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共同記者会見(2022年8月8日)

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2023年4月12日

(共同記者会見)『NAKED GARDEN ONE京都』

共同発表会概要

会見の様子
会見の様子

 京都市と株式会社ネイキッド、そして宇治市、大津市は、今秋から本格始動する京都の城や寺社仏閣などの歴史的建造物を舞台に、メタバースのヴァーチャル世界とリアルがクロスオーバーする次世代型街歩きプロジェクト『NAKED GARDEN ONE京都』の開催に向けて取り組んでおり、以下のとおり、共同記者会見を行いました。

1 日時

 令和4年8月8日(月曜)午後2時~午後3時(受付開始:午後1時30分~)

2 場所

 京都市役所本庁舎 4階 正庁の間

3 出席者

  • 株式会社ネイキッド 代表取締役 村松亮太郎
  • 門川大作 京都市長
  • 松村淳子 宇治市長
  • 佐藤健司 大津市長
  • 株式会社三菱UFJ銀行 取締役専務執行役員 松岡健太郎
  • 株式会社サイバーエージェント 常務執行役員 内藤貴仁

記者発表会資料

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記者会見摘録

登壇者挨拶

ネイキッド 村松代表

 本日は、お集まりいただきありがとうございます。

 昨年、1つのアート作品を京都の様々な場所に展開する取組をさせていてだきましたが、その段階ではまだ人がたくさん集まって楽しんでいただくところまでできる状況ではありませんでした。

 そんな中、今年は少しずつ社会も動いてきており、京都をもっと元気にできるのではないかと考え「NAKED GARDEN ONE京都」を開催するという流れになりました。

 京都市さんだけでなく、宇治市さん、大津市さんと一緒に、京都の文化圏として1つになって、今回テーマ「ONE京都」ということで、色んな垣根を越え、更にリアルとバーチャルを越えて、1つの庭を形成するというプロジェクトになっています。

 その京都がいろんな多様性を持って、1つになって、平和と調和を世界に向けて発信できれば、非常にいいプロジェクトかなと思っています。

 京都からそういったメッセージを発信することが、私はとても意義のあることだと思っていまして、日本だけでなく、世界においても、京都という価値は素晴らしいものがありますので、非常に説得力のある事業になるのではないかなと思います。

 世界においても、今回はリアルだけでなく、メタバース、バーチャルでも参加できるので、海外の方も参加いただけるような形になっている意味でも、ただニュースを見るだけじゃなくて、海外から京都のメタバースに入っていけ、実際参加できるところは非常に大きな意義だと思っています。

 バーチャル、メタバースと言っても、一番のポイント、特徴はクロスオーバー型ということです。あくまで私たちはリアルな世界にいて、そこをより豊かにしていけるようメタバースを作りたいと思っています。

 リアルでやっていることがバーチャルに反映されたり、バーチャルでやっていることがリアルに反映されたり、リアルとバーチャルを同時に楽しめる構造になっています。

 

京都市 門川市長

 ネイキッドさんとは御縁をいただいて、7年になります。二条城の桜まつり、お城まつりなど私も毎回開会式に行かせていただいていますが、進化していくネイキッドさんの取組に感銘を受けております。

 そしてこの度、古都京都の世界遺産ということで、宇治市さんと大津市さんと一緒に地域を越えた取組ができること、ありがたいと思っております。よろしくお願いします。

 更に、力強い御支援を、三菱UFJ銀行さん、サイバーエージェントさんありがとうございます。「Arts Aid KYOTO」という京都の文化、芸術、芸術家を応援しようという仕組みを、ふるさと納税制度を活かしながら作らせていただきました。今回、強力な御支援をいただいたことに心から感謝申し上げます。

 ネイキッドさんはバーチャルを上手く活かしておられ、昨年も、私もこれまで経験したことのない平安神宮の夜間参拝を行うなど、新しい可能性に取り組んでおられます。そして何よりも大事なのはこの花という平和の象徴、京都という平和の象徴。京都は平安(平和、安寧)をコンセプトとした都だからこそ、1000年を超えて都であることが出来ました。

 そして今コロナ禍で、孤立、分断、またウクライナへのロシア軍侵攻など、歴史が100年、200年戻っている状況です。そんな中、この取組を通じて、京都から平和のメッセージを発信する、そして人や心がつながっていくことが何よりも重要です。

 ウクライナの1日も早い平和を祈り、誰1人取り残さないSDGsの理念の達成を皆さんと一緒に進めて参りたいと思います。

 ありがとうございます。

 

宇治市 松村市長

 今回「NAKED GARDEN ONE京都」に一緒に参加させていただくことができ、 非常にうれしく思っています。

 宇治市では昨年度から「DANDELION PROJECT」ということで、京都市と一緒になって取り組みを進めてきました。

 宇治市は京都文化圏ということから考えると、いわゆる都の別荘地として盛んになってきた地域であり、また仏教をはじめとした様々な文化の源となってきた地域であると思っております。

 今回の取組はリアル、バーチャル、メタバースということです。この京都の文化圏は新しいものをうまく古いものの歴史と融合して、新たな視点で取り組んでいける。そういう地域だと思っています。

 宇治市の新たな魅力を、今回のネイキッドさんと「ONE京都」という切り口の中で皆さんに楽しんでいただけたらと思っています。

 この8月という時期に、こういう会見を御一緒させていただくことは、私どもが狙っている平和の思いにも繋がると思っています。

 これからも、一緒に取り組んでいけることを心から喜び、市民の方々、世界中の方々に、広く楽しんでいただくことを祈念いたしております。

 

大津市 佐藤市長

 今回御縁をいただき、京都市、宇治市、ネイキッド様と連携するこのプロジェクトに参画させていただくことになりました。大津の魅力をさらに知っていただく機会であり、大変うれしく思っております。

 一方で「NAKED GARDEN ONE京都」に滋賀県の大津市がなぜ参画するのだろうと思われる方がいるかもしれませんが、これまでも古都京都の文化財、世界遺産の取組の中において、大津市が有しております比叡山延暦寺も、この世界遺産の1つであり、様々な連携した取り組みを進めておりました。

 しかしながら比叡山延暦寺がいまだ京都にあると思っている方が多く、今回のプロジェクトが滋賀県大津の歴史について感じていただく機会になるものと期待をしております。

 比叡山は、京都の市内から見える風景と滋賀県大津から見える風景は全く違います。琵琶湖があり、比叡山に囲まれた大津市。そういった新しい見方というのも、このプロジェクトを通じて感じていただけるものではないかなと思っております。それもリアルのみならず、バーチャルも含めた形で、新しい価値を見いだすことを期待しております。

 私たちも精一杯、一緒に取り組むことを約束申し上げて、私からのコメントとさせていただきます。

 

三菱UFJ銀行 松岡専務

 この度、京都市の文化芸術振興支援活動「Arts Aid KYOTO」に賛同し、企業版ふるさと納税を通じて、京都市に御寄付をさせていただく運びとなりました。

 私どもは1934年以来、京都市の指定金融機関を務めさせていただいておりました。産官学金が密接な京都の発展にコミットし続けて参りました。

 昨年の4月には、京都市と従来以上に一体となって連携協力関係を構築し、様々な社会課題の解決に取り組み、持続的なまちづくりに貢献していくことを目的とした「包括連携協定」を締結させていただいておりまして、今回の寄付は、当該連携協定の一環でございます。

 本寄付を通じて「NAKED GARDEN ONE京都」に京都市の文化振興、観光産業の活性化を期待しており、地方創生や地域企業の発展に資する取組であると捉えております。

 そして、三菱UFJ銀行並びに三菱UFJフィナンシャル・グループは昨年「MUIC関西」といいます関西の観光、インバウンドを軸に、関西経済に貢献することを目的とした組織を立ち上げました。

 今後とも、京都の文化芸術振興及び、関西の観光産業発展に貢献して参りたいと考えております。

 

サイバーエージェント 内藤常務

 このようなすばらしい機会に御一緒させていただき、うれしく思っております。

 我々は特にバーチャル、メタバースの制作のところで、今回サポートさせていただきたいと思っております。

 京都文化圏は、多くの資産がありますが、バーチャル、メタバースの世界で再現することもそうですが、どうすれば新しい体験がメタバースの世界でできるか、という大きい挑戦にもなると思っています。

 それらをネイキッドさんとしっかりと形にし、世界で体験が出来る形になっていき、それらを世界に先立って行うことで、世界の都市や文化圏で目指されるような新しいメタバースのプロジェクトにしたいと思っております。

質疑応答

記者

 このプロジェクトの楽しみ方を教えていただきたい。

 

村松代表

 今回、リアルだけでも色々なプロジェクトが施設ごとに動いていきます。また、メタバースでもそれぞれのプロジェクトごとに、実施する内容が変わり、本当に多種多様な参加の仕方になっていくため、一言で説明するのは難しい。

 世界中から参加する方々も、バーチャルのみで参加する方もいれば、リアル、バーチャル同時に参加する方ともいるというように、本当に色んな形になると思います 。


記者

 両方を同時に楽しめる仕組みなのか、それともリアルで参加できない方にメタバースで楽しんでもらう仕組みなのか。リアルとバーチャルの両方で行う意義も含めて教えていただきたい。

 

村松代表

 どちらもあります。バーチャルだけで参加して楽しむことも十分できますし、同時に楽しむことが出来るという設定になっていますので、どちらかというのは難しいです。

 

門川市長

 例えば二条城は、コロナ前は70%ぐらいが海外のお客さんでしたが、現状はまだまだ観光で京都に来られる方は少ない。

 その中で、バーチャルにおいて京都の秋を楽しんでいただけることは大きいなと思います。同時に、メタバースによって、それぞれの京都の歴史的な建造物や自然の中に現れてマッチングするという世界の楽しさは、見ていただかないとなかなか分からないだろうと思います。

 現在、二条城で行っているNAKED夏まつりでも、感染防止対策と観光を楽しみながら両立させる工夫があったりするので、ぜひ経験していただければと思います。

 

記者

 メタバースという言葉を聞くと、先行企業のバーチャル世界などを想定したりしますが、今回のバーチャル空間というのは、既存のプラットフォームの空間に作られたのか。それともサイバーエージェントさんが、新しく一から空間を作られたものか等詳しく教えていただきたい。

 

村松代表

 今回はエンジンから全部作っています。なので、既存にあるプラットフォームではなく、独自のプラットフォームで展開することになります。その中ではアバターとかも作っていますので、その部分を我々だけでなくサイバーエージェントさんと共に、作り上げていき、今後発展させていきます。我々だけでというよりは、本当にテクノロジーの面、クリエイティブの面で力を合わせて、オリジナルで作っているということです。


記者

 そうすると、やはり大きなプロジェクトということで、すごく予算がかかっているのではないかと思いますが、予算の内訳などを詳しく教えていただけますか。

 

村松代表

 まずは予算全体の前に、本プロジェクトはバーチャル京都として、京都のまちを単純に全部デジタルツインで再現して作ろうというものではないので、本当に必要な機能を作っているというという意味では、そんな予算の掛け方はしていないかと思っています。

 全体予算としては、ざっくりとですが3億~4億円程度の予算になるかと。

 内訳としては、我々ネイキッドの自己資金、観光庁や文化庁などの国からの補助金、企業様からの協賛金、あと「Arts Aid KYOTO」を通したサポートといったところで、現在も資金調達を進めている状況です。

 なお、京都市をはじめとする、各自治体からの一般財源による負担はありません。

 そういったことでは、本当に皆様に御支援をいただき作っており、そういったことも非常に重要な意味なのではないかと思っています。

 

記者

 例えば、バーチャル渋谷は既存のプラットフォームを利用していたと思いますが、今回プラットフォームも含めて1から立ち上げようと思ったのはなぜでしょうか。


村松代表

 我々もバーチャル渋谷のような発表をしていないだけで、実はこれまでからも機能的にはバーチャルを入れてきていました。そういった意味では、今回新たに始めるというよりも、実は、徐々にずっと始めていたので、リアルで作るのと同じようにバーチャルにおいても、自分たちで作り上げることを基本スタンスとして持っています。自分たちが必要と思うことは自分たちで作るというのがあって、ステップバイステップで機能を積み上げていくという形でやっております。

 また考え方として違うのは、とにかくバーチャルという場所をつくればいいとは思っておらず、あくまでも中身が重要だと思っています。今回何をやろうとしていて、そこにどういったバーチャル機能が必要で、どのようにくっつけていくかを考えると、機能に関しては自分たちで作り出していく方が非常に最適化できるという考え方はしています。

 もちろん自分たちだけではできないので、今回このような形での協賛、サポートだけではなく、技術的な意味でも、サイバーエージェントさんのような会社とタッグを組ませていただいています。

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