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京都市上質宿泊施設候補選定に係る有識者会議の開催結果について

ページ番号293822

2022年1月24日

案件名

京都市上質宿泊施設候補選定に係る有識者会議

開催日時

令和3年12月21日(火曜日)10時00分~12時00分

開催場所

ウィングス京都 2階 セミナー室A

議題

「旧鳴滝寮」宿泊施設計画について

公開・非公開の別

非公開

非公開理由

京都市情報公開条例第7 条第2 号に規定する情報を取り扱うため。

議事内容

【次第(抜粋)】
1 開会
2 計画説明(事務局から計画書の内容説明)
3 有識者への意見聴取
4 有識者意見まとめ
5 閉会

※非公開会議であるため,議事要旨として,以下のとおり有識者会議の講評を掲載します。

【有識者会議の講評】
〇 計画地が所在する右京区宇多野・鳴滝地域は,平安時代から山稜の地とされ,明治初めに宇多野村として多くの文化人や経済人が住まう格調高い住宅地とされた。1939年に京都電燈重役の邸宅として建築された「旧鳴滝寮」は,この時代の宇多野を象徴する建物で,今では市内でも数少ない昭和初期の大規模邸宅建築として,京都市の「京都を彩る建物や庭園」に選定されている。

〇 「旧鳴滝寮」は,戦後長らく,京都市交通局の保養所として使用されたが,2015年に民間に売却された後は,所有者が変遷し,当時の建築物や庭園が滅失する恐れが生じた。この計画は,貴重な歴史的建築物を良好な状態で維持・継承するための保存・活用計画を立て,敷地の過半を占める第一種低層住居専用地域に相応しい上質な宿泊施設として,文化的価値を保護するものである。

〇 事業者は,今回の計画について,周辺住民の理解を得るため,協議を続けてきた。旧鳴滝寮は,もともと地域に親しまれた建築物であり,長年保養所として使用された経緯があり,宿泊施設(ホテル)への特段の意見はなかった。一方,計画地前の交差点の安全性が地域にとって長年の課題で,ホテル開業で交差点への交通負荷が増大することに,周辺住民の懸念があった。そこで,事業者は所轄警察署等に尋ね,周辺住民と協議を重ねた上で,改善案の提示を続け,計画についての最終的な理解を得た。

〇 事業者は,「旧鳴滝寮」の歴史的・文化的価値と宇多野・鳴滝地域の格調を十分理解した上で,良好に保存された建築物と庭園が堪能できる上質な宿泊空間として整備することを計画している。事業者はすでに岡山県・津山市において,国の重要文化財に指定された造酒屋であった町家を宿泊施設として運営しており,この計画でも,国の有形文化財登録を視野に修復する計画で,地域住民や市民が守り育てた建築物や庭園を,良好な状態で未来に維持・継承しようとしている。

〇 また,周辺住民から懸念が示された交差点の安全性の問題については,事業者は「上質宿泊施設誘致制度」の趣旨を理解し,敷地外駐車場の確保による交差点の負荷軽減や,敷地の一部提供による公共の歩行空間の整備等,具体的な提案を示し,その姿勢と計画内容は,観光の力が地域課題の解決に貢献する好事例になり得るものと評価できる。

〇 以上,「上質宿泊施設誘致制度」における2つ目の適用案件となる本計画は,前回の「ラグジュアリータイプ」とは別の,「地域資源活用タイプ(歴史的建築物タイプ)」として計画されたものであり,京都市が市内に立地する宿泊施設に求める,多様で魅力ある施設の拡充に資するものと評価できる。本計画を好事例として,特色ある上質な宿泊施設が多様性を有することにより,京都市の都市格がより一層向上することを期待する。

担当課等

産業観光局 観光MICE推進室

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お問い合わせ先

京都市 産業観光局観光MICE推進室

電話:075-746-2255

ファックス:075-213-2021

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