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共同記者会見(2021年7月21日)

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2023年4月12日

(共同記者会見)京都市と京都青年会議所とのSDGsパートナー宣言について

記者会見概要

会見の様子

 この度,京都市と京都青年会議所は,SDGsの推進に関するパートナー宣言を行うこととなり,下記のとおり記者会見を開催しました。

 京都市は,本宣言に基づき,創立70周年の新行動指針策定によってこれまで以上にSDGsの推進を図っていかれる京都青年会議所との強力なパートナーシップにより,次代の担い手育成等をはじめ様々な取組を通じて,持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

1 日時  

 令和3年7月21日 午前11時20分~午前11時40分                      

2 場所  

 京都ホテルオークラ 3階 「エディンバラ」

3 出席者

(京都市) 京都市長 門川 大作

(公益社団法人京都青年会議所) 理事長 石山 慶

4 次第

・出席者紹介,趣旨説明

・挨拶(門川京都市長,石山理事長)

・質疑応答

・写真撮影

5 宣言の内容

(1)SDGsの認知度向上及び取組の推進

(2)文化芸術・伝統産業の普及・啓発

(3)次代を担う子どもたちの育成

(4)脱炭素社会の実現に向けた地球温暖化対策の推進

(5)レジリエントなまちづくりの推進

出席者挨拶(摘録)

門川市長

 石山慶理事長,京都青年会議所70周年,おめでとうございます。
 指揮者訓練,社会奉仕,会員の友情などその活動は非常に尊い。創立70周年を機に策定される,新たな行動指針ではこれまで以上にSDGsの推進を掲げられ,この節目に本市とのSDGsパートナー宣言を調印させていただくこととなった。これほど心強いことはないと感じている。

 京都青年会議所が発足された70年前にSDGsの概念はなかったが,これまで歩んでこられた行動はSDGsの理念に合致するものではないか,と実感している。

 また,本宣言の取組項目の一つに文化芸術・伝統産業の普及・啓発が入っていることも素晴らしい。SDGs自体は素晴らしいが,文化がないと指摘されている。もう少し言うと,SDGs全体の中にはあるのだが,ヨーロッパにおいて文化は中流階層以上の方のものであるのに対し,日本ではあらゆる人の生活の中に文化が必要であるという考え方である。これは,憲法で「すべて国民は,健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とある。

 今回のパートナー宣言には,この理念が入っており,同時に地球温暖化対策の推進として2050年の「CO2排出量正味ゼロ」に向けた「脱炭素社会の実現に向けた地球温暖化対策の推進」や「時代を担う子どもたちの育成」といった,次の世代にしっかりと引き継いでいく大事なことが入っている。

 今後,両者で協力して一つひとつ実行していきたいと考えており,70周年を機に京都青年会議所の更なる発展を祈念している。

 

石山理事長
 京都市と京都青年会議所のSDGsパートナー宣言の調印にあたり,私達の提案を採用していただいた京都市長や京都市関係者に御礼を申し上げたい。本日で京都青年会議所は設立から70周年となり,これを機に更に連携が深まることを期待している。SDGsの認知度向上をはじめとする5つの項目について,地域の人を巻き込み,持続可能な社会の実現に向けて,魅力ある取組を実施することについて約束させていただく。

質疑応答(摘録)

記者

 今回はパートナー宣言ということで5つの項目があるが,具体的には両者で何に取り組んでいくのか,思い描いていることを教えて欲しい。

 

石山理事長

 SDGsの推進に向けて,今年度から京都市と連携して取り組みたい。
まずは,SDGsの認知度向上を一丁目一番地の取組として掲げており,京都青年会議所も京都市もSDGsを推進する上でしっかりと学ばないと市民に伝播していかないのではないかと考えている。京都青年会議所の正会員と京都市の職員が一緒に学べる勉強会の開催や,子どもたちに向けたより深く学べる媒体を作成して発信したい。

 

門川市長

 4年前に日本青年会議所恒例の京都会議が開かれ,市内のあちらこちらにSDGsのロゴマークや看板を掲げていただき,認知度の向上に大変役立った。市役所の前に設置いただいたロゴマークのオブジェに,市民の方からこのカラフルなものは何というのかと尋ねられたことを記憶している。

 SDGsはそれぞれの主体の奉仕活動ではなく,人々の生き方や会社経営などに理念を生かしていくこと,そして目標達成に貢献していくことが重要である。

 まずは,多様な青年経営者が結束している京都青年会議所とともに,合同の研修会を開催するなど,切り口はたくさんある。宣言の取組項目3つ目の「次代を担う子どもたちの育成」については,修学旅行での京都におけるSDGs体験などを検討している。東京でもSDGsを学ばれているが,京都へ修学旅行に行き,例えば学校歴史博物館を訪れてみるとSDGsそのものであることが分かる。より持続可能なものになっているのか,次の世代に環境に負荷をかけるものになっていないか,危機の中で新たな改革の芽が出ているのかなど,SDGsの視点から,より深く考えて一人ひとりの行動の改革につなげていくことが大事である。

 

記者

 パートナー宣言には,文化という言葉が盛り込まれているが,特に力を入れることはあるのか。

 

石山理事長

 文化は京都にたくさんあるが,中でも「くらしの文化」の中心地でもあるため,その点を子どもたちにも普及していきたい。事業展開では色々な切り口があり,これまでも文化教室を開催してきたが,もっと柔らかく派生していきたい。今後,京都市との連携により奥深く,かつ子どもから大人まで含めて広げていきたい。

 

門川市長

 SDGsの視点からみた文化芸術・伝統産業において,質素なものを徹底的に大事にして,共に歩いていくということができればよい。茶道や華道などは,命を学ぶ文化でもある。取組の視点は本来あったものであり,再認識して学び合っていくということができればよい。教育委員会では,校長会の中で卒業までに一回は全ての子どもが生け花の体験をすることとしているが,学校の先生だけではできないため京都青年会議所が支援していくといったことも考えられないか。

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