令和5年度パークアンドライド利用促進キャンペーンにおける不正応募について

　パークアンドライドの利用促進施策の一環として行ったキャンペーンにおいて、不正とみられる応募により景品を詐取されたと疑われることが、受託者からの報告により判明しました。

　事案の概要、今後の対応等については、以下のとおりです。

　今年度、パークアンドライド利用促進による自動車流入抑制を図るため、

（1）きめ細かな情報発信

　 SNS（日常生活）・高速道路のSA（経路）での広報、路上看板の設置（目的地直前）等

（2）経済的インセンティブの付与

　 駐車場利用時の割引、市営観光駐車場における割増料金、抽選で景品を付与する利用促進キャンペーン

を2つの柱として、取組を行いました。

　このうち、抽選で景品を付与する利用促進キャンペーンにおいて、不正とみられる応募があったものです。

　なお、パークアンドライドの御利用件数は、11月の実績で1,256件（速報ベース）、前年度同時期比で＋6．9％増加（令和4年11月実績：1,175件）でした。

（1）概要

　本市から事業委託を受けたTOPPAN株式会社（以下「TOPPAN」）が、外部サービス（giftee）を利用し、パークアンドライド重点利用促進駐車場等（市内外7箇所）を利用した方を対象に、抽選で、デジタルギフトを付与するものです。

（2）実施期間

令和5年11月1日（水曜日）～11月30日（木曜日）

（3）景品内容

デジタルギフト券（500円分）

（4）応募から当落選判定までの流れ

1 特設サイト上の応募要項及び規約に同意

2 「京都都市圏パークアンドライド連絡協議会」公式X

（@park_ride_kyoto）のフォロー

3 キャンペーン対象ポストのリポスト

4 対象駐車場の利用を証明するレシート等の画像添付

5 アンケートの回答

6 上記対応後、特設サイト上の抽選画面に遷移

7 当選した場合、当選画面に遷移し、さらにgifteeサイト上のデジタル

　ギフト選択画面に遷移。落選した場合、落選画面に遷移。

　キャンペーン実施期間（11月1日～30日）の総応募1,298件（うち総当選1,005件）のうち、不正とみられる応募が1,283件（うち不正当選992件）ありました。うち、正当とみられる応募は15件（うち当選は13件）であったことが判明しました（不正応募とみられる当選景品の価額：496,000円相当）。

（1）不正応募の態様

　市内での消費に繋げることを目的に、デジタルギフトを即時交付することとしていたところ、駐車場利用を証明するレシート等の適切な画像が添付されていなかったため、不正とみられる応募と判断しました。

　なお、今回の不正応募により、正当な応募を行った方が、応募できない、当選できないといった事態は発生しておりません。

（2）公表に至った経緯

　11月24日にTOPPANから不正とみられる応募があった旨の連絡を受けました。全容把握のため、同日以降複数回に渡りTOPPANに応募状況に関する資料の提出を求めていました。12月18日及び12月25日にTOPPANから提出があった資料の精査を持って、全体の状況を覚知したものです。

　パークアンドライドの利用件数は、11月の実績で1,256件（速報ベース）であった。一方で、同期間に行ったキャンペーンの正当な応募は15件に留まりました。これは、500円という景品の金額に比し、応募条件が5つ設定されていることによる手続きの煩雑さに起因したものと思われます。詳細な要因については、今後引き続き分析していきます。

　今回の事案に関して、不正とみられる応募による当選については、応募要項に基づき無効としています。

　その上で、TOPPANと協議の上、警察や弁護士などの専門家に相談しながら、無効となった当選景品の取得者に対し、その返還を求めるとともに、必要な対応を講じていきます。

令和5年12月28日