世界遺産・醍醐寺で「文化財防火教室」開講!
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2016年2月2日
世界遺産・醍醐寺で「文化財防火教室」開講!
醍醐消防分署では,文化財防火運動期間中の1月27日,醍醐寺において,隣接する3小学校(醍醐,醍醐西及び池田東の各小学校)の児童300名が参加し,「文化財防火教室」を開講しました。
開講に先立ち,府内で最も古い平安時代の木造建築物で国宝にも指定されている五重塔からの出火想定により,醍醐寺自衛消防隊と公設消防隊が合同消防訓練を行いました。自動火災報知設備のベルが鳴り響くのを合図に訓練が開始され,境内にある鐘を激しく打ち鳴らす「早鐘」で近隣へ火災の発生を知らせます。初期消火や貴重な文化財の搬出が行われ,最後に自衛消防隊と公設消防隊からの一斉放水が始まると見学の児童からは大きな歓声が挙がりました。
訓練の興奮が冷めやらぬ中,場所を三宝院の白書院に移し,いよいよ「文化財防火教室」の開講です。醍醐寺の仲田順英氏から「醍醐寺の歴史と文化の伝承について」と題した講話をいただきました。「醍醐寺は,千年以上も前に創建され,応仁の乱によってほぼ全焼したものの五重塔は難を逃れ,現在に至っている。伝承文化財は,国宝,重要文化財など約15万点におよぶ」などの話にみんな熱心に耳を傾けていました。幾度もの火災に遭ってきた醍醐寺ですが,過去から受け継がれた貴重な宝を次の世代へ引き継いでいこうという「思い」,「心」の大切さを学び,文化財防火教室は終了しました。
訓練開始前待機中の消防車両
文化財防火教室に参加してくれた醍醐寺近隣3小学校の生徒たち
五重塔から火災発生の想定で訓練が開始しました。
初期消火を実施しました。
引き続き仏像の搬出が行われました。
負傷者を安全な場所まで救出しました。
醍醐寺自衛消防隊の出動!
放水開始
醍醐消防分署の指揮隊長が活動開始報告
山ノ下特別救助隊が仏像の搬出と逃げ遅れ者を救出しました。
醍醐寺仲田順英氏から訓練講評をいただきました。
醍醐消防分署坂元分署長からも訓練講評がありました。
消防訓練終了後,三宝院白書院で
仲田順英氏から講話をいただきました。
最後に,醍醐消防分署員から文化財の防災
設備について講義を行いました。
お問い合わせ先
京都市 消防局醍醐消防分署
電話:075-571-0474
ファックス:075-572-1999