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門川市長記者会見(2016年4月20日)

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2023年4月12日

市長記者会見(2016年4月20日)

「健康長寿のまち・京都市民会議」の正式発足及び京都市健康大使の就任について

<平成28年熊本地震について>

 はじめに,平成28年熊本地震におきまして,お亡くなりになられた方々の御冥福を改めてお祈りさせていただきますとともに,被害を受けられた皆様にお見舞い申し上げます。同時に,市民の皆様とともに,支援活動をさらに強化してまいりたいと,決意を新たにしています。

 現在までに,131名の職員を現地へ派遣いたしました。医療,消防,あるいは給水などを中心に取り組んでおります。引き続き,本日確定しているだけで,116名の職員を避難所の運営支援等に派遣する予定で,現地と調整いたしております。

 本日,受付を開始いたしましたが,30戸の市営住宅を確保して無償で提供いたします。

 市内及び関連施設各所に義援金箱を設置し,市民の皆様と共に積極的に義援金活動を展開させていただいております。また,ボランティアとして現地へ行きたいという多くの市民の皆様のお声をお聞きします。ボランティアの派遣につきましては,現地の受け入れ態勢が大切でございます。現地の受け入れ態勢が整い次第,しっかりとボランティアの派遣,さらに,市職員も率先して被災地の支援に携わりたいと考えております。

 京都館の館長の小山薫堂さんに,発災直後にメールさせていただきましたら,知人等で被災されている方もおられるようでございます。しっかりと支援していきたいとおっしゃっておられます。その京都館では既に応援メッセージボードを作って置かせていただいておりますが,市役所玄関にも置かせていただきまして,市民の皆様のメッセージを,熊本へ,そして被災地へ伝えてまいりたいと思います。

 現地との連携をしっかりと行いまして,あらゆる支援活動に全力を尽くしてまいりたいと考えております。 


<報告案件について>  

 それでは,「世界一健康長寿のまち・京都」の取組について御報告いたします。市民ぐるみの「健康長寿のまち・京都」の取組が盛り上がってきております。京都市内でも,毎年,100歳を迎えられる方が400人近くおられます。すばらしいことであります。

 同時に,健康で生き生きと生涯を暮していくことが,多くの市民の皆様にとっての夢であると思います。現実には,健康に日常生活を送ることができる健康寿命と平均寿命の間には差がありまして,男性で9歳余り,女性で12歳あります。この数字は,健康寿命を介護の対象になるまでの年齢という意味でとりますと,ぐっと縮まるなど,いろいろな考え方がありますが,健康寿命と平均寿命を限りなく近づけていこうという取組を,オール京都で,市民ぐるみで進めてまいりたいと思います。

 京都には,すばらしい文化,伝統,そして,健康に良い様々な生活習慣がございます。そして,豊かな自然,2,000を超える社寺,さらには,大学のまち・京都としまして,生涯学習の様々な環境が整っています。また,市民ぐるみで取り組んでおります公共交通優先の「歩くまち・京都」が健康の維持等にいかによいかということを多くの識者の方も申されています。

 さらに,「地域コミュニティ活性化」,「地球環境に優しい生活様式」,京都ならではの健康に優しい食文化,そして,体育振興会等,地域に根差したスポーツの振興など,あらゆる京都の強みを生かしていくことが大事であると考えています。

 この度,京都の悲願でございました文化庁の京都への全面的な移転が決定いたしました。これは,今も脈々と息づく,京都に伝わる日本人が大事にしてきた生活文化,住まい,食文化,あらゆる地域の絆が大きな要素になっていると考えています。

 先週,馳大臣にお越しいただきましたが,その時も,生活文化が非常に大事であることを実感いたしました。文化庁が京都に戻ってくると同時に,新たな文化行政が京都から始まり,全国を元気づけることが大事であるというお話をしていただきました。さらに,国際マンガミュージアム,芸術センターを訪ねられて,多くの市民の皆様,国内外の多くの観光客の皆様が来られて,文化を楽しみ,文化を創造されている姿に歓迎していただきました。そうした,あらゆる強みを生かした,「健康長寿のまち・京都」を作っていきたいと決意を新たにしています。

 そのための取組として,本日は3点御報告します。

 まず,1点目は,「健康長寿のまち・京都市民会議」の正式発足についてです。

 市民の皆様お一人おひとりがこの問題を,「自分ごと」「みんなごと」として捉えて,考え,実践していただく環境を整えるため,健康寿命の延伸に向けた活動に取り組まれる72の市民団体や関係機関等の皆様に結集していただき,昨年11月に,「健康長寿のまち・京都市民会議」の準備会を発足させていただきました。

 そして,このほど,84の団体の御参画をいただき,「健康長寿のまち・京都市民会議」の設立総会を開催し,正式に発足される運びとなりました。

 また,多くの市民の皆様から御応募をいただきました,キャッチコピー2,124件,ロゴマーク397件の作品の中から,設立総会において最優秀作品等を決定させていただきます。

 2点目は,「京都市健康大使」の就任であります。

 「健康長寿」と言いますと高齢者を対象とした事業のような受けとめ方もあるかと思いますが,そうではありません。健康づくりには,子どもの頃からの規則正しい生活習慣や体力づくり,働き盛りの世代では,食生活や生活の中での運動などの生活習慣,定期的な健康診断などに,あらゆる世代で取り組んでいかなければなりません。こうしたことを実践しながら,発信していただく方に「京都市健康大使」に御就任いただきます。

 まず,働く世代の代表については,本日,お越しいただいております,御夫婦ともにオリンピックメダリストの朝原宜治さん,奥野史子さんに御就任いただきます。

 次に,子ども・青少年期の代表については,子役タレントの本田紗来さんに御就任いただくことになりました。紗来さんのお姉さんは,フィギュアスケートの本田真凛選手,子役タレントの本田望結さんであります。様々な分野で御活躍されています。

 高齢の方の代表については,裏千家前家元の千玄室大宗匠にお願いしました。さらに,105歳の現役陸上選手で世界記録保持者である宮崎秀吉さんに,それぞれ御就任いただくこととなりました。健康大使に就任いただく皆様に,心から感謝いたします。

 今般御就任いただいた方のほかにも,今後,さらに各年齢層,各界の方々に,健康大使として御就任いただきたいと考えております。

 3点目は,この「市民会議」の正式発足にあたり,幅広い団体と市民の皆様とともに,6月4日にKBS京都ホールにおきまして記念イベントを開催いたします。

 「京都市健康大使」の方々の就任式やトークセッション,キャッチコピー,ロゴマークの最優秀作品賞の決定,「京ことば」を使ったラジオ体操,健康クイズといった来場者の皆様とともに楽しみながら,健康について考え,そして,実践する場にしたいと考えております。

 6月4日の正式発足の場にも,朝原さん,奥野さんに御出席賜ります。どうぞ,よろしくお願いいたします。

 健康長寿は,非常に大切な取組でありますが,行政主体でできることではありません。徹底して,京都の市民の皆様のお力,御参画を得て,市民の皆様の取組として,発展させていただきたいと思っています。かつて,世界一美しいまちをつくろう,そして,世界一のおもてなしのまちを作ろうと取組がスタートしました。その結果,世界一の観光人気都市になりました。あるいは,安心安全のまちを目指した結果,犯罪が大きく減少しました。そのように,市民の皆様のお力を発揮できる環境を整えたときに,京都のまちは劇的に進化すると思います。どうか,よろしくお願いいたします。

<朝原氏>

 皆様,こんにちは。この度,健康大使に任命していただきまして,ありがとうございます。朝原と申します。私は,働く世代,中年の代表として,自ら,健康を維持して,模範者となれるように,大使として,顔として,京都で様々な健康に係る活動をやってきたいと思っています。

 私自身,健康なまちづくりということで,スポーツはもちろん,アスリートが関わって,皆を元気に健康にしていく活動はできないだろうかと日々,研究しています。

 今回,健康大使就任のお話をいただきまして,今,私が行わせていただく活動にも,ますます力を入れることできるということで,喜ばしく思っています。2020年の東京オリンピック・パラリンピックと2021年の関西ワールドマスターズゲームズがありますので,それに向けて,京都をますます健康長寿のまちにできるように,私も努力していきます。よろしくお願いいたします。

<奥野氏>

 同じく,健康大使に任命していただきました奥野史子です。夫婦でこのような形で任命いただくのは,「京都スポーツの殿堂」以来2回目となりますが,このように,生まれ育った京都のお役にたてる機会をいただきまして,大変喜ばしく思っています。ありがとうございます。

 私たちは,夫婦でオリンピックに出場させていただきましたが,その経験をどこかで恩返ししていきたい,その場が欲しい,というのが正直なところで,自分たちで何か社会貢献していきたいという思いを持って,日々生活をしています。

 また,私たちは,子どもが3人おりますが,自分たちの子どもだけでなく,陸上教室をやったり,シンクロ教室をやったりして,日々,子どもたちと接して,子どもたちの健康について,考えています。京都の子供たち,働く世代,高齢者の皆様の健康のお役にたてるように,がんばっていきたいと考えております。どうぞ,よろしくお願いいたします。

質疑応答

報告案件に関する質疑

(具体的な目標について)

記者
 健康寿命と平均寿命を限りなく近付けていくと言われていたが,具体的な目標は。

市長
 市民会議の中で,目標があった方がよいということになれば作っていきたいと思います。「暮らしの中でどれだけスポーツをしているか」といった目標は,「はばたけ未来へ!京プラン」の第2ステージの中に挙げていますが,健康長寿の取組においては,これからの議論に委ねていきたいと思います。

(健康大使の就任について)

記者
 健康大使は今後増やしていくのか。

市長
 現在,相談している方もおられますし,幅広い年齢層の方にお願いをしていきたいと思っております。


(財政への影響について)

記者
 健康寿命が1歳上がることで,京都市の社会保障費等に与える効果は。

市長
 劇的な効果があると思います。日本の医療費は40兆円を超えました。その医療費が10%減ると,4兆円削減できる。健康になることによって,1人1人が幸せになり,結果として医療費も抑制できるということになります。したがって,医療費の抑制を目標にするわけではないですが,徹底して健康を考えた生活習慣を作る。食生活を考える。定期的な健康診断をしていくことで,厳しい財政状況にも貢献していく。そうしたことを議論し,目標となる数字を明らかにし,みんなのモチベーションを高める取組にしていきたいと思っています。


(取組内容について)

記者
 具体的な取組は。

市長
 少し前まで,日本では街中全体であいさつが交わされ,それが絆になっていった。ところが,今では,外国から帰って来られた方が,「日本では意外とあいさつをしない。赤ちゃんを連れている人に,お年寄りが歩いておられる時に,「かわいいね」とか「お元気で」というあいさつを知っている人には交わすが,知らない人には交わさない。もっともっと子育てしている人に,頑張っているお年寄りに,あいさつをまち全体で交わせるような,笑顔がいっぱい溢れるようなまちづくりをしよう」という声をお聞きしました。

 また,京都創生お宝バンクの中にもそのような意見が出てきております。「たかがあいさつ,されどあいさつ」。例えば,認知症の方の様子がおかしいと気づいた人が専門家につなぎ,専門家も含めて家族・地域で支えていく。そのことによって,認知症の進行が止まるといった事例もございます。

 ほかにも,各学区で体育振興会の運動会が行われていますが,それをもっと日常的な地域に根差したスポーツの取組にしていく。児童公園を長寿すこやか公園として活かしていくなど,様々なアイデアをいただいております。そういったアイデアを,行政主導ではなく地域ぐるみで進めていく取組にしていきたいと思います。

 就労しておられる方につきましては,会社として健康の取組を推進していただく。真のワークライフバランスの取組と健康長寿の取組とを融合していく。企業の参画等も重点にやっていきたいと思っています。

 あと,奥野史子さんもおっしゃったのですが,お寺や神社,大学など様々なところで,文化的な講座が開催されています。そういった講座に,必ずしも沢山の人が来られているわけではありません。もっと参加しやすい条件をつくり,いかに時間を有効に使って生活の満足度を高めるか,感動のある生活をするかということを追求していきたいと思います。

 また,ボランティア活動をされている方は元気です。千玄室大宗匠が,「教養とは,今日用がある。今日,人のお役に立つ用がある。教育とは,今日行くところがある。人のお役に立つために今日行くところがある。90歳を超えて毎日用があり,行くところがある。だから元気である。これが教養であり,教育である。このように社会にお役に立つことがもっとも健康の秘訣である。」とおっしゃいましたが,このような考え方もいいと思っています。様々な英知を集めて取り組んでいきたいと思います。


(実践できる取組例について)

記者 (朝原さん御夫妻への質問)
 家庭で実践されている健康づくりで,市民が取り組めそうなものはないか。

朝原氏
 オリンピック選手だからすごいことをしているということはなく,普通の家庭なのですが,親が外に出ないと子供も外に出なかったりする傾向があると思いますので,外で一緒に遊んだり,いろいろな所に連れて行って体を動かすようにしています。

 健康=スポーツではなく,コミュニケーションが大事ですので,コミュニケーションが取れる場づくりをやりたいと思っています。子供にとっても,家にいろんな人を呼んできて関わることは,いろんな人とコミュニケーションを取ることなので,それによっていろんな興味が湧いたり,さらに元気になったり,次の目標が見つかったりすると思います。子供たちにいろんなネットワークを広げていったり,いろんな興味を持たせたりするというのは,一つの健康につながる大事なことだと思います。

奥野氏
 家の中の役割分担がかなり決まっていまして,主人は,例えば鴨川に子供を連れて行ったり,宝が池や御所に行ったりと,アクティブに外遊びをしてくれています。私はどちらかというと家の中のことだったり,栄養のことだったりします。また,食育について考えていまして,今,子供たちと一緒に田んぼをやっていて,お米作りをしています。その中で泥の中を駆け回ったり,今の子供は自然の中で遊ぶという経験が少ないので,そういう機会を与えています。京都は自然が豊かなところなので,探せばいくらでも遊べるところ,家族で親しめるところがありますので,そういうところに家族で出掛けていったり,食育を心掛けたりしています。

 また,家の中では,ストレスを溜めないように簡単なストレッチだったり,年相応の運動との付き合い方を心掛けて生活をしています。

報告案件以外に関する質疑

(鉄道博物館開業における地域の活性化について)

記者
 鉄道博物館が4月29日にオープンするが,周辺地域のまちづくりへの影響は。

市長
 鉄道博物館のオープンは,京都の悲願でございました。JR西日本に御英断いただき,関西の様々な民間の電車,また,京都の歴史的な電車も展示していただいております。また,隣接する梅小路公園は,平清盛の邸宅跡にあり,明治,大正,昭和の時代に京都を走った電車を展示,活用しております。さらに,新幹線や在来線以外にも五重塔や桃山城も見えるロケーションとなっておりますので,日本はもとより世界に冠たる鉄道博物館であると思います。
 
 JR西日本では,年間の来場者は80万人と想定されていますが,相乗効果も含めて,それ以上の方がお越しになると思います。

 京都駅西部エリアは,素晴らしい歴史ある伝統文化がありながら,水族館ができるまでは静かな地域でした。しかし,今では,京都駅西部エリアのプロジェクトが動き出し,この地域を発展させていこうということで,東寺から壬生寺辺りの範囲を想定したまちづくり,魅力発信を行っております。

 かつて,世界遺産の東寺は,京都駅から近いにもかかわらず数十万人の来訪者しかいませんでした。しかし,今では来訪者が100万人を超えたということも聞いておりますので,そういった要素もこの地域の活性化につながっていくと思います。


記者
 2010年に水族館ができた際,周辺の商店街にはあまり客が入らなかったとも聞いているが,今回鉄道博物館がオープンすることによって,新たな需要は見込めるか。

市長
 東寺の来訪者が増えていますし,壬生寺でも積極的な取組をしていこうという気運が出てきました。また,JR西日本が温泉を掘り,新たなにぎわいを創出するとも伺っています。島原を活性化させる。梅小路公園を夜の観光拠点にする。そうした取組も始まろうとしております。

 さらに,来年90周年を迎える日本で最も古い中央卸売市場の再整備がいよいよスタートします。京都駅西部エリアは,計り知れない可能性を持つ地域であると思っています。


(民泊について)

記者
 民泊に関する調査が終わり,結果はまだ公表されていないが,民泊に対する方針に変化はあったか。

市長
 実態の把握無しに新たな政策はないということで,約半年かけて徹底した実態調査を行いました。

 民泊施設は,2,700を超えておりますが,法令の手続きをされている施設もございます。また,手続きや少々の改善を行えば認められるものもございます。京都市としましては,保健福祉局,消防局,産業観光局,文化市民局,都市計画局をメンバーとするプロジェクトチームを立ち上げ,本年4月には,専任の課長,係長を配置するなどの体制強化も行い,ホームページにおいて,手続き方法や留意点等を発信しております。取組を始めた今月は相談が増えております。

 一方で,マンションの一室だと推定されるもの,住居専用地域で許可が得られるはずがないものも多くございました。そうした実態に基づき,6月には,新しい京都方式の観光客と周辺住民の安心安全を確保し,宿泊施設の充実を図る方針を打ち出してまいります。

 方針のポイントは3点あります。1点目は,おもてなしのまち・京都の確立であります。持続可能な観光都市として,都市格を高め,観光によって,市民の皆さん,観光客の皆さんの満足度を高めていくことが一番大事であります。その満足度を高めるためには,安心安全の確保と周辺の人々との心の触れ合いが大事ですので,観光客にとっても,周辺住民にとっても,安心安全でおもてなしの心が感じられるまちになるよう取組を進めてまいります。

 2点目は,旅館の魅力の発信であります。ホテルの稼働率が約9割で旅館の稼働率は7割というのが現状です。その中で旅館の稼働率を高めるため,魅力の発信はもちろんのこと,受入環境の整備,とりわけ外国人の受入環境の充実が必要だと思います。

 3点目は,優良な空き家や町家,市街化調整区域の活用であります。例えば,京都観光が人気であるにも関わらず,大原の観光客数は最盛期の半分であります。最大の弱点は宿泊施設がないということです。大原が市街化調整区域に指定されており,現在の規制では宿泊施設が建てられないことが原因となっております。京都創生お宝バンクでも提案されていますが,大原に自然景観と合った宿泊施設をつくることによって,働く場ができ,そこに子どもが育つ環境をつくる。大原は人口減少が進んでいますが,そうした状況を打破するためにもそうした取組を進めていきたいと思います。

 この5年間で,宿泊施設が5,000室増えました。そして,この2,3年以内に建設計画を確認したものが4,000室ございます。加えて,農家民宿や市街化調整区域での規制の見直し,近隣住民合意のもとでの住居専用地域における宿泊施設の許可も検討してまいります。

 先日,北区にアマンの宿泊施設が着工しました。建設地は住居専用地域で,マンションや住戸は建てられますが,宿泊施設は建てられない地域でした。また,市民が残したい庭園として認定されている素晴らしい庭もございました。そこで,近隣住民の環境に配慮した計画のもと,部屋数を25室と少なくし,庭を購入されて,周辺の環境にマッチした宿泊施設にされました。近隣住民の合意を得て,周辺の環境に合った施設とすることで,特例で許可するに至りました。庭を維持することで宿泊施設としての魅力を向上させ,そこに雇用を生み出す。そうした取組を進めてまいります。


(高浜原子力発電所の審査通過について)

記者
 原子力規制委員会が本日,運転から40年を超えた高浜原発の1号機,2号機の新規制基準の適合を認めたことについて市長の見解は。

市長
 国において,世界最高水準と謳われる規制基準を厳格に守った上で判断していただきたい。また,原発の再稼働については,周辺住民の理解を得て,再稼働する必要性について説明責任を果たし,必要最小限なものにしていくということが,議会の議決も踏まえた私どもの見解であります。

記者
 規制委員会は,今回の適合認可について,4号機のトラブルも踏まえて, 審査が通ってもトラブルが起こる可能性はあり,安全追求の努力は必要だという意見を述べているが,その点について市長はどのようにお考えか。

市長
 物事に絶対ということはありません。審査基準はあくまでも規制基準であり,安全基準ではないわけですから,関係者がより一層,細心の注意を払って取り組んでいただくことがない限り,国民の理解は得られないと思います。

記者会見資料

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