編集後記

　西京消防署は，昭和51年10月に分区に伴い，右京消防署川西消防分署から昇格し，新たに産声を上げました。平成8年には人で言えば成人となる20年を迎えました。奇遇にも縁あって，その発足20年を西京消防署に在籍していた私ですが，今回再び40年の節目をこの場に居合わせたことに驚いています。

　今回の周年事業をどのような形で残すかといろいろ検討しましたが，昨今のIT技術の進歩に伴い，ウェブ化によりホームページとして残すことにいたしました。

　ところで，今から20年前のことを思えば，阪神・淡路大震災が発生した翌年で，大地震の恐怖を目の当たりにして，防災意識が非常に高まった年であります。西京区においては震度5弱の揺れを感じ，土塀が崩れたり，屋根瓦が落下したり，かなりの被害がありました。この地震により，京都市内で唯一火災も発生したことを覚えています。

　今回40年を迎えるに当たり，その間に東日本大震災が発生，未曽有の被害が発生しました。この大地震は1,000年に1回と言われ，それが，20年足らずの間に2度も経験することになりました。

　次の20年には，このような大震災が発生しないことを祈り，編集を終えます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　西京消防署　副署長　大八木喜久男