催しを開催したいと考えています。美術館に行って美術品を見に行くのも良いですが,四条通の地下空間を通ることで,京都市の歴史が学べる,京都の文化を学べる,また障害のある方の想像力や発想力,子供たちの魅力あふれる未来への希望を感じられることがまずは一番ではないかと思います。将来的には今回の取組から新たな展開が生まれればよいと考えています。たとえば,経済的な活動の場にできるかどうか,作品を展示しその作品を求めたい方が作品のQRコードで申し込みを行うなど,狭い空間であっても活用方法はまだまだ考えられます。まずはこの事業を成功させて次につなげて行きたいと思います。

 

質問2

 店舗のスペースを新たに作る可能性はあるのでしょうか?

市長

 通路幅が狭いところ,通路の中央に柱があるところなどあり,歩行者の安心安全な歩行空間の確保が必要であると考えています。一般的な商業施設を作るというのは難しいと思いますが,最初から否定するのではなく,あらゆる可能性について,引き続き検討していきたいと考えています。

 

質問3

 これまではなぜ地下空間の活用が難しかったのでしょうか?

市長

 四条通の地下道はそもそも通路としてしか作られていないためです。最近は通路として利用する人が増えてきたから言えますが,一昔前は人通りが少ない場所でした。観光客が増加し,人が通ることによって通路としての価値が再認識されてきたことから,更に活用して行こうということになったものです。

 

質問4

 四条繁栄会の皆様にとって,来街者が四条通地下道を通ることになると,皆さまのメリットと相反すると思いますが,地下道に賑わいが生まれることについてはどのようにお考えですか?

野村理事長

 地上が整備されたことより歩行者の数が大変多くなっている状態であります。そういう時に地下道を通路として利用されることもあると思います。仮に地下を通っていただくことになったとしても,このエリアとしてはある程度バランスが良い快適空間の方が相応しいと考え,我々も協力しています。

 

質問5

 四条通地下道活性化推進会議を設置するに至った経過は?

市長

 これまでも,3者それぞれに,何とかしたいという思いがあり,四条繁栄会と京都市,阪急電鉄と京都市,四条繁栄会と阪急電鉄といったように,個別に協議をすることはありました。三者の機運が高まり,京都市が会議のお世話をさせていただいたといった具合です。

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