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市長臨時記者会見(2022年12月23日)

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2023年4月12日

市長臨時記者会見(2022年12月23日)

ピックアップ動画「年末年始向けて 市民の皆様へのお願い」

年末年始に向けて市民の皆様へのお願いの動画

記者会見内容

以下の案件について、京都市長が記者会見を実施しました。

・「新型コロナウイルス感染症に係る年末年始の医療体制」

・「新型コロナお問い合わせボット運用開始」

・「厳冬期を迎えた姉妹都市キーウ市への物資支援 及び 更なる寄付の呼びかけ」

 ※発表内容は、令和4年12月23日時点の情報です。

会見要旨(摘録)

「新型コロナウイルス感染症に係る年末年始の医療体制」及び「新型コロナお問い合わせボット運用開始」

(門川市長)

 本日は、「新型コロナウイルス感染症に係る年末年始の医療提供体制等について」と、「「京都市新型コロナお問い合わせボット」の運用開始について」、また厳しい寒さを迎えている、キーウ市への支援についてお話しさせていただきます。

 初めに、「新型コロナウイルス感染症に係る年末年始の医療提供体制等について」です。8週間連続して感染者が増加しております。

 本日発表の京都市内の感染者数は「1,708人」、この間、連日1,700人、1,800人を超える時もありました。1週間の合計はこの週で「10,025人」となりました。1週間で1万人を超えるのは、9月7日以来でございます。

 一方で、今朝の国の発表では、直近一週間の人口10万人当たりの感染者数は47都道府県の中で下から3番目となる45番です。少し違和感があると思いますが、北海道や東北地方での感染者が増えました。京都は、国内外から、観光客も含めてたくさん来られましたが、全国との比較から言えば、感染者は40番以下くらいになっています。ただ、ここで心配なのは、北海道等はピークアウトしていった。京都はまだピークアウトしていない状態で迎える年末年始であります。寒さ、換気と言われていましたが、それ以外に感染拡大には、いろんな要素があります。これは専門家が今後分析していただけると思います。

 加えて、季節性インフルエンザも少しずつ増加しております。同時流行が、かねてから懸念されておりました。

 そこで、重症化リスクが低いオミクロン株ではありますが、週1万人を超える感染者が見込まれる中で、年末年始を迎えるのは初めてです。

 多くの患者さんが出てくると見込まれる中、とりわけ、高齢者など重症化リスクの高い方が確実に医療を受けられる体制が重要であります。

 さらに、自宅や高齢者入所施設等で療養される方に対する健康観察や必要に応じた医療の提供を的確に行っていくことが重要です。

 その一環として、京都市では、京都府と連携し、京都府医師会、京都府薬剤師会の協力のもとに、年末年始期間中の医療機関、薬局の開設に尽力してきました。

 さらに、重症化リスクの高い高齢者等が確実に医療機関を受診できるよう、引き続き医療機関の確保や受入枠の拡大等に取り組むとともに、リスクの低い方、重症化の心配のない方に活用していただく本市独自の取組として、「抗原検査キットの配布」及び「臨時オンライン診療」を年末年始に実施いたします。

 まず、年末年始における医療機関及び薬局の開設についてです。資料に書かせていただいていますが、12月29日から1月3日まで、昨年度の5倍以上の146箇所の医療機関に開設していただきます。また、新たな取組として、薬局も142箇所に御協力いただきます。

 これらの医療機関、薬局に対しては、京都府からの支援金に加え、休診が多くなる12月31日から1月3日までは、京都市独自に支援金の加算をさせていただきたいと考えております。さらに、年末年始の午前10時から午後5時まで、京都市急病診療所に発熱外来を開設します。

 次に、更なる京都市独自の取組についてです。

 まず、抗原検査キットの配布について、検査キットをお持ちでない場合は、資料に記載していますが、年末年始に開設する医療機関等に御相談ください。

 また、専用フォームからお申込みいただき、1日当たり2,400セットの検査キットを自宅に配送できる仕組みを構築します。さらに、年末年始に開設いただく薬局においても、直接配布していただけるよう調整しており、可能な薬局については、ホームページに公開してまいります。

 具体的なことは、28日から公開する年末年始の特設ホームページに掲載してまいります。

 重症化リスクの低い方には検査キットを使っていただき、検査結果が陽性であれば陽性者登録を御案内します。そして、陰性の場合でインフルエンザが疑われる場合等は「きょうとコロナ医療相談センター」に相談の上、医療機関の受診に繋げていきます。これにより、重症化リスクの高い高齢者の方等が確実に医療機関に受診していただけるようにしてまいります。

 また、京都市陽性者フォローアップセンターでは、陽性者登録いただいた方が症状悪化時などの相談に速やかに対応できるよう、電話回線100回線を整えて準備いたします。

 次に、京都市臨時オンライン診療の設置についてです。年末年始も開設していただく医療機関、急病診療所がありますが、それに加えて臨時でオンライン診療を実施し、医療機関を確保いたします。医療機関で受診できなかった方にしっかり対応してまいりたいと考えております。

 京都市臨時オンライン診療は、京都市公式ホームページ(京都市情報館)からお申込みいただけるように対応してまいります。

 最後に私から市民の皆様へのメッセージを掲載させていただいています。

12月29日から1月3日、この年末年始においても、必要な方に必要な医療をお届けするため、万全を期してまいります。そのために市民の皆様の御理解・御協力をぜひともよろしくお願いします。

 参考に、受診や自己検査・療養の流れを示した図と、受診された医療機関や薬局で配布する市民の皆様向けのパンフレットを添付しておりますので、御参照いただければと思います。

 京都府医師会松井会長はじめ、医療機関の皆様、そして薬剤師会や各薬局の皆様には、今回の取組に、大変な御協力いただきました。御苦労もおかけします。この場をお借りして、感謝申し上げます。


 続いて、資料2を御覧ください。「京都市新型コロナお問合せボット」についてです。

 第8波の到来により新規感染者数が増加する中、市民の皆様が必要とする情報や支援内容に対してアクセスができる、そのための取り組みです。一層、安心してお過ごしいただけるよう、新型コロナウイルスに関する様々な質問に答えるチャットボットを12月26日から開始します。

 このチャットボットは、令和2年11月に京都大学医学部附属病院と締結した「包括連携協定」の取組の一環として、京都大学が研究のために開発されたシステムの一機能です。

 チャットボットでは、「京都市新型コロナ陽性者フォローアップセンター」で日頃から受けている、よくある質問への回答や、京都市のコロナに関する相談窓口等の御案内をいたしますので、年末年始も含め、ぜひ御活用いただければと思います。

 また、医療機関で受診され、重症化リスクが低いとして医療機関から保健所に報告がない、いわゆる発生届がない方に御案内している、本市への登録制度を令和4年12月12日から開始しておりますが、その登録をされた方にこのチャットボットを御案内します。また、無料検査所又は市販の検査キットによる自己検査の結果、陽性となられた方で本市に登録された方に対しては、当該チャットボットによる問合せ機能を京都市から御案内いたしますので、安心して御利用いただきたいと思います。


(京都府医師会 松井会長)

 ただいま市長から御説明がありましたように、京都市も現在感染がゆっくり拡大している状況です。これから年末年始に向けて、京都にたくさんの方が来られる。人と人が接触する機会が増えるということで、いっそう感染が増えることを想定しての処置です。

 一方、多くの医療機関や薬局に協力いただき、診療所体制を整える予定ではございますが、それでも年末年始は通常に比べて、医療のキャパシティがどうしても減ってきますので、そのために今回、市民の皆さんに御協力いただくことになります。

 ただ、重症者を確実に医療につなげることが大切で、そのための仕組みを作っていくということ。それからもうひとつ、忘れては困ることとして、冬の時期は脳卒中や心筋梗塞等、通常の疾患も大変増える時期ですので、そういう人たちのためにも、医療の入口をしっかり空けておくということで、今回あくまで臨時的な措置として、感染を疑われる発熱患者さんについては、特にリスクが少ない人には、御自身で診断していただき、自宅での療養をお願いしたいと思います。

 繰り返しになりますが、もちろん、療養中に心配、不安になった場合には、フォローアップセンター等でしっかりフォローさせていただいて、適切な医療に繋げることは、しっかりやっていきたいと思っていますので、市民の皆さんの御理解、御協力をよろしくお願いいたします。


厳冬期を迎えた姉妹都市キーウ市への 物資支援(毛布、カイロの送付) 及び 更なる寄付の呼びかけについて

(門川市長)

 今年の2月24日にロシア軍によるウクライナ侵略が始まり、明日で10ヶ月になります。ウクライナのキーウでは、厳しい寒さが襲っています。

 そこで、キーウ市と連絡をとり、またクリチコ市長からも昨日メッセージが届きましたが、市民ぐるみで、より一層、現地が要請されている支援に力を入れていきたいと考えております。まずは多くの市民の皆さん、そして事業者、企業の皆さんの御支援で、キーウの方々が大変喜んでおられます。

 少し振り返りますと、3月2日から、人道支援のための寄付金を募集し、 寄付総額は1億円を超えました。その中には、キーウ市に送ったもの、それから京都に避難してこられる方々を受け入れるための支援、2つの取り組みをしています。御理解、御支援いただいた皆さんに感謝申し上げます。

 そして、現時点で京都市内に73名の方が避難して来られています。市民ぐるみの支援に感謝されています。

 この寒さが迫る中、ウクライナのキーウ市から、これまでの支援に対する謝意が示され、寄付金の活用状況等の報告がまいりました。そして今、ロシア軍の攻撃でインフラ施設などが破壊されて、新たに防寒対策物資が必要であるという要請もまいりました。

 この要請を受け、緊急的な対応として、資料の1に記載のとおり、現時点で京都市民等の皆様からお預かりしている寄付金約450万円を活用し、第一次の物資支援として、キーウとも相談しましたが、災害用毛布500枚とカイロ5,000枚を速やかにキーウ市へ発送したいと考えております。

 運送業者と協議していますが、12月27日には物資を引き渡し、だいたい空路で2週間くらいで到着見込みです。市民の皆さんが持っておられる毛布を集めてもいいのですが、動物の毛が入っていたらいけないとか、いろんなことがあります。

 輸送のため、毛布を真空パックにするとコンパクトになります。したがって、現金で御寄付いただき、こういう形で応援したいと思います。それからカイロも、貼り付けるタイプですが、輸出する時に中身の検査しなくてはいけないので、手間を省くために同じものを送ってほしいという要請があります。家にあるものは心がこもっていて良いのですが、今回はそのようにいきませんので、御理解賜りたいと思います。

 できるだけ多く、できるだけ早くということが大事ですけれども、第一次として毛布500枚、カイロ5,000枚を送ります。引き続いて、第二弾として、寄付金を集めて追加の防寒物資を送りたいと思います。次々と、順次送り続けたいと思っています。皆様には引き続きの寄付の御協力をよろしくお願いします。

 それから、キーウにお送りした支援金がどのように使われているかについて、キーウ市から共有いただきました。こちらは、1~3階が部分的に破壊、4~5階は火災が発生、多くの被害を受けた、被弾直後の共同住宅の状況です。これを京都市民から送られた支援金で、このように住めるよう美しくなったということで、現地には、住民の皆さんやキーウ市長らが訪ね、京都市民の皆さんに感謝しておられるということで、キーウ市長から親書が昨日送られてきました。非常に喜んでいただいています。

 息の長い支援、同時に今必要とされているものを、速やかにお送りすることも取り組んでまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。

質疑応答(摘録)

記者

 年末年始、コロナ禍の移行期ということで、改めて市民の方に向けた呼びかけをお願いします。

 

市長

 1週間に1万人という新規感染者が発生している、そうした中で年末年始を迎えるのは初めてです。

 まずは、重症化リスクの高い方をしっかりと医療につなげる。その体制を確保する必要がございます。そのことを御理解いただき、重症化リスクが相対的に低いとされる方には、自ら検査を実施いただき、そして、陽性の場合は「京都市陽性者登録フォーム」に登録していただく。そして、様態が急変した時には必要な医療につないでいく。

繰り返しになりますが、まずは重症化リスクの高い方の医療に万全を期す、そして、重症化リスクが低い方については、急変した時の対応に万全を期す。こうした体制を取ってまいります。

 なお、あらゆる最先端の機器を利用し、御不安や御質問にお答えする体制も整えております。そして、医師会等の御理解の下に、年末年始も最大限の医療体制を確保し、保健所機能を強化して万全を期していきます。どうぞよろしくお願いします。

 

記者

 ロシア軍のウクライナ侵攻から、間もなく10か月が経過します。報道は続いているものの、一方で、当初よりも関心が薄れてしまっている方もおられるかもしれません。現状の受け止めと、今後の継続的な支援に向けた市民の方への呼びかけをお願いします。

 

市長

 ウクライナでは、厳しい寒さの中で、ロシア軍のロケット弾、あるいは様々な攻撃が続いています。とりわけ、重要なインフラである発電設備に攻撃が続き、暖房のない生活を強いられていると報道があります。暖房の効いたところへ避難するよう、避難所を作っておられるようですが、それでも非常に厳しい寒さが続いております。

 (キーウ市の)クリチコ市長も、この戦争がそう早く終わるものではないという状況分析、厳しさを語っておられます。

 一方で、相対的に平和な日本で暮らす我々は、連日新型コロナの問題や、様々な新たな話題や課題が発生していますので、当初より関心が薄れてしまう方がおられるのも否めない事実だと思います。そうした方々に対しても、こうしたウクライナ・キーウ市からのメッセージを改めてお伝えしたいと考えています。

 これまで姉妹都市として交流を深めてきたキーウ市に対して、京都市民の皆様から御協力をいただき、第1弾、第2弾と支援を行ってきました。そのことに対する温かいメッセージ(親書)もいただいています。

 改めまして、この寒い冬を越えなければならない、そのために、毛布などを提供してほしいという要請があり、(寄付金を活用した支援の)対応を行っているところです。そうした要請は、悲痛な叫びでもあります。

 引き続き、皆様方の御支援をどうぞよろしくお願いします。

記者会見動画

下記URLから御視聴いただけます。(京都市動画情報館(YouTube))

●「新型コロナに係る年末年始の医療体制」、「京都市新型コロナお問い合わせボット運用開始」

https://youtu.be/kuzWS-hWKnc外部サイトへリンクします

●「厳冬期を迎えた姉妹都市キーウ市への物資支援 及び 更なる寄付の呼びかけ」

https://youtu.be/ZzhuwvclR10外部サイトへリンクします

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