共同記者会見(2025年6月24日)
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2026年1月7日
(共同記者会見)「IVS2025」開催に向けての共同記者会見

会見の様子

会見の様子
概要
令和7年6月24日 午後1時30分~午後2時
2.場所
京都府庁1号館3階 記者会見室
3.登壇者
島川 敏明 IVS KYOTO 実行委員会委員長(株式会社Headline Japan 代表取締役)
西脇 隆俊 京都府知事
松井 孝治 京都市長
4.次第(1)登壇者紹介
(2)登壇者挨拶
(3)概要説明
(4)質疑応答
(5)記念撮影
登壇者挨拶
京都は徐々に暑くなっていますが、IVS、そしてスタートアップ業界も、どんどん熱量が上がってきています。後ほど、どういう風に盛り上がってきているのか、何が新しい取組なのかを説明させていただきます。ぜひ、IVSではそういった盛り上がっている様子をしっかりご覧いただければと思っております。
(西脇府知事)ここ京都において、国内最大規模の国際スタートアップカンファレンスIVSが3年連続で開催されること大変嬉しく思います。京都府では、2020年に国のスタートアップ・エコシステム「グローバル拠点都市」に選定されて以降、オール京都で、外国人起業家向けのワンストップ相談窓口の設置、900件以上の起業支援プログラムの実施、220件以上の投資機関とのネットワークの構築など、起業家や支援者の集積を進めてまいりました。結果、KPIとして掲げていた、スタートアップ設立数や大学発スタートアップ設立数、スタートアップ・VISAの認定件数、ユニコーンの創出数、それぞれすべての目標を達成することができました。6月4日には第2期のスタートアップ・エコシステム「グローバル拠点都市」に選定されたところです。グローバル連携をさらに強化し、バイオ・ライフサイエンス、グリーンテック、デジタルの3つのディープテック分野を軸にして、世界で活躍するスタートアップの輩出をしていきたいと考えております。今回のIVSでは、ディープテックのエコシステム構築に向けた「ディープテックステージ」、京都の産学公金と参加者とのマッチング強化を行う「京都エリア」を設置します。さらに、エコシステムの土台となる人材育成のため、小中高校生向けに「IVS Youth」を新設するなど、新たな打ち出しを行い、今回のIVSを機に、京都のエコシステムの更なる拡充を図ってまいります。京都の街中が国内外のスタートアップ関係者で溢れる、この4日間を契機として、グローバル企業が多数輩出されることを期待しております。
(松井市長)
私もこのIVSに関わって2年目になります。去年は南部のエリアでしたが、今年はまた岡崎に戻って3年連続の開催となり、また気持ちを新たに取り組みたいと思っております。我々京阪神地域が連携しなければいけないし、そして世界にインバウンド・アウトバウンド両方で繋がっていかなければいけないと思います。「突き抜ける世界都市」という点でも、突き抜ける人材・企業が京都に内外問わず集まっていただける、本当に貴重な機会であります。様々な分野で、有望な分野を中心に、世界と日本の若い方々が繋がっていく。それは「伝統と革新のまち」京都として、伝統を大事にしてきたから、これだけ世界中の人たちが、日本中の人たちが京都に集まってくださると考えています。今年はサイドイベントが400以上、あるいは500を超えるかもしれない。この機会に京都に集まり、色んな人達と集おうという動きが出てきていることは、京都の人間としてはありがたいことであり、求心力のあるものとしてIVSが定着して発展しているというのは、本当に嬉しいことです。伝統と革新のイノベーションでいえば、京都は伝統の力、自然の力、そして色んな大学がたくさんある街。あるいは府市連携で高校生の「探究エキスポ」などもやっており、小中高大と繋がり、それがスタートアップへとさらに繋がっていく。高校、大学の在学中からどんどんスタートアップするというのが世界の潮流です。そういうきっかけにIVSがなっていけたらと思っております。3年連続の開催を心から歓迎し、我々も積極的に参加していきたいと思います。
概要説明
IVSは、「次世代の、起爆剤に。」をミッションに掲げ、次世代の挑戦者、起業家等と共に創り上げるイノベーションプラットフォームを掲げています。我々は、SNSのように参加者がコンテンツを作り、運営側に回れる「プラットフォーム」のような仕組みを作ることが、盛り上がりにも繋がるのではと思っております。元々、IVSは2007年から経営者限定の完全招待制のイベントとしてスタートしました。京都をはじめ、東京以外の色々な場所で開催してきました。忙しい経営者に対して、東京以外の土地で開催することで、朝から晩まで濃厚なディスカッションを重ねる。その中で新しい出会いがあり、資金調達やM&Aが進んでいくといった形を設計してきました。その後、スタートアップ・エコシステムも充実し、国から「スタートアップ育成5か年計画」も発表されたタイミングで、2023年の京都から、元々は1,000人程度の招待制イベントだったものを、完全オープンへと見直し、大きな反響もあって一気に1万人規模まで成長するような形になりました。京都での開催は2023年から3年連続となります。前回の参加者は1.2万人以上で、うち2,000人が投資家、4,000人がスタートアップ関係者、海外からの参加比率は15%、67カ国から参加。女性参加比率は23.8%であり、スタートアップ業界のDE&Iについても支援したいと思っています。120以上のVCパートナー、170以上のスポンサーの皆様にご協力いただき、350のサイドイベントが開催されました。
IVS2025のテーマは、「Reshape Japan with Global Minds」です。ネットワーキング、ピッチコンテストの「LAUNCHPAD」、また300社以上が出展する「Startup Market」という新企画、セッションやサイドイベントなどを通じて、世界の潮流を取り入れながら、日本の次なる姿を共創していくことを目指しています。スタートアップ5か年計画の後半に差し掛かり、マクロ環境ではアメリカの政権交代で大きくルールが変わる中で、日本の今後について議論していく、さらには、日本のディープテックやエンタメにおけるIT、フードなど、海外と比べても遜色ない強みを表現し、グローバル視点で発展させていくことを、テーマとして目指しています。会期は、メインイベントが2025年7月2日~4日、「IVS Youth」が翌日の7月5日土曜日を予定しています。開場は午前10時、セッションスタートは午前11時から、今年のメイン会場はみやこめっせ及びロームシアター京都です。IVS2025では来場者目標は1.2万人を目標に掲げ、女性参加比率は30%、海外比率は20%に引き上げて、全国47都道府県からの参加を実現したいと思っています。すべての参加者にとって価値ある出会いを最大化するため、会場を大きく7つのテーマゾーンに区分しております。専門分野に特化した構造にすることで、参加者一人ひとりが求めている相手と効率的に本質的な対話を行うことを目指しています。
「IVS LAUNCHPAD」は7月3日に行われるメインコンテンツで、次世代の起業家の登竜門とされている国内最大級のピッチとなっております。これまでのLAUNCHPADでは、累計487社が登壇し、総額3,000億円以上の資金調達を実現しています。上場やM&Aに至った企業は60社以上に至っています。今年のファイナリストはこちらの15社です。今回も400社近い応募があり、ディープテックとAIの2領域からの応募が多かったのが今年の特徴です。LAUNCHPADの優勝企業に対して、今年も「スタートアップ京都国際賞」を用意しています。優勝企業に1,000万円の賞金がプレゼントされます。
(西脇府知事)
京都エリアについて、過去のIVSでは、2023年には支援環境の発信、2024年にはスタートアップや研究者との連携とマッチングを促進する京都関連企画を実施し、IVS参加者と京都企業の繋がりが生まれました。今年度は協業やビジネスマッチングを一層加速させるため、府内のグローバル企業やスタートアップ向けのファンドを持っている地元金融機関も参画する「京都エリア」を設置します。国内外の起業家・投資家と京都企業等との円滑なネットワーキングを推進することで新たな成果の創出、京都への関心と定着を図ります。産学公金が常駐するブースやピッチ、府内大学の研究シーズ紹介を行い、京都のスタートアップ・エコシステムの熱量や可能性を体感いただければと思います。IVS Youthについて、7月5日にQUESTIONの1階から7階を使い、小中高校生向けの特別企画を実施します。小中高の非常に多感な時期に、熱い想いと使命感を持って国内外でチャレンジをするロールモデルと出会うことで、子どもたちの挑戦意欲が喚起され、イノベーションの裾野拡大に繋げます。初めてビジネスというものに触れる層から、すでに自分で取り組み始めている方まで、子どもたちの状況に合わせた多様なプログラムをご用意しています。経営者や若手起業家による講演、10代のイノベーターとのディスカッション、体験型のワークショップ、全国の中高生によるビジネスピッチコンテストなども開催します。IVS Youthを通して、子どもたちが「自分たちもできるかもしれない」と1歩を踏み出すきっかけとなり、将来のイノベーターとして羽ばたいていくことも心から期待し、その挑戦もして参りたいと思います。
(松井市長)会場では、様々な取組を通して京都のビジネスとしての魅力発信に取り組みます。中でも、ウェルカムセッションとして、「京都発!世界を変える:Notionと語る「匠の精神とAIの融合」」を開催します。Notionの共同創業者兼CEOであるアイバン・ザオさんをお招きし、西脇知事そして私によって、日本の匠の精神から出たインスピレーションと現代のAIのテクノロジーをいかに融合させるか、新たなグローバルカンパニーを生み出す可能性について議論を深めたいと思っております。サイドイベントについて、既に400以上の開催が決まるなど、IVSをより深く多角的に楽しんでいただくための非常に重要な要素です。特徴的な事例を紹介します。1つ目は、日本IBMと京都市が共催するスタートアップ向け共創型アクセラレーションプログラムです。京都市が直面する地域課題をテーマに、スタートアップと日本IBMが約半年にわたってビジネスモデルをブラッシュアップしてきましたDemo Dayではスタートアップたちが成果と挑戦の軌跡を披露します。2つ目は「スタートアップポッドキャストコネクト2025」です。自分の言葉で話すプロフェッショナルを登壇者として集め、500名の方々が声で繋がる、新感覚のビジネスカンファレンスとなっています。
また、京都市としても、京都らしい町家やミュージアム、新たに盛り上がりをみせるエリアなどで、11のサイドイベントを実施します。特徴的なものを2つ紹介します。1つ目は、築100年を超える京町家サイツキョウトで、IVS期間中の3日間、毎日サイドイベントを開催します。初日には、京都で暮らし、京都で働く「KYO-WORKING」の紹介とCXO人材が交流するイベントを実施します。2つ目は、大原山荘において、仏教哲学等を通じて互いの自分軸を磨き上げ、人文知を獲得した人材を創出する。そのために、フィールドワークや実験寺院寳幢寺による瞑想プログラム、ワークショップを実施します。以上、サイドイベントも含めてIVS全体を盛り上げて、京都からスタートアップがさらに成長し、社会課題の解決に繋がるような、プロジェクトを進めてまいります。
質疑応答
島川委員長に質問です。今回、京都開催が3年目ということで、IVSの京都定着への期待も高まるが、開催場所に京都を選ぶ動機と今後の展望についてお聞かせください。
(島川委員長)
1万人規模が集まれるアクセス、キャパシティを持った街は日本でも非常に少なく、また、海外から多くの参加者を誘致するためにも、海外の方から見て魅力的な街であることが非常に重要と考えています。さらに、例えば京都には大学が非常に多く、起業家の卵となりうる学生や研究シーズも多く存在する、そういった観点でも非常に稀有な土地柄だと思っています。さらには、IVSでは非常に多くのサイドイベントが開催されるので、魅力的な会場であったり、あるいは街自体が歩きたくなるような魅力を持っている、そういった要素も重要であり、京都のように、ビジネス・カルチャー両方の要素を併せ持っていることが大事であると思っています。
将来の展望について、我々自身もサイドイベントがここまで盛り上がるとは思っていなかった。この部分をIVSとしても盛り上げていけるよう、サイドイベント同士の連携などにも取り組みたいと思っており、その点において京都は非常に有力な候補と考えております。
(記者)
西脇知事に質問です。IVS Youthや京都エリアはローカル色や年代層の幅を広げる取組だと思うが、今回3回目の開催ということで、もう少し裾野を広げていきたいという思いなどがあるのでしょうか。それと、京都のスタートアップ・エコシステムが、この間どのように成長してきたと考えているのか、この点をお聞かせください。
(西脇府知事)IVSは元々、京都企業の発展ではなく「国内のスタートアップ全体のレベルアップ」を目指したものですが、京都を舞台に、スタートアップ業界の様々な方が一堂に会して交流を繰り返すことによって、いろんな新しい関係が生まれるという意味では、京都としての重要性も大きい。ただ過去2年間、京都の企業やスタートアップもこの中に参加することで、色んな繋がりも生まれてきたということで、今回は京都エリアを設定することによって、府内企業やファンドを持つ金融機関がより濃密な繋がりを作れるのではないかと考えています。
IVS Youthは、京都の子どもたちだけが対象ではなく、できる限り早い段階から、社会との繋がり、企業やスタートアップとの関わりを持つことで、様々な観点で勉強になると考えており、日本全体のスタートアップの裾野を広げることを目指しています。その中で、京都の子どもたちも刺激を受けていただければありがたいです。
全体として、最初の挨拶でも申し上げましたが、第1期の目標は全てクリアでき、第2期も認定いただいたこのタイミングでIVS 2025が実施される。今回のIVSでは、第2期の取組で京都の強みである、バイオ・ライフサイエンス、ディープテックの分野について、より深めていくためのスタートラインにしたいと思っています。
(記者)松井市長に質問です。昨年度に初めてIVSに参加された。経営者や投資家だけでなく、官僚や政治家など幅広い方がIVSではまさに「ぬか床」のように混ざり合っていると思うが、参加された感想は。また、サイドイベントがこれまで膨れ上がってきた中、京都を盛り上げる強力なコンテンツになるのではと感じるが、その点をお聞かせください。
(京都市長)京都という街は、頃合いの良いコンパクトさを持ち、市街地に川も流れている。その中で若い人たちによるコミュニティが自然発生的に多数生まれている。IVSという言わばスタートアップのお祭りが祇園祭の最初の時期と重なるというのは、とても良いなと感じます。暑い時期ではありますが、それを乗り越えるぐらいのエネルギーを去年も感じました。このエネルギーをどれだけ京都のローカルにも波及させていけるか。この点でいえば、IVS Youthもそうですし、8月には府市で取り組んでいる探究型学習があります。子どもたちという意味では、今まで京都府下でやっていたミニミュンヘンを、この秋には京都市内の梅小路で行っていただきます。若い頃から社会としっかり触れていく、そして、世界では今うねりを上げてイノベーションの様々な分野で進展がある中、それをしっかり我が街のものにしていく。京都をぬか床にしていろんな出会いが生まれ、化学反応が生まれるということは、京都のみならず世界にとって意味があると思っています。だからこそ、京都市自身も今回、サイドイベントを11本実施し、町家やホール、ミュージアムを使ったりしながら、我々も主体的に関わっていきます。
AIの時代だからこそ、逆に匠のような人材が必要なのではないか。私が取り組んでいる学芸人材・工芸など、人間の本物の技を若い人に見せることと、第一線のテクノロジーをどのようにコラボレーションさせるか、おそらく京都の街のアドバンテージが最大限に発揮できる部分と考えています。それはこの夏から秋にかけての一連のイベントと繋がっていますし、12月にも探究エキスポを府市協調で実施しますが、若い人たちのエネルギーが京都の街全体を変え、それがすべての人にとってウェルビーイングな街へと繋がるよう、取り組んでいきたいと思っています。
(記者)西脇知事と松井市長に質問です。京都で3年連続開催ということで、イベント自体が少なからず京都のスタートアップの土台になっていると思っていますが、今回のイベントを通して、スタートアップにとって京都がどういった街になっていけば良いとお考えでしょうか。
(西脇府知事)まずは3年連続開かれることに感謝申し上げたいと思います。これまでは経営者向けに取り組まれてきたという話もあったと思うが、今では1万人を超える規模で、しかも海外からの参加比率も高くなっている部分を考えると、私自身の希望としては、やはり開催場所はある程度固定した方が、一般論として参加しやすいと感じています。決して京都のためだけではないですが、国内外のスタートアップ関係者がストンと、京都をそういう場所として認識していただければという思いはあります。
その上で、舞台の提供もありますが、やはり京都企業のためにもならないといけない。京都の世界的な最先端技術を持っている大手企業も、元々は大学発ベンチャー、スタートアップでした。そのベンチャー自身も、実は伝統工芸や様々な過去の技術の蓄積の上に出てきた企業が多く、さらにそのベースには、京都で引き継がれてきた文化的な背景があります。そういった総合力の上に、今の京都の最先端企業や産業構造が成り立っています。やはり、次世代の京都産業を担う企業が生まれてくるためには、オープンイノベーションを中心にスタートアップ企業が出てきて、世界的な舞台で活躍することが、京都全体の底上げ、これからの京都産業の発展には必須だと考えています。そういった考えの下、これまでもスタートアップの育成に取り組んできましたが、2年前からIVSと一緒に取組ができているのは、我々が考えていることとIVSの理念がマッチしたからだと考えています。
(京都市長)
私の方から、今の知事のお話に付け加えることもないのですが、例えば、私が昔、国会議員の時にお世話になった堀場雅夫さんは、まさに京大発ベンチャーの祖師といえるような存在ですが、やっぱり大企業や官庁などは東京にヘッドクォーターが集中しているんです。そういうとこに行きたい人は行かはったらよろしいです。だけど京都は、そこでは物足りない、もうちょっと面白いことやりたい、自分でそれこそ種から芽を出して育てていくということをやりたい、というような人に京都にはより集まっていただきたい。それが東京や大阪ではない京都の魅力だと思います。
開催地としてのある種の土壌の良さもあるとは思います。認知度の高さや、色々なお店もあるし、前後にちょっと観光もできるかもしれない。だけどそれ以上に、やっぱり「オーソドキシー」ではないもの、新しいチャレンジというものが生まれる街、京都にしていきたいという思いがあります。それを当然しっかりと育てていって、定着して、地域企業としてグローバルに展開していただくような企業を後押ししたいですが、やっぱりオーソドキシーではなくて、新しい変革の芽みたいなものを育てる街だというのは、京都の伝統と革新というこの風土に合っているのではと思いますし、そういう意味では、IVSに本当に感謝をしています。
記者配布資料

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お問い合わせ先
産業観光局スタートアップ・産学連携推進室(TEL:075-222-3339)




