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人権情報誌「あい・ゆーKYOTO」51号と企業向け人権情報誌「ベーシック」63号の合併号(HTML版)

ページ番号158717

2013年11月18日

人権情報誌「あい・ゆーきょうと」51号と企業向け人権情報誌「ベーシック」63号の合併号

わたしとあなた…。それぞれが「愛」と「優」の心をいつも大切に。おたがいを認め,支え合うまち・京都を。

ご存知ですか?HIV・エイズのこと 12月1日は世界エイズデーです ~恋愛の数だけHIVを語ろう~

   エイズの流行は,今や世界において重要な問題となっています。日本においてもHIV感染者数・エイズ患者数が増えていますが,今なお「エイズは他人事」という意識を持っている人が少なくありません。

 また,エイズに関する誤解や他人事とする意識により,HIV感染者やエイズ患者及びその家族の方が,診療拒否,採用拒否,解雇等不当な扱いを受けるなどの問題も起こっています。

 

 エイズは特別な病気ではありません

 日本では「エイズは無防備な性行為によって起こる病気」と捉えられがちですが,HIV感染症・エイズは特別な病気ではありません。予防しなければ誰でも感染する可能性がある感染症です。HIVは感染者の血液,精液,膣分泌液,母乳に多く存在しますが,感染力は弱く,正しく予防すれば感染を防ぐことができます。    

 また,「エイズは死に至る恐ろしい病気」というのは誤解であり,現在では治療方法が日々進歩しています。感染が早く分かれば,適切な治療を受けることによってエイズの発症を長期にわたって抑えることも可能です。

 いたずらに病気を恐れたり感染者に対して偏見を持つのではなく,正しい知識を持って,正しく理解することが大切です。

 

  あなたとあなたの大切な人のために,HIV検査を受けてみませんか?

 HIV感染を早期に発見するためには,HIV検査を受ける以外には方法がありません。少しでも不安なことがあればHIV検査を受けることがとても重要です。

 京都市では,全て無料・匿名で,HIV検査を実施しています。詳しくは問合せ先までお尋ねください。

 

注釈 「HIV」とはヒト免疫不全ウイルスのことで,このHIVに感染すると,身体を病気から守る免疫系が破壊され,身体の抵抗力が低下し,身の周りに普通に存在しているウイルス・細菌等に感染し,様々な感染症や悪性腫瘍にかかってしまいます。この発病した状態のことを「エイズ」と言います。

問合せ 京都市保健福祉局保健衛生推進室保健医療課 電話 222-4421 ファックス 222-3416

 

輝きピープル 俳優・ミュージシャン つるの剛士さん

「イクメン」というより「オクメン」

 子どもたちの話をするとき,目がとても優しく輝くつるの剛士さん。その姿からは,1男3女の育児に積極的に関わっている自信と誇りのようなオーラが感じられます。「イクメン」の顔が有名になりましたが,実は,そんな周囲の評に少し戸惑いもあるそうです。あくまでも自然体の「パパ」の本音と楽しさをお聞きしました。

 

 プロフィール つるの 剛士(つるのたけし)さん

 1975(昭和50)年,福岡県生まれ。「ウルトラマンダイナ」に主演し,一躍人気に。2008年に結成したユニット「羞恥心」ではリーダーとして活躍。2009年にはカバーアルバム「つるのうた」でソロデビューを果たす。私生活では1男3女の父として育児に積極的に関わり,2009年に「ベスト・ファーザー賞」を受賞。2010年初めに2箇月間,育児休暇を取り,「イクメン オブ ザ イヤー2011」に輝く。趣味・特技は将棋(三段),ギター, ベース,ピアノ,トランペット,絵,バス釣り,サーフィンなど。11月20日にカバーベストアルバム「つるのうた ベスト」をリリース

 

 育児のきっかけは妻のサポートから

 実は「僕はイクメンです」と自分から言ったことは一度もありません。もっと言わせてもらえば,周囲からイクメンと言われても,ピンと来ないような違和感すらあります。ただ,世の中のパパに,育児についての何らかのメッセージが伝わることで,イクメンの窓口が少しでも広がるのなら,それはそれでいいのかな,という感じはありました。

 まだ小さかった長男を連れて,街中のトイレに入ったときに,ふと気が付いたんです。「そうか,男子トイレには,オムツを取り換える場所がないんだ……」。「育児はママ」というのが,世の中のスタンダードなのかな,と実感しました。

 僕自身の育児のきっかけは,そんな世の中で妻をサポートしたい,助けたいという気持ちからでした。妻の負担を軽くしよう,子どもに愛情を向けるのと同じように妻にも向けようという気持ちが強いのです。だから,「イクメン」というより,僕としては奥さんを大切にする「オクメン」だと思っています。

 

 強行突破した育児休暇

 9月で結婚してちょうど10年になりましたが,妻は仕事も含めて僕の第一の理解者だと思っています。テレビ番組でも音楽活動でも,まず妻が見てくれるのです。だから,子育てを分担して,妻とじっくり会話をする。その時間と空間を共有するのが一番の目標なんです。でも,そうしたくても仕事が忙しくて,家に帰ることさえできない時期がありました。そこで,4人目が生まれた2010年に2箇月間の育児休暇を取ることにしましたが,なかなか実行するのに苦労しました。僕の気持ちや計画を内緒にしていたため,所属事務所に大変迷惑を掛けてしまいました。でも,そうして子どもたちと接する時間を増やすことができたのは,とても良かったと思っています。今でも,時には僕が作った食事を食べさせたり,一緒に畑仕事をしたり,楽しく子どもと過ごしています。

 我が家は一男三女の4人兄弟ですが,実は,僕自身が長男で妹が3人います。だから,自分が育った環境と,今の僕の家族がいつも重なります。会社員だった僕の父は,母と仲が良く,いつも「仕事と家庭の両立の大切さ」について話してくれました。残念ながら2年前に59歳の若さで亡くなりましたが,亡くなる前に「分かっているよ,僕もそうするから」と伝えることができました。僕が育った環境が,僕の家族に大きく影響していることは確かです。家族構成が同じというだけではなく,父と同じように家庭を大切にしてきたことで「根拠はないけど自信はある」という気持ちをいつも感じながら,子育てに日々奮闘することができています。

 

 個性がいっぱいの4人

 その子どもたちですが,長男の「詠斗(えいと)」は小学4年生です。習い事が多かったので,先日,整理してみようと話し合いました。楽器はドラムを,それに絵を続けたいと言っています。集中力があって手先もなかなか器用です。長女の小学2年の「うた」は,とにかく天真爛漫な性格で,まさに歌と踊り,ダンスが大好きです。次女の「おと」は今,年長さんですが,ちょっとマイペースなところがありました。そこで,妻と話し合い,2歳半から自宅の近くのインターナショナルスクールに入学させました。すると半年で英語を話し始めたのには驚きました。三女の「いろ」は4歳です。負けず嫌いで,その上,怖いもの知らずですね。今は水泳に一生懸命です。4人それぞれの成長の過程を見ていると,本当に楽しいですね。

 色々な方から「4人もの子どもの子育ては大変でしょう」と言っていただくことがあります。確かに,個性いっぱいの4人の子どもたちと出掛けるとなると,外で食事をするときも注文した品々が一つのテーブルに乗らなかったり,旅行をするにも費用がかさんだりと大変なこともあります。でも,手が掛かったのは1人目,2人目の時ぐらいかな。今は,子どもたちでしっかり一つの社会を作っていますから,かえって楽になりました。

 

 楽しいことを伝えたい

 それから,子どもたちにとって,お父さんに趣味がいっぱいあるというのは便利かもしれません。僕自身,将棋や釣り,サーフィン,絵を描くなど,かなり凝り性なんですよ。自分が楽しいことを子どもたちに,もっともっと伝えたいので,楽しみたいならパパのすることに連いてこいっていう気持ちでいます。たくさん楽しいことを経験する中で,何をしているときが一番面白いのか,自分は何に向いているのかを子どもたち自身が感じてほしいのです。だから,子どもたちが安心して何かに熱中できる環境をできるだけ作ってあげよう,困ったときには相談に乗ろう,という父としてのスタンスが一番だろうな,と思っています。

 ところで,京都にはちょっぴり苦い思い出があります(笑)。僕は小学生のときに少林寺拳法を習っていましたが,練習で嵐山に行って川で溺れかけたんです。今でもよく覚えています。そんな京都ですが,来年(2014年)の2月15日には,京都市主催の「ヒューマンステージ・イン・キョウト2014」に出演させていただくことになりました。なかなか京都でライブを行う機会はないので,とても楽しみにしています。ライブやトークを通して,いっぱい皆さんと交流したいと思っています。僕も,京都の子育てママやパパからいっぱいパワーをもらいます。

 

ヒューマンステージ・イン・キョウト2014につるのさんが出演します。

日時 2014年2月15日 土曜日 14時から16時まで

場所 京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ

参加費 無料

定員 514名(申込多数の場合は抽選)

申込み 「京都いつでもコール」(8時から21時まで,年中無休)電話 661ー3755,又は「京都いつでもコール」のホームページ「申込受付中のイベント」から。託児(1歳以上就学前),手話通訳,要約筆記は要事前申込み

申込期間 12月3日火曜日から平成26年1月15日水曜日まで

 

プレゼント

つるの 剛士さんのイラスト入りサインを3名様にプレゼントします。どしどしご応募ください。

抽選結果の発表は発送をもって代えさせていただきます。ハガキに郵便番号・住所・氏名・年齢・電話番号・「あい・ゆーKYOTO」へのご感想・ご意見を必ずお書きのうえ,下記宛先へお送りください。

締切りは平成26年1月10日金曜日まで 当日消印有効です。

応募は〒604-8571(住所不要)京都市人権文化推進課「あい・ゆーKYOTO」vol.51輝きピープルプレゼント係までお願いします。

 

   

我ら,企業市民

株式会社京都リビング新聞社 の場合

 コミュニケーション円滑化

 生き生きと働ける職場に

女性をターゲットにした地域密着の総合生活情報紙を発行する株式会社京都リビング新聞社。社員も女性が多く,出産休暇や育児休業などの取りやすい環境整備はもちろん,社内のコミュニケーションを円滑にし,一人一人が生き生きと働ける職場作りに力を入れておられます。その狙いと実態を京都市中京区の本社で西光正至(さいこうまさし)社長と二人の女性社員にお聞きしました。

 

 京都大好き,熱い思い

 京都リビング新聞社は1977年,ニューライフ社として創業。翌年に新聞「ニューライフ京都」を創刊し,81年に現在の社名に変更,新聞名も「リビング京都」に改称しました。「京都の人に健康と喜びを提供する地域に根付いた企業であり続けたい」。そのためにも「これからも,京都とあゆむ」が基本理念だそうです。現在は週1回発行のファミリー世帯を対象にした同紙と,京都の企業で働く女性を対象にした総合情報紙「シティリビング」(隔週),ブライダルマガジン「レイウエディング京都・滋賀版」(毎月)を手掛けています。全て無料です。約250のカルチャー講座を展開するほか,ブライダル相談なども行っています。どの事業も基本的に女性をターゲットにしているのが特徴だそうです。

 「だからこそ社としても女性ならではの感性と,京都が大好きという熱い思いが必要なのです。そういう女性が結婚や出産で辞めるのは大きな損失です」と西光社長。従業員61人(正社員51人)のうち8割近くが女性。当然,育児休業などは法定どおりに取得できるようになっていますが,肝心なことは,職場が社員の育児休業などをごく当たり前のこととして受け止める環境になっているかどうかです。

 出産休暇・育児休業を取った入社9年目の大西陽子さんは「この休暇・休業を取って職場に復帰し,以前と同様に仕事をこなしている人を見て私も取りました。出産後もこれまでどおりの仕事ができるのは非常に心強い」と話します。同様に出産休暇・育児休業を取得し,今年4月から職場復帰している入社6年目の女性は「育児と家庭,仕事との両立ができるか不安でした。今は短時間勤務制度を使って早く帰宅しているのですが,職場のみんながカバーしてくれますし,充実感を持って働いています」。二人とも復帰後も従来どおりの仕事ができる職場環境があることを強調しました。

 休んでいる間,仕事で穴の空いた部分を組織で吸収し,カバーしようという職場の雰囲気があるだけでなく,出産休暇・育児休業を取得した社員の代替要員を雇うなどの措置が講じられています。これには京都市からの「真のワーク・ライフ・バランス」推進企業支援補助金が役立っているとのことです。また,「京都モデル」ワーク・ライフ・バランス推進企業の認証を取得され,表彰もされました。

 そして,これからは介護休業や介護を理由とする短時間勤務制度(注釈を参考)を利用する社員も増えることが予想され,それにもきちんと対応できる体制を整えていく方針だそうです。

 

 誕生日に社長がメール

 同社の働きやすい環境作りは,これだけに留まりません。その一つが「MOT制度(みんなで(M)オイシイものを(O)食べよう(T))」。組織としてのモチベーションアップのために取り入れている制度で,月間目標が達成できれば,ホテルのレストランなどで会社がお金を出してみんなで食事をする。ボーナス以外にも利益が出た場合には決算賞与を出すことなどを実施しています。「みんなで頑張って成果が出ればみんなに還元する。そんな制度です」と西光社長。さらに年1回の社員旅行やソフトボール大会,半期ごとに社員の労をねぎらう全社員参加の社員パーティーなどをやって,社内部門間の壁を取っ払ってみんなで盛り上がるそうです。

 でもこうした制度やイベントだけではなく,西光社長の個人的な取組もあります。時には自らコーヒーを入れてみんなに「本日0時にカフェをオープンします」の一斉メール。三々五々集まった社員同士が,社長を交えてワイワイがやがや。部門や世代を超えた交流の場になっているそうです。社員の誕生日には必ず社長から「おめでとう」のメールが届く。また社内では社長自らが声を掛け,色々なアドバイスをしています。

 「縁があって一つの屋根の下で働いているわけですし,組織として一体化していかないと難局は乗り切れないと思っています。そのためには社員一人一人を大切にし,個々の能力を発揮しやすい職場環境を作る。そして同じ方向性を共有し,組織として強くなっていく。そんな願いを込めてやっています」(西光社長)。こうした姿勢が,社員にやる気と安心感を生み,出産休暇・育児休業,そして介護休業などを取りやすい心の通った職場,すなわち京都市が応援している「真のワーク・ライフ・バランス」の環境を作っていっていると言っても過言ではないと感じられます。

 

「元気で行こう」

 社内だけでなく対外的にも意識して取り組んでいることがあるそうです。それは「元気で行こう」。広告主や取材相手から「あんたが来てくれるから元気が出る。勇気が出る」と言われるように行動で示すことです。どんな土砂降りの雨の中でも顔を出す。広告が取れなくても元気な顔を見せる。それが将来につながる。女性社員の話の中から,そんな決意が職場に根付きつつあるように思えました。さらに読者は重要です。読者の視点に立った紙面作りが大前提。読者モニターやリビングファンの制度を使うなど,力を入れて読者ニーズを把握し,それを紙面に反映されています。

 もう一点特筆すべきことがあります。それは東日本大震災の被災地に毎年,社員研修の名目でボランティアバスツアーに参加していることです。出勤扱いで,費用は会社が全額負担。参加した社員は何かをつかんで帰り,自身の生き方や仕事にいかしているそうです。こうした一連の取組には,個人を大切にし,持てる能力を発揮できる職場を作ろうとする経営者の強い意志と実行力があることは言うまでもありません。

 

注釈    短時間勤務制度とは 育児・介護休業法による制度であり,1日6時間を勤務時間とし,請求により所定外労働が免除される。

 

特集

身近なところから尊重を 世界人権宣言採択65周年に寄せて

 

 二度の世界大戦の反省を受け

 

 1948(昭和23)年12月10日,第3回国際連合(以下「国連」と略します。)総会で世界人権宣言が採択されました。今年は世界人権宣言採択65周年に当たります。

 皆さんは,中学,高校時代に世界の歴史の学習で,イギリスの権利章典(注1)やフランスの人権宣言(注2)について学んだ記憶があるかと思います。フランス人権宣言には,人は生まれながらにして自由で平等であり,人は皆生命や身体の自由あるいは宗教,思想,良心の自由を尊重される権利を持っているという考え方が示されています。近代ヨーロッパに生まれた人権の思想は,やがて欧米諸国の憲法の中に採り入れられました。

 しかし,こうした近代の憲法制度にもかかわらず,第2次世界大戦以前には,アジア・アフリカ地域の大多数の人々は植民地支配の下に置かれ,また,世界の多くの女性,黒人,少数民族の人々等が,人種,性,皮膚の色,宗教などを理由とする差別と抑圧の下で人としての尊厳を否定され,人権を享受することができませんでした。さらに,1930年代のイタリア,ドイツ,日本では全体主義・軍国主義の国家体制が生まれ,他国に領土や勢力圏を拡大するための戦争に訴え,戦争の過程で,重大な人権侵害が行われました。

 世界人権宣言の前文は,「人権の無視及び軽侮(注3)が,人類の良心を踏みにじった野蛮行為をもたらした」という反省に立って,「人類社会のすべての構成員の固有の尊厳及び平等で奪い得ない権利を認めることが世界における自由,正義及び平和の基礎を成すものである」と宣言しました。

 

 生まれながらにして自由・平等

 1945(昭和20)年6月26日に採択された国連憲章は,第55条で国連が促進すべき任務に「人種,性,言語又は宗教による差別のないすべての者のための人権及び基本的自由の普遍的な尊重及び遵守」を掲げ,そのためにすべての加盟国は,国連と協力して共同及び個別の行動を取ることを誓約すると定めています。しかし,どのような人権を遵守するのかについて国連憲章には定めがありません。そこで1947年2月から国連人権委員会で,「国際人権章典」を作成する作業が始まりました。この「国際人権章典」は尊重すべき人権の内容を定めた宣言,国を義務付ける条約,条約を実施するための仕組みの三つの部分に分けて検討されることになり,最初に採択されたのが世界人権宣言です。

 世界人権宣言は,第1条で何よりもまず,すべての人間が生まれながらにして自由であり,尊厳と権利において平等であることを宣言しています。さらに,第2条で,すべての人がいかなる差別もなしに宣言に定める権利と自由を享有する権利を持つことを定めています。この二つの基本原則を踏まえて,世界人権宣言は19の自由権と6の社会権について定めています。例えば,第3条ではすべての人は生命,自由及び身体の安全を尊重される権利を有することが定められ,より具体的には奴隷や苦役の禁止(第4条),拷問や残虐な刑罰の禁止(第5条),恣意的な逮捕や抑留の禁止(第9条)などが定められています。

 

 世界共通の人権基準として

 世界人権宣言は条約ではありませんが,すべての国が達成すべき共通の国際基準を定めており,その後の多数の人権条約の採択を促し,多くの国の憲法にも影響を及ぼしました。また,現在国連の理事会で行われている各加盟国の人権状況の審査(普遍的定期審査)においても人権状況を判断する重要な基準となっています。最近,嫡出の子とそうでない子の間で相続に差を設けている民法の相続に関する規定は日本国憲法違反であると判断した最高裁判所の判決が出ましたが,この判断にも国際的な人権基準の影響が表れているといえるでしょう。

 

 人権が尊重される社会に向けて

 世界人権宣言起草時に国連人権委員会委員長であったエレノア・ルーズベルトは「結局,普遍的人権はどこから始まるのでしょう。……人が通う学校や大学。人が働く工場,農場又は事務所なのです。……家の近くで関係する市民がこれらの権利を支持する行動をするのでなければ,もっと大きい世界で進歩を遂げることなど見果てぬ夢です」と述べました。この言葉は今も生き続けています。

 京都市では世界人権宣言採択を記念して12 月を人権月間と定め,様々な啓発活動を行っています。皆さんも人権尊重の輪を私たちのいる身近なところから広げていきませんか。

 

 公益財団法人世界人権問題研究センターとは

 1994(平成6)年に文部省(現文部科学省)認可の人権問題を総合的に調査・研究する研究機関として設立されました。総勢約100名の各研究部では様々な人権問題について幅広く研究を重ね,その研究成果を世界に発信するとともに,どなたでも参加できる「人権大学講座」等の講座の開催や季刊誌「GLOBE」等の刊行など,様々な形で市民に研究成果を還元しています。2012(平成24)年4月から内閣総理大臣認定の公益財団法人に移行しました。

 世界人権問題研究センターへのお問合せは,住所 京都市中京区錦小路通室町西入天神山町290番地1 電話 231-2600 ファックス 231-2750 までお願いします。

 

 

 啓発パネルを制作しました。

 京都市では,世界人権宣言採択65周年を記念し,京都国際マンガミュージアムの協力の下,啓発パネルを制作しました。このパネルはゼスト御池地下街や京都市役所本庁舎正面玄関ホールで展示します。

 12月2日月曜日から 6日金曜日は ゼスト御池地下街河原町広場,12月9日月曜日~13日金曜日 は京都市役所本庁舎正面玄関ホールで展示します。

 なお,12月2日月曜日から6日金曜日にかけてはライブパフォーマンスも実施します。是非遊びに来てください。

 パネルについては, 京都市文化市民局市民生活部人権文化推進課 電話 366-0322 ファックス 366-0139 までお問い合わせください。

 

イベント情報・お知らせ

参加費は無料です。

各会場へお越しの際は公共交通機関をご利用ください。

 

講演会

山科区人権講演のつどい 「講演とうた」

講師 鈴木光司(作家)

テーマ 新しい家族のあり方~パートナーシップと子育て~

うた う~み(シンガーソングライター)

テーマ じんけんコンサート あなたに会えてよかった

日時 平成25年12月6日金曜日13時半から15時半まで

場所 京都市東部文化会館ホール

定員 500名

問合せ 山科区役所地域力推進室 電話592ー3088 ファックス 502ー8881

 

心のふれあいみんなの広場 講演会

講師 古賀 稔彦(バルセロナ五輪金メダリスト)

テーマ「夢の実現」

日時 平成25年12月6日金曜日18時半から20時まで

場所 龍谷大学アバンティ響都ホール

定員 約300名

問合せ 南区役所地域力推進室 電話681ー3417 ファックス 671ー9653

 

ふしみ人権の集い2013 第2回学習会

講師 片岡遼平(「NPO人権センターHORIZON」代表)

テーマ 東日本大震災と人権~あの日から2年10か月,被災地の現状~

日時 平成25年12月7日土曜日13時半から16時半まで

場所 深草総合庁舎4階会議室

定員 200名

問合せ 深草支所地域力推進室 電話642ー3203 ファックス 641ー0672

 

 

人権を考える講演会

講師 上瀧浩子(弁護士)

テーマ みんなでいっしょに生きる ー多文化共生社会をめざしてー

日時 平成25年12月8日日曜日13時半から15時まで

場所 京都市醍醐交流会館ホール

定員 200名 手話通訳あり

問合せ 醍醐支所地域力推進室 ☎571ー6135 FAX 571ー2673

 

 

映画上映

西京区民 映画のつどい「北のカナリアたち」

内容 教師と教え子の人間模様を描いたヒューマンドラマ バリアフリー上映を実施(日本語字幕,音声ガイド付き)

日時 平成25年12月14日土曜日13時半から16時まで

場所 京都市西文化会館ウエスティホール

定員 400名

申込み 12月1日日曜日までに「京都いつでもコール」へお申し込みください。

    電話661ー3755は年中無休で8時から21時まで受付,ファックスは 661ー5855で24時間受付,又は「京都いつでもコール」のホームページ「申込受付中のイベント」から。

問合せ 西京区役所地域力推進室 電話381ー7197 ファックス 391ー0583

 

イベント

北区ハートスポット・スタンプラリー

参加方法 北区内の人権・福祉関連の施設や催しを訪問して,ラリー台紙に各施設のスタンプを押してください。 ラリー台紙は対象施設や催し会場,北区役所にて配布しています。

期間 平成25年11月15日金曜日から12月25日水曜日まで

スタンプを5つ集めていただいた方の中から抽選で100名様に市バス,地下鉄全線で使用できる 「トラフィカ京カード(1,000円券)」を進呈

申込み 不要(一部施設・催しは要事前申込み)

問合せ 北区役所地域力推進室 電話432ー1208 ファックス 441ー3282

 

 

和い輪い人権ワークショップ

講師 第1回 倉田 純一(関西大学システム理工学部准教授), 栂 紀久代(プチハウスなな代表)

    第2回 渡辺 毅 (穀雨企画室代表)

テーマ 第1回 身近な障害者 ―当たり前な生活を振り返るー

    第2回 「震災」を鏡として―様々な人権課題を考えるー

日時 第1回 平成25年12月5日木曜日    第2回 平成26年1月29日水曜日    

    第1回,第2回共に13時半から16時まで

場所 京都府立総合社会福祉会館ハートピア京都 第5会議室

定員 各回40名

申込み 第1回は11月28日木曜日まで,第2回は1月22日水曜日までに「京都いつでもコール」へお申し込みください。

    電話661ー3755は年中無休で8時から21時まで受付,ファックスは 661ー5855で24時間受付,又は「京都いつでもコール」のホームページ「申込受付中のイベント」から。

 

第22回民族の文化にふれる集い

京都市立学校及び京都市内の民族学校等の児童生徒が韓国・朝鮮をはじめとする様々な国の文化・芸術に関わる踊りや歌,劇,楽器演奏等のステージ発表及び各国の絵画やお面等の作品展示を行います。

日時 平成26年2月1日土曜日13時半から16時半まで

場所 京都テルサ テルサホール

定員 約850名

問合せ 学校指導課 電話222ー3815 ファックス 231ー3117

 

 

展示

児童絵画展

左京区内の小学校児童が描いた人権をテーマにした絵画の展示

日時 平成25年12月1日日曜日から12月13日金曜日の8時半から21時まで。ただし,土曜,日曜及び最終日は17時まで。

場所 左京区総合庁舎1階 区民ロビー 左京区役所地域力推進室 電話 702ー1029 ファックス 702ー1303

 

人権啓発絵画ポスター展

伏見・深草・醍醐管内の小・中学生の絵画・ポスターの展示

日時 平成25年12月2日月曜日から12月25日水曜日まで

場所 伏見区総合庁舎1階ロビー,向島図書館,地下鉄竹田駅

    深草総合庁舎1階コミュニティホール

    醍醐総合庁舎2階ロビー,京都銀行小栗栖出張所,滋賀銀行醍醐支店,京都中央信用金庫醍醐支店・石田支店,伏見東郵便局

問合せ 伏見区役所地域力推進室 電話611ー1144 ファックス611ー0634

     深草支所地域力推進室 電話642ー3203 ファックス 641ー0672

     醍醐支所地域力推進室 電話571ー6135 ファックス 571ー2673

 

 

人権啓発パネル展

人権全般に関する様々な啓発パネルを週代わりで展示

日時 平成25年12月2日月曜日から26日木曜日まで

場所 東山区総合庁舎1階展示ホール

問合せ 東山区役所地域力推進室 電話561ー9114 ファックス 541ー7755

 

その他

人権擁護委員による特設人権相談

人権擁護委員は,市長が推薦し,法務大臣から委嘱されている方々です。人権相談では秘密は厳守され,難しい手続きも不要です。悩んだとき,困ったときは,お気軽にご相談ください。

日時 毎月第4木曜日(原則)13時から16時まで

    開催日については,開催月の1日付けの市民しんぶん全市版にてご確認願います。

場所 京都市消費生活総合センター

定員 6名

予約 「京都いつでもコール」へお申し込みください。

  電話661ー3755は年中無休で8時から21時まで受付,ファックスは 661ー5855で24時間受付,又は「京都いつでもコール」のホームページ「申込受付中のイベント」から。

 

   定員が埋まっていない場合,予約なしでも当日受付を行っております。その他,人権擁護委員による人権相談は,月曜日から金曜日の毎日(祝日を除く。)8時半から17時15分まで,京都地方法務局(電話0570ー003ー110)において常設人権相談を実施しているほか,京都府庁の府民総合案内・相談センターにおいても,毎月原則第2木曜日の13時から16時まで実施しています。

 

 

人権ほっと写真募集中!

人権の大切さが感じられる心温まる写真を,ほっとなメッセージを添えてお寄せください。

応募資格 不問

応募方法 Eメール(容量10MB以下)又はCDーRの郵送,持参。JPEG形式のデジタル写真(画質500万画素以上)。 データでの提出に限ります。  組

写真は不可。フィルムをスキャナー処理した写真,画像加工した作品は可。また,作品と一緒に1 作品タイトル,2 作品にこめるメッセージ(100字程度),3 住所,4 氏名,5 年齢,6 電話番号,7 本事業を知ったきっかけを記載したものを添付してください。

募集締切日 平成26年1月31日金曜日(当日消印有効)

賞 ほっと賞(賞金2万円)ほか

応募先 〒604ー8571(住所記入不要)京都市人権文化推進課「人権ほっと写真」担当 Eメールは[email protected] まで

注意事項 応募作品は,未発表のものに限り,他のコンテスト等への重複投稿は認めません。作品の著作権等は京都市に帰属し,人権啓発の目的で広報等に使用しますので,被写体等の肖像権等については,応募者の責任において被写体等に撮影,公開及び使用の承諾を得てください。

その他詳しくは,人権文化推進課ホームページをご覧いただくか,以下までお問い合わせください。

問合せ 京都市文化市民局市民生活部人権文化推進課 電話366ー0322 ファックス 366ー0139

HPアドレス https://www.city.kyoto.lg.jp/menu1/category/19-3-4-0-0-0-0-0-0-0.html

 

    

講座開催のご案内

 京都市主催平成25年度 企業向け人権啓発講座  参加費は無料です。

 

第8回 講演及びグループディスカッション

改めて,「セクハラ」とは何か?今,職場で求められていることとは?

日時 平成26年1月24日金曜日14時から16時半まで

場所 京都私学会館大会議室(地下1階)(下京区室町通高辻上る山王町561)

講師 杉山 久美子(オフィスヒューマン 代表)

定員 70名(先着順)

申込期間 平成25年11月18日月曜日から平成26年1月17日金曜日まで 

中小企業庁委託事業です。

手話通訳・要約筆記を必要とされる方は,事前にお申し込みください。

 

 

第9回 企業約100社・学校・区民・行政が手を携えて取り組んでいる“地域の集い”に参加

第19回 ふしみ人権の集い

人権文化のまちをひとりひとりの心から

内容「第19回 ふしみ人権の集い」に参加し,地域社会の一員として企業にできることについて考えます。

    第1部 活動報告 学習会などの今年度活動報告等

    第2部 記念公演「福を運び続けた人びとに思いを馳せて」

                   -「阿波の箱廻し」と「竹田の子守唄」-

                   阿波木偶(あわでこ)箱廻し保存会の皆さんほか

日時 平成26年2月8日土曜日13時半から16時半まで

申込期間 平成25年11月18日月曜日から平成26年1月31日金曜日まで

場所 京都府総合見本市会館京都パルスプラザ 稲盛ホール3階 (伏見区竹田鳥羽殿町5)

    手話通訳を必要とされる方は,申込時にお申し出ください。

    先着順で受け付けます。ただし,満席見込みとなった時点で受付終了となります。

 

第10回 講演及びトークセッション

性的少数者について知っていますか?  職場に正しい理解を深めるために

日時 平成26年2月24日月曜日 14時から16時半まで

場所 京都私学会館大会議室地下1階(下京区室町通高辻上る山王町561)

講師 東 優子(大阪府立大学大学院人間社会学研究科教授)

    村木 真紀(特定非営利活動法人 虹色ダイバーシティ代表)

定員 70名(先着順)

申込期間 平成25年11月18日月曜日から平成26年2月17日月曜日まで

中小企業庁委託事業です。

手話通訳・要約筆記を必要とされる方は,事前にお申し込みください。

 

 

以上の講座の対象は,京都市内に事業所を持つ企業等の経営者層,人事・総務責任者,人権研修推進者等です。

詳細につきましては,京都市人権文化推進課のホームページから企業啓発担当をご覧ください。

また,「企業向け人権啓発講座」の講演録等を京都市人権文化推進課のホームページにて公開していますので,ご参照ください。

 

申込方法

京都市人権文化推進課又はそのホームページ(企業啓発担当)から入手した申込書に必要事項をご記入のうえ,ファックスで申し込んでください。

ファックスは366-0139まで (お問合せは電話366-0322へ)

 ご来場の際は,公共交通機関をご利用ください。自家用車での来場を必要とされる方は,京都市人権文化推進課へご連絡をお願いします。

 定員を超えた場合はその旨をホームページに掲載し,受付を終了しますので,あらかじめご了承ください。

頂いた個人情報は,京都市個人情報保護条例に基づき,他の目的に使用しないとともに厳重に管理します。

 

お問い合わせ先

京都市 文化市民局共生社会推進室人権文化推進担当

電話:075-222-3096

ファックス:075-366-0139

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