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本市の意見・これまでの取組

ページ番号338967

2025年4月1日

本市の意見

北陸新幹線は日本海国土軸の一部を形成するとともに、災害時には東海道新幹線の代替路線としての役割も果たすものであり、国策としての意義は十分認識しております。

しかしながら、「京都の貴重な地下水の量と質への影響」、「建設発生土への対応」、「工事期間中の交通渋滞」、「市財政への大きな影響」の4つの懸念、そして「文化・歴史的建造物等への影響」について市民の皆様の理解を得ることが不可欠だと考えております。

特に地下水への影響については、ボーリング調査の結果を含め、十分な科学的根拠に基づいた、専門家間での議論が必要であるだけでなく、市民の皆様・事業者の皆様の体感的な納得を得ることが重要であります。

また、市財政への影響についても、市の将来を考えると、今後の投資余力をいかなる事業に振り向けることが適切かという観点から、慎重な見極めが必要と考えております。

引き続き、京都府と緊密に連携し、国や機構に対し、慎重かつ丁寧な対応を求めてまいります。

京都の貴重な地下水の量と質への影響

・市内の地下を相当な距離に渡って、トンネルが縦貫し、かつ、これまでにない深い層(難透水層より下の層)を通過するため、京都の地下水に甚大な影響を及ぼす懸念があります。

建設発生土への対応

・大量に発生する建設発生土(うち約30%が重金属を含む要対策土)の処分地を確保できるのか懸念があります。

・土砂を運ぶ工事車両により、市民のくらしや観光、環境に影響を与えるおそれがあります。

工事期間中の交通渋滞

・相当の長期間に渡り、土砂の運搬や資材の搬入のために、市内の大量の工事車両が往来する。観光バス等で経常でも渋滞が発生しており、深刻な交通渋滞が発生する懸念があります。

・市民生活や観光、環境に対し、長期間に渡り、大きな影響を与える懸念があります。

市財政への大きな影響

・事業費が今後も増嵩する懸念があります。

・京都市においても、老朽化対策や社会福祉対策に必要な予算の増加が見込まれ、長期に渡る更なる多額の地方負担によって、必要な対策に所要額を充てられなくなる懸念があります。

(参考)令和6年12月13日 与党PT整備委員会 市長説明資料

・令和6年12月13日に開催された与党PT整備委員会においても、市長から上記の本市意見を国や与党PTメンバーに説明しました。

与党PT整備委員会市長説明資料

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これまでの取組

本市では、これまで京都府や経済界など「オール京都」で、円滑な整備の推進、地方負担の軽減、関西国際空港への延伸の実現に向け、取り組んでいます。

円滑な整備の推進

北陸新幹線の東京-金沢間が先行開業したことにより、北陸圏の人的、経済的交流が近畿圏から首都圏へと大きく移行しつつある状況であり、東京一極集中を是正し、北陸・近畿・日本全体の均衡ある発展を図るためにも、北陸新幹線(敦賀以西ルート)の円滑な整備の推進が必要です。

地元負担の軽減

京都駅への北陸新幹線延伸の整備効果は、広いエリアに波及することから、駅を設置する自治体に過度の負担が生じないよう、コスト縮減や貸付料の見直し、財政支援の拡充など地方負担分軽減のための支援を求めています。

関西国際空港への延伸

北陸新幹線を関西国際空港まで延伸すれば、国内唯一の完全24時間運用の国際空港と首都圏、北陸、京都がつながることとなり、それらが世界の都市とつながることになります。インバウンド(海外から日本への旅行者)の増加や国際的に活動する企業を呼び込むことにつながり、我が国の産業、学問、文化、観光の振興に寄与し、「文化芸術立国・日本」、「観光立国・日本」の実現に向けて大きな推進力となります。

お問い合わせ先

京都市 総合企画局総合政策室政策総務担当

電話:075-222-3033

ファックス:075-212-2902

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