共同記者会見(2022年9月5日)
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2023年4月12日
(共同記者会見)使用済衣服の回収&循環プロジェクト「RELEASE⇔CATCH」について
記者会見概要

京都市では、「京都発脱炭素ライフスタイル推進チーム〜2050京創ミーティング〜」のもと、一人ひとりの生活の中での選択が脱炭素につながるようなプロジェクトの創出を支援しています。
この度、本プロジェクトの一環として、リデュース、リユース、リサイクルの若者文化を醸成することを目指す、使用済衣服の回収&循環プロジェクト「RELEASE⇔CATCH」を開始します。
これに当たり、下記のとおり参画する各団体の代表等による共同記者会見を開催しました。
また、サステナブル・ファッションを推進する企業連携プラットフォームである「ジャパンサステナブルファッションアライアンス(以下「JSFA」という。)」に京都市がパブリックパートナーとして加盟することについても、併せてお知らせします。
1 日時
令和4年9月5日(月曜)午後1時~午後1時30分
2 場所
QUESTION 4階 コミュニティステップス(河原町御池東南角)
3 出席者
・京都市長 門川大作
・株式会社ヒューマンフォーラム 代表取締役社長 岩崎 仁志
・京都信用金庫理事長 榊田 隆之
・安田産業株式会社 取締役 安田 義崇
・株式会社ジェイ・エス・ビー ファシリティ事業本部 取締役 本部長 山本 貴紀
・株式会社たまゆら 専務取締役 管理本部 本部長 田中 健一
4 次第
(1) 出席者紹介
(2) 挨拶 (全出席者)
(3) 質疑応答
(4) 写真撮影
【参考】『京都発脱炭素ライフスタイル推進チーム~2050京創ミーティング~』のプロジェクトについて
京創ミーティングは、将来の京都を担う若者を中心とする市民、事業者及び学識者等の皆様と共に、2050年の京都にふさわしい脱炭素型のライフスタイル像や、それを実現するための、この10年の目標・アクションを創るため、令和3年9月に発足しました。
京創ミーティングのもと、専門的な知識を持つ又は先進的な取組を行うメンバーによりワーキンググループを構成し、市民の行動変容の促進に向けた選択肢を社会に生み出すことを目指したプロジェクトを検討しています。
※記者配布資料は、以下から御覧いただけます。(情報は9月5日時点のものです。)
記者配布資料
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事業概要
1「RELEASE⇔CATCH」について
(1)概要
株式会社ヒューマンフォーラムが中心となり、京都市内を中心に、御家庭で不要になった衣服を回収する回収BOXを設置し、回収した衣服のうち再利用可能な衣服を販売することで、市内で循環させるプラットフォームを創出します。今後回収BOXの設置箇所を増やし、今年度中に約100箇所の設置を目指します。(詳細は、記者配布資料を参照ください。)
(2)参画団体
主催:株式会社ヒューマンフォーラム、京都信用金庫
共催:京都市、安田産業株式会社、株式会社ジェイ・エス・ビー
パートナー:株式会社たまゆら
2 京都市の「JSFA」への加盟について
京都市は、JSFAが目指すサステナブルなファッション産業への移行を推進する取組に賛同し、自治体として初めてパブリックパートナーとして加盟します。
【参考】JSFAの概要について
ファッション産業が自然環境及び社会に与える影響を把握し、ファッション及び繊維業界の共通課題について共同で解決策を導き出す企業連携プラットフォーム。「ファッションロスゼロ」と「2050年カーボンニュートラル」を目標に、サステナブルなファッション産業への移行を推進することを目的とする。令和3年8月3日設立。正会員企業21社、賛助会員企業29社(令和4年8月時点)。
記者会見摘録
<プロジェクト概要説明>
●株式会社ヒューマンフォーラム 岩崎社長
環境省の調べでは、衣服の68%はごみとして捨てられている現状があります。その一部を回収し、ごみがゴミじゃなくなる社会をつくる、不要なものが必要とする人の手に届く、その仕組みを作りたいと考えています。
基本的には、古着として「リユースすること」を目的とした回収BOXのプロジェクトです。リユースすることが難しい衣服は、リサイクルとして活用し、循環の輪を広げていきたいと思います。国内で循環できない衣服については、海外でリユース・リサイクルの活用を考えております。
現時点では最低限の仕組みでしかないため、これから、共感いただける方、協働いただける方と一緒に、RELEASE⇔CATCHを進めてまいります。
衣服の回収と再循環を行うことで、小さな一歩ではありますが、脱炭素社会の実現に寄与したいと思います。
<出席者挨拶>
●京都信用金庫 榊田理事長
服のリユースは、循環型社会の構築に向けた重要なテーマです。本プロジェクトにおいて当金庫は、インターネット専用店舗を除くすべての店舗とQUESTIONに衣服の回収BOXを設置し、ゆっくりと時間をかけて、地域にお住まいの方々に共感をいただけるよう活動していきます。
そして、コミュニティ・バンクとして地域金融機関の役割を果たし、人にやさしく、地球にやさしい、循環型のコミュニティを形成していきます。
●京都市 門川市長
株式会社ヒューマンフォーラム様、京都信用金庫様、安田産業様を始めとする、参画いただいた民間事業者の皆様に、感謝申し上げます。
本プロジェクトで目指すファッションロスゼロは、ライフスタイルに大きく関連するものであり、非常に意義深い取組です。本プロジェクトは、環境省が募集するリユースに関する自治体モデルとして応募し、採択を受けました。また、京都市は、自治体として初めて企業連携プラットフォームの「ジャパン・サステナブル・ファッション・アライアンス」にパブリックパートナーとして加盟しました。民間事業者の皆様、国、京都市が連携して取り組んでまいります。
来年3月には文化庁が機能を強化して全面的に京都に移転します。文化の基本は人々の暮らしにあります。環境に負荷をかけない暮らし、次世代につなぐ暮らしを目指し、2050年ゼロに向かってしっかりと取り組んでまいります。
●安田産業株式会社 安田取締役
地域共創の一つである本プロジェクトに参画することは、非常に重要なことと考えております。「環境に取り組む文化」が新しい京都のブランドになるよう、全国、全世界に発信していきたいと思います。
●株式会社ジェイ・エス・ビー 山本取締役
持続可能な社会の実現に貢献したいと考え、本プロジェクトの回収BOX設置に協力してまいります。本プロジェクトが、地域交流にも活用されることを願っています。
●株式会社たまゆら 田中取締役
売る責任として今まで取り組んできましたリサイクル技術を活用し、本プロジェクトにおいても、廃棄に回る古着を新しい価値に変える協力をしてまいりたいと思います。
<質疑応答>
●記者
本プロジェクトは今回が初めての取組でしょうか。また、今後回収BOXの設置箇所は拡大するのでしょうか。
●岩崎社長
今回が初めてです。今後、回収BOXを設置いただける企業を募り、京都市内を中心に設置箇所を拡大したいと考えております。
●記者
本プロジェクトに京都市はどのように関わっているのでしょうか。
●門川市長
京創ミーティングのプロジェクトは、民間事業者の方々のアイデアで生まれており、京都市は場を作っております。本プロジェクトも民間主導で進められており、京都市は回収BOXの設置協力の呼びかけや、民間事業者のマッチングを行うことで、行政としての役割を果たしてまいります。
●記者
回収BOXの回収頻度は決まっていますでしょうか。
●岩崎社長
まずは3か月間試用期間を設けたうえで、その回収量の結果を踏まえながら、安田産業様とも相談しながら決定していきたいと考えています。
●記者
循環フェスで集められた衣服のうち、リユース可能な衣服はどれくらいあったのでしょうか。
●岩崎社長
循環フェスの結果を踏まえると、全体の約6割がリユース可能な衣服として市場に出せると考えています。そのうち、売れ残りを考えると約4割が実際に再循環すると考えられます。それ以外については、たまゆらさんの処理などの国内でのリサイクル、それが難しいものは海外でのリユース・リサイクルとして活用します。また、消耗品としてどうしても活用できない衣服は廃棄することになります。
記者会見動画
下記URLから御視聴いただけます。(京都市動画情報館(YouTube))
お問い合わせ先
■環境政策局 地球温暖化対策室(TEL:075-222-4555)
■総合企画局 市長公室 広報担当(TEL:075-222-3094)