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共同記者会見(2024年7月9日)

ページ番号330073

2025年2月5日

(共同記者会見)『NAKED GARDEN ONE KYOTO 2024』

共同記者会見の様子
共同記者会見のフォトセッションの様子

概要

1 日時

 令和6年7月9日 午後1時~1時30分

2 場所

 京都市役所 本庁舎3階 第一応接室

3 出席者

 株式会社ネイキッド 代表取締役 村松亮太郎

 京都市長 松井孝治

 宇治市副市長 川口龍雄

 文化庁審議官 今泉柔剛

 国道交通省近畿運輸局次長 池田哲郎

4 次第

 (1)事業の概要説明

 (2)出席者によるスピーチ

 (3)質疑応答

 (4)フォトセッション

共同記者会見資料

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出席者によるスピーチ

(司会)

 NAKED GARDEN ONE KYOTOは、クリエイティブカンパニー・ネイキッドが企画者となりまして、京都市、宇治市、滋賀県大津市とともに立ち上げた共創アートプロジェクトです。

 3年目の開催となる今年は、夜の京都観光を促進するナイトタイムコンテンツといたしまして、世界遺産二条城などのユニークベニューでの夏イベントのみならず、京都の夜のまちを歩きたくなる施策を実施することで、オーバーツーリズムの対策にもつながる分散観光促進に取り組んでまいります。

 それでは、本プロジェクトの企画者である村松より主催の挨拶と、そして今年のテーマについて説明をいたします。

(ネイキッド 村松代表)

 皆さん、本当に文字どおり暑い中お集まりいただいてありがとうございます。

 今年ネイキッドガーデン、これがもう3年目になります。

 そもそもはですね、3年前ということなので、まさにコロナ禍にスタートしました。どうしたらいいんだという状況で本当に皆さん悩まれている中で、逆に言えばですね、普段ワーッといろんなこと動いてる中ではなかなかできない、みんなが一回立ちどまって一つになる、力を合わせて何かをやっていくというのが大事なんじゃないか、ということができたタイミングでもあったと思うんです。

 それもあって、コロナ禍にNAKED GARDEN ONE KYOTO、及び大津市及び宇治市、京都圏みたいなものですかね、全体で一つの庭として、みんなで活性化させていく、まち自体を活性化させていくというイベントを始めました。

 ただこの3年の間に今言ったとおりコロナは明けたと言いますか。今度はですね、非常に多くの人が一気に流れ込む状況があって、ありがたいことにコロナ禍のときに困ってもいたんですけども、多くの海外の方とか、観光客の方にも来ていただけるような状況になって、課題がですね、3年前のそのときはまた大分変わってきたなという部分もあります。もちろん、ネイキッドガーデンというのは、京都を一つの庭として見立てて、まち全体を活性化して、広げていくというアートイベントでありますので、そこは変わらないのですが、今で言えばですね、それこそオーバーツーリズムのような対策というのは非常に大事なタイミング、コロナと打って変わってなってますので、そういったことに対するポイントとして、我々はもともと光を扱うことが多いので、夜のイベントは得意ではあるんですけども、より、その夜間イベントを、夜間の散策みたいなことをより楽しんでもらえるような形で、観光を分散したりとかですね。それこそ昼間は暑過ぎて危険だって日さえありますから、夜にもっと楽しみを作っていただければという部分をもう一段、今年は強めておりますし、来る方に対してもそうだし、来られてない方々に対しても届けるためにも、サイバーエージェントさんとともに、バーチャル京都観光みたいなものであるとか、案内であるみたいなことも、より力を入れていくという形になっています。

 逆に言いますとですね、コロナ禍だからこそ生まれたディスタンス提灯というものがありまして、ソーシャルディスタンスを取ってくださいねっていうふうに注意する代わりに、提灯を持っていただいて、その光が下に当たるんですけども、その分距離を取ってくださいねという形でソーシャルディスタンスをもアートにしたという形で作ったものがあったんですけど、非常に好評でして。今ソーシャルディスタンスを取る必要はないんですけれども、そのディスタンス提灯というものをよりアート提灯として、夜の散策に楽しめるアイテムとして発展させたい。今年はそういった取組をしておりますので、京都のまちの風景を楽しみたいのに、この暑さだし、人が多過ぎてっていう状態、起こってると思いますので、夜にうまく分散させながら、夜の京都を、またちょっと違う景色とともに、散策して楽しんでいただけたらと。今年はそういう内容になっております。

(松井市長)

 はい。皆さん、こんにちは。とても暑い中わざわざ京都市役所まで来ていただきましたことにメディアの皆さんにも心から感謝申し上げます。

 何においても村松代表ありがとうございます。そして宇治市の副市長様、そして文化庁様、国土交通省様、おいでいただきまして、ありがたいことだと思っております。

 今、村松代表の方からお話がありました、NAKED GARDEN ONE KYOTOっていうのは、もうこれ3年目になりますけれど、今日もここには登壇はしていただいてませんけれど、三菱UFJフィナンシャル・グループ様をはじめとして、パートナー企業の皆さんの本当に温かい御支援をいただきまして、実現したものでございます。関係者の皆さんに本当に心から御礼を申し上げたいと思います。Arts Aid KYOTOという制度を活用して、御支援をいただいております。

 本当に今年はですね、ちょうど「古都京都の文化財」というのが、世界遺産に登録されて30年の節目でございます。この秋には二条城が本丸御殿の改修が終わってですね、9月から18年ぶりに一般公開される、そういうタイミングにですね、今、村松代表からお話がありましたが、まさにそのコロナ禍を明けて、オーバーツーリズムということがいろいろ言われる中でですね、ナイトタイムをどう過ごしていただくか。そういう意味では時間帯の分散、そして今日は副市長様においでいただいておりますが、京都だけじゃなくて宇治市はじめとした近隣にも巡回してもらう、あるいは京都の中でも、二条城というユニークベニューももちろん活用いただくんですが、それだけじゃなくて、三条通、四条通、鴨川の近くを歩いて回っていただくということで、場所、時間の分散というものにも、意を払っていただいた、すばらしい企画が用意されてございます。

 そういう意味では、この御来場の皆さんにはこの京都という魅力、そういう広い京都ですね。京都市だけではなくて、近隣も含めた広い京都の魅力を、時間、場所の分散も含めて、楽しんでいただく、そういう貴重なイベントになりますので、是非、夏の京都、秋のかかりと言ってもいいかもしれませんが、まだまだ暑い時期でありますが、そこに向けてですね、祇園祭の後祭の巡行が終わった後、このイベントを楽しんでいただいて、そしてそれが9月の二条城の本丸御殿の一般公開にもつなげていきたい。

 そういう意味では地元京都としては大変楽しみしているイベントでございます。どうぞよろしくお願いいたします。

(宇治市 川口副市長)

 改めまして皆様こんにちは。宇治市の副市長をいたしております川口と申します。

 本日は市長の松村があいにく失礼をいたしておりますので、恐縮でございますけれども私の方から一言御挨拶を申し上げたいと思います。

 まずは本日、御出席の皆様方には平素より、宇治市の観光振興、文化振興に本当に温かい御支援、御協力を賜っておりますことに対しまして、御礼を申し上げたいと思います。

 宇治市におきましては、このNAKED GARDEN ONE KYOTOに参画をさせていただきまして、今年で3年目ということでございますけれども、この間、例えば、宇治川のほとりにございます法勝寺における茶道ワーク体験、それから宇治橋周辺のデジタルアートの演出など、本当に、宇治市の魅力をより一層引き出していただけるような取組を幅広く実施をしてきたところでございます。株式会社ネイキッド様をはじめ、パートナー企業の皆様、関係各位の皆様に心より感謝を申し上げたいと存じます。

 こういう中での今年の取組でございますけれども、来月8月でございますけれども、旧暦の七夕の時期に開催をいたします「京の七夕in宇治」というイベントの期間中、先ほど村松代表からもお話がありましたように、ディスタンス提灯というアートの光、幻想的な光で、風情ある宇治の夜の町並みを楽しんでいただければと考えているところでございます。

 是非ともこのプロジェクトを機に、歴史、文化、伝統、いろいろな観光資源があります、宇治を訪れていただき、1人でも多く、宇治のファンになっていただければ大変ありがたいと考えているところでございます。

 最後に本プロジェクトの開催に向けて御尽力をいただいております皆様に重ねて御礼を申し上げますとともに、この映像を御覧いただいている皆様方には、引き続きましての宇治市への御支援御協力賜りますことをお願い申し上げまして、私の御挨拶に代えさせていただきます。

 本日はどうぞよろしくお願い申し上げます。

(司会)

 続きまして、本日、大津市の佐藤市長が欠席となりますが、メッセージをお預かりいたしておりますので、代読させていただきます。

 「去年に引き続き、NAKED GARDEN ONE KYOTOのアートプロジェクトに協力することとなり、大津市でも開催されることを大変嬉しく思っております。

 大津市には、平安京の鬼門を守り、世界遺産でもある比叡山延暦寺があることから、京都の文化圏の一員として、このアートプロジェクトに1年目から参画しております。

 今年は、本プロジェクトの一環として、9月から比叡山延暦寺最古の御堂である釈迦堂の内陣、釈迦如来像の特別公開が行われます。7年前の初開催時には、およそ10万人以上の方々が訪れておりますが、今回は比叡山延暦寺が世界文化遺産に登録されて、30年の節目の年でもあり、さらに多くの方に御来訪いただくことを期待しております。

 比叡山延暦寺は、宗派を超え、平和のメッセージを発信し、人々をつないできた歴史があります。本プロジェクトをとおして、比叡山延暦寺の貴重な文化財に触れる体験のみならず、歴史を守り、次の世代へと平和の思いをつないでいくという体験に多くの方々に参加していただき、併せて比叡山の山門前、坂本の町並みなど、豊かな歴史が息づく大津の魅力を知っていただく機会となることを期待しております。

 結びになりますが、当日のセレモニーの開催に当たりまして、関係各位の御尽力に感謝申し上げますとともに、このNAKED GARDEN ONE KYOTOの取組が大成功をおさめるよう、大津市としても尽力して参りますので、皆様、御支援のほどよろしくお願いいたします」とメッセージをお預かりいたしました。

(文化庁 今泉審議官)

 皆さんこんにちは。

 まずは今年もNAKED GARDEN ONE KYOTOが開催されますことを心からお喜び申し上げます。

 先ほど、松井京都市長、そして佐藤大津市長からもお話ありましたけれども、今年の12月、古都京都がユネスコの世界遺産登録をされてからちょうど30周年に当たります。これから京都市さん、京都府さん、また大津市さん、宇治市さんとともに、この古都京都の世界遺産30周年を記念したイベントいろいろと企画してまいりたいと思いますが、まさにこのNAKED GARDEN ONE KYOTOはその先駆けとなるようなものというふうに受け取っているところでございます。

 さらに、来年は御存知のとおり2025年は万博の年であるとともに、終戦の80年でもあります。その中において、我が国にとっても非常に大きなターニングポイントになる、そういう重要な年だというふうに考えてます。

 その中で、今回、こういうふうにNAKED GARDEN ONE KYOTOが開催されますことは、例年にも増して大きな意味を持つというふうに考えているところでございます。

 文化庁が京都に移転して、1年以上が経ちました。その中で我々も日々生活する中で、京都にある有形無形の伝統的な文化財・文化というものが、インバウンドの強力な吸引力になっているということを改めて感じるところでございます。ただ、これが果たして偏っているものではないのかどうか、これは先ほど、三市長さんの方からもお話あったところでございますけれども、やはりその時間的な偏り、時期、季節的な偏り、そして場所的な偏り、これを改善するべく、いろんな工夫があり得ると思っています。

 今回、そういうものをこのネイキッドさんの方で考案されて、各地域への分散と、そして夜間の活用、そしてまた春・秋という、人が多く集まるときではなくて夏の時期にやっていく、これ非常に意味のあることだというふうに考えているところでございます。

 もとよりその京都の持っている伝統的な文化財・文化というものについては、何百年にもわたる過去の先人たちのレガシーであるとともに、彼らも我々、未来に対する投資だったのではないかというふうに考えているところでございます。今を生きる我々が次の世代にしなければならないのは、この過去からのレガシーをしっかり受け取って守るだけではなくて、そこに我々ならではの新たな付加価値をつけて、次の世代に渡していかなければならない。そういうふうに考えているところでございます。

 今回まさにNAKED GARDEN ONE KYOTO、市町村の枠を超え、都道府県の枠を超えて、一つのガーデンと見立ててやる、その中で、二条城では伝統的な文化財を使ってユニークベニューの取組をする。また、参加者がしつらえられている芸術を楽しむだけではなくて、その提灯を持つことによって自分自身が参加していく、こういう新しい形の取組については我々まさに文化庁としても進めていきたいところでございます。この文化芸術というソフトパワーでさらに日本を元気付けていく。これは我々としても引き続き、皆さんとともに推進してまいりたいところでございます。

 今後とも一層の連携協力をお願いしたいところです。私からは以上です。

(国土交通省近畿運輸局 池田次長)

 御紹介いただきました国土交通省近畿運輸局次長の池田でございます。一言御挨拶申し上げます。

 まず観光の動向ですけれども、特にインバウンドにつきましては順調に戻ってきておりまして、最新5月のデータがありますけれども、訪日外国人旅行者数が304万人となっています。これは5月としては、過去最高の人数でございますし、3か月連続で300万人越えということで、観光客の方は順調に推移しているというところで認識しております。

 一方で政府の施策といたしましては、観光立国推進基本計画を、昨年、閣議決定したところでございます。その計画の中で、持続可能な観光というのが一つの重要なキーワードとして取り上げているところでございます。自然ですとか、あるいは文化・伝統といったところを保全することと、観光を進めていくことを両立させるということがとても重要で、住んでよし、また、訪れてよし、というそういう観光地域づくりを進めていこうというところが一つの肝となっているところでございます。

 今回のこのNAKED GARDEN ONE KYOTO。3年目のこのイベントですけども、特に夜のイベント、あるいは分散されたイベント。先ほどからあるように、時間と場所を分散させた取組というのは、オーバーツーリズムの問題が出てきている中で、まさに持続可能な観光地域づくりを進めていくうえでは非常に重要な取組と認識しております。冒頭申し上げたインバウンドの方々を含めて、多くの方にこのアートイベントを楽しんでいただいて、また、企画された市町村の方々が大いに盛り上がっていただくことを特に期待しているところでございます。観光を所掌しています近畿運輸局では、また大阪・関西万博が4月にありますが、これに向けて、関西観光アクションプランを取りまとめているところでして、観光と交通を一体となって、交通施策を進めていくことに取り組んでいるというところでございまして、今回のイベントに関わられますいろいろな方々ともですね、引き続き協力させていただいて施策を推進させていただきたいと思っているところです。

 今日はどうもありがとうございます。

質疑応答

(記者)

 細かいところで恐縮なんですけれども、今回、実行員会形式ということで、ONE KYOTO実行委員会ということにされていると思うんですけれども、それをつくられた狙いとですね、どういうところが構成者になっているかというのをお聞かせください。

(ネイキッド 村松代表)

 今日僕1人ちょっとやわらかい格好をしてますけども、毎回すばらしい機会をいただいて、僕もきちっとした格好をしていたんですけど、一応アーティストということで今日は逆にいいかなと。まさにそういうことで、アーティストがやる企画としてはちょっと変わってると思っておりまして、いわゆる一つの作品、一つのイベント、もしくは一つのミュージアムっていうことにとどまるのではなく、まち全体を使って、こういう形でアーティストがやるというのは非常に珍しいケースかなと思っていて、アーティスト活動かどうか僕もわからないんですけども、つまり、逆を言えば、これが先行していく、NAKED GARDENというものを企画の本質でいくと、僕の個人としての作品がどうこうというものではなく、個人のアーティストとしての枠組みを超えたものだと思う。

 それが結果的に、もっと言えば、もしかしたらもっと官が一般的には主導していくべき企画なのかもしれませんし、民がやること自体が珍しいのかもしれません。ましてやアーティストとなるともっと珍しいものになると思いますので、逆に言えば僕1人がどうこうできる話ではなく、本当に京都が一つの庭であるということをみんなで官民超えて、アーティストも僕だけじゃなくいろんなアーティスト、京都のアーティストの方々も含めて、本来、みんな庭の中で咲いていってもらいたい。そういう企画ですので、桜が咲いたりつつじが咲いたりするようにいろんな花があっていいんじゃないかということ。そういったことを考えたときに、NAKED GARDENというタイトルではありますけれども、本質的にはそういう委員会形式になったりしながら、1人だとか、1社という枠を超えて、官民の枠を超えて、もともとみんなでやっていくプロジェクトにならないといけないんだろうなと思っており、委員会形式にするのは遅かったぐらいの感覚だと思っています。

 なので、実際、京都市さんが作られているArts Aid KYOTOという寄付金の仕組みがありますけど、そういったものも非常に活用させていただいているんですけれども、もちろん京都市さんがこういうものを作らなければできなかったことですし、この仕組みがあったことで僕らもいい意味でそれを使う形になることで、それに賛同してくれて、いろんな企業さんが参加してくれたり、例えば、寄付のお声をいただいている企業さんだけで言いましても、三菱UFJフィナンシャル・グループさん、サイバーエージェントさんはじめ、11社の方々とお話をしており、それも11社の方々に支えていただいているという状況が作れていますし、委員会の方々も、委員会という形での協力という形もありますので、いろんな形でだんだんチームが育っているというところかなと思います。

(松井市長)

 今おっしゃっていただいたとおりで、ONE KYOTO実行委員会が主催なんですけど、このプロジェクトの一つの特徴は、まさにこうやって、宇治市さん、弊市、そして御欠席ですけど、滋賀県大津市が共催あるいは協力という形で参加させていただいていること、そして後援ということで文化庁さん、そして、観光庁さんが助成というところで、それからそれ以外にも京都市観光協会や宇治市観光協会、びわ湖大津観光協会というところも、後援をいただきまして、非常にパートナー企業の皆さん、実行委員会の皆さん、サポート企業の皆さん含めてですね、官民公挙げてのプロジェクトということが特徴だと思います。

(記者)

 松井市長にお伺いしたいんですけれども、観光客が戻ってきているということは京都にとって素晴らしいことだと思うんですけれども、観光客・人手をですね、夜に分散させないといけない理由というところと、このイベントに込めた思いというところを、お伺いしたいです。

(松井市長)

 御質問ありがとうございます。

 観光客の方々が戻っていただいているのは本当に歓迎です。しかもこの暑い時期にもかかわらずインバウンドの方々を含めて京都を訪ねていただいているのは大変ありがたいことですが、どうしても、1か所に集中してしまうところがあって、実は、もうよく分かっておられるとおり、京都でもたくさん空いてるところはあるんです。

 ただ、どうしても時間的にですね、ある地域、ある場所に、例えばインスタ映えとかいろんなことがあると思うんですが、集中してしまうとそこだけがちょっと切り取られてしまうのが非常に残念ですので、我々としてはできるだけ、先ほど来賓のみなさんおっしゃったように、季節の分散、そういう意味では、夏の祇園祭の山鉾巡行が一段落したところというのは非常に、我々としては大切な季節でもありますし、それから、できたら夕方の時間、ちょっと観光客の集中が少し和らぐ夕方の時間をどう活用していただくか。

 それから地理的にですね、京都の三条、四条は人が多いエリアですが、ただ、東山通に比べれば、ものすごく集中して、混雑というほどではない。時間帯も含めていえば。あるいはそういうところを巡回していただく、二条城の夕方の時間も見ていただく、あるいは、宇治市さんや、あるいは大津近隣も含めてですね、こう回っていただくというのは、我々がまちと、観光として非常に大切にしておりまして。このお話はちょっと直接関係ありませんが、京都府さんと一緒になって巡回する京都ということで、京都市内だけじゃなくて例えば宇治、山城エリアであったりですね、あるいは、嵐山だったら、そっちから竹の里、乙訓に回ってもらう、あるいは右京から京北、美山というふうに回ってもらう。そういう巡回する観光というのも、我々としては重点を置いておりまして。

 そういう意味では観光客の方々がたくさん来ていただくのは大歓迎なんですが、ちょっとあんまり集中するとですね、地域の市民生活に部分的に圧迫があるところもあるんで、その市民生活と観光の調和、両立というのを、我々としては大事にしておるところでございまして、それは他の町も同じですし、おそらく観光庁さんや、あるいは文化庁さんとも思いを一にしているところでございます。

(記者)

 村松代表にちょっとお伺いしたいんですけれども、初年度は21か所で昨年度は18か所となっているんですが、今年度はこの資料見るとそんなに多くないのかなというところで、どんなイベントが具体的にあるのか、説明していただいてもいいですか。

(ネイキッド 村松代表)

 まず、ネイキッドガーデンというものが1回のイベントではなくて、夏から始まってほぼ年間通してなんですね。そういった意味で、最初は21か所とかそういう言い方をしていたんですけれども、ずっと続くので、あまりその、僕らとしては意味を重視しなくなったというか、全体としてこういう感じですという言い方になってきている。それと、とにかくわーっとやってみたところを整理した部分もあります。

 夏やる部分もそうですが、夏以上に、秋から冬にかけてもっとイベントが増えてきます。そのときに主だったところがまた入ってきます。今どこまで説明していいかというのはちょっとあれなんですけれども、細かいところで言うとちょっと後から質問をいただいた方が、確実かと思います。比較的今回その数というよりも先ほど申しましたように、全体の巡回みたいなこと、もっと言えば、イベントの数、ここで何をやります、ここで何をやりますというのをつなぐという部分ですね、全体を回遊してもらうということに今回は割と力をかけています。どこと言えない場所、全体ですよね。提灯を持って歩いてあそこに返すという形をとっていますけれど、割と「まち中」みたいなふわっとした形になっているのが今年の特徴かなと思っております。

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