共同記者会見(2014年12月16日)
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2023年4月12日
「京都マラソン2015」応援大使出走者記者会見
京都マラソン実行委員会(取次:文化市民局市民スポーツ振興室京都マラソン推進担当 TEL366-0314)
1 出席者
訪問者
出走予定の応援大使
フルマラソン
山中 伸弥 氏 <京都大学 iPS細胞研究所所長,京都市名誉市民>
山田 幸代 氏 <プロ・ラクロス選手,京都産業大学出身>
ペア駅伝
早狩 実紀 氏(1区)<京都光華AC所属陸上競技選手,全国女子駅伝京都チーム監督>
奥野 史子 氏(2区)<スポーツコメンテーター,京都市教育委員>
島袋 勉 氏(2区) <両足義足のランナー>
応対者
門川 大作 京都市長(大会会長)
田中 セツ子 京都陸上競技協会会長(大会副会長)
2 次第
⑴ 出走者入場
⑵ ナンバーカード(ゼッケン)及びBUFF交付
⑶ 集合写真撮影
⑷ 門川市長挨拶
⑸ 出走する応援大使から抱負発表
⑹ 質疑応答
3 記者会見内容
京都市長 門川 大作
すばらしい応援大使の方々に出走していただき,感激しております。
第1回大会を,4時間3分19秒という,素晴らしい記録で完走された山中伸弥先生。第4回大会で,都大路,市役所前を含む,新しいコースを楽しんでいただきたい。同時に,難病の方が,一日も早く治られるために,iPS細胞研究基金への寄付の呼びかけも行われます。より広い方々に訴えるための取組に,御協力したいと思います。よろしくお願いいたします。
また,世界で活躍され,京都市の国際観光大使にも御就任いただいた山田幸代さん。今回,「京都スポーツの殿堂」入りを果たされ,選手も監督もこなす早狩実紀さん。一足先に殿堂入りし,早狩さんとは同志社大学の同級生同士ということで,今回ペア駅伝にお二人で御出走いただく奥野史子さん。そして,両足を切断されるという大事故から立ち直られ,多くの方に諦めない勇気を与え続け,第1回から走っていただいている島袋さん。
京都マラソンには,1万6千人の方が出走されます。1万5千人のボランティアやスタッフが支え,沿道に47万人の方々が応援に立たれます。更に,大会当日,マイカー利用を自粛する,幅広い方々のご支援のもとに成り立っているのが,京都マラソンです。
「走る人」「応援する人」「支える人」その全部をこなしていただくのが,応援大使の皆さんだと思っています。どうぞ,よろしくお願いいたします。
応援大使出走者記者会見コメント
【山中伸弥氏】
2012年の第1回大会に参加させていただいた際には,自己最高タイム (4時間3分19秒)を出すことができました。その後,ノーベル賞を受賞し,仕事や海外出張で参加できませんでしたが,今回,3年ぶりに京都を走らせていただきます。
普段,鴨川で練習をしているので,いわばホームグラウンドともいえるコースを走ることになります。自己記録の更新を目標にがんばりたいと思います。毎年,年を取っていますので,簡単ではありませんが,ベストを尽くしたいと思っております。
また,私にとってマラソンは,チャリティ文化,寄付文化を日本で少しでも広めたいという思いの一環であります。京都マラソンでも,40万人以上という,たくさん沿道の方に応援いただきますが,そういった方々にも,チャリティということを知っていただき,少しでも,チャリティの広がりに貢献できたら,と思っております。
【山田幸代氏】
私は,オーストラリアでラクロスをしておりますが,海外から日本に帰ってきたときに,このように,日本の古都・京都で思い切り走らせてもらえるというのは,楽しみで,すごくわくわくしてたまりません。来週,日本でのシーズンが終わったら,2月まで走り込みをしていきたいと思っております。
運営をしていただく皆様,開催していただく皆様,ボランティアの皆様,ランナーの皆様と,思い切り楽しみながら,完走したいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。
【早狩実紀氏】
この大会の応援大使として,前々回(京都マラソン2013)は,スタートから中間点までを走らせていただいたのですけれども,今回は,奥野さんとペア駅伝で,42キロを走らせていただくことになりました。
私は,この都大路は,都道府県対抗女子駅伝などで,随分長い間走ってきたのですが,その一部を,この大会でも走ることになります。しかし,この大会には,16,000人の参加者の皆さんや,それと同じくらいの数の大会を支えてくださる皆さんと,京都のまちを楽しむという,すごく違った意味での楽しみがあります。
京都は,ロードレースや駅伝の文化の発祥の地でもありますし,皆さんの関心もすごく高いので,そういう皆さんたちと,この大会を楽しみながら,走ることの素晴らしさを伝えていけたら,と思っています。
【奥野史子氏】
私は,今回,ランナーとして,初めて参加させていただくことになりました。もともと,走ることは,どちらかというと苦手。水の中が専門なので,なかなか重力と戦うのは大変なのですが,大好きな,生まれ育ったこの京都のまちを,16,000人のランナーの方々と一緒に走れることを,楽しみにしております。
今回は,強力なパートナーで,大学時代からの同級生である早狩さんと走ります。めちゃくちゃ速く帰って来られると思いますので,足を引っ張らないように,練習してがんばりたいと思います。
【島袋勉氏】
私は,突然事故に遭って,両足がなくなってしまい,ほんとに歩くこともできないという状況の中で,自分の中で苦手なこと,できないことをなくしたい,という思いでマラソンを始めました。歩くのが非常に辛いので,それを避けていると,自然に退化して,何もできなくなっていくということに気が付いたので,フルマラソンに出ようという目標を立てて,歩く練習を始めました。どうしても痛みが出るので,苦しいんですけれども,そういう中でなんとか,マラソンに出場することができるようになりました。
私の出身地・沖縄では,戦争で古い建物がほとんどない状況なので,こういった京都の歴史ある建造物があるまちのなかを走ることができるというのは,非常に嬉しいことです。再び,京都のまちを走るのを楽しみにしています。
今回も一生懸命走りますので,よろしくお願いいたします。
4 質疑応答
記者
今回,コース変更がありますが,新コースに対する期待,楽しみにしていることは何か。
山中氏
私は,第1回も走らせていただきましたので,(難所と言われていた)国際会館までの狐坂がなくなったので,はっきり言って,喜んでいます。
その分,植物園の中,市役所前など,まちなかを走ることで,より京都らしさを味わうことができるのではないかと楽しみにしています。
山田氏
前回は,外で応援をさせていただいていたのですが,ランナーの方が狐坂を上がっていくところを見ながら,自分が吐きそうになっていました。今回は,その狐坂がなくなると知って,まずガッツポーズをしたくらいです。
私は,京都産業大学卒なので,大学周辺もよく走っていたのですが,(新たにコースに含まれることになる)植物園の園内などを走ることで,新しい京都を発見できるのではないかと,すごく楽しみにしています。
早狩氏
私は,第2回大会(2013年)でスタートから北山通り辺りまでを走りました。狐坂は走っていませんが,皆さんおっしゃるので,難関だったのでしょうね。今回は,普段絶対に走ることのできない植物園の園内を走れるのが,楽しみです。
奥野氏
私も,今回,植物園の中でタスキリレーをするのを楽しみにしています。普通は,路上でのタスキリレーするのですが,普段,のんびりとお花を眺めるところで,必死で走るというのは初めての経験なので,それはすごく楽しみにしていますし,狐坂がない,というのは,嬉しいです。
島袋氏
これまでずっと2区を走っており,狐坂の下り坂は足が痛いなあと思っていたので,これがなくなるのは嬉しいです。植物園は,まだ中に入ったことが一度もないので,私は,中に入るのを楽しみにしています。
記者
山中先生にお伺したい。。チャリティの関係で,ほかのマラソンでも同様の活動をされているが,今回,違うことや新たな取組があれば,教えてほしい。
山中氏
第1回と同じですが,Just Givingというインターネットを通じた寄付,ファンドレイジングの仕組みを使ってチャリティを呼びかけます。
マラソンやマラソンの練習と一緒で,こういった活動は,長く続けることが非常に大切だと思っています。1年,2年だけではなく,5年,10年と続けていくことが大切なものですから,淡々と,今回も,取り組んでいきたいと思っています。
記者
神戸マラソンと同じスキームということか。
山中氏
神戸マラソンは,よく似ているのですが,阪神大震災から20年ということで,iPS細胞研究基金だけではなくて,神戸マラソンそのものへの寄付と同時にお願いしました。今回は,門川市長からお話いただいたとおり,iPS細胞研究基金のみへの支援をお願いすることになっています。
記者
目標の額などは。
山中氏
研究所では,目標額を掲げますので,一応,100万円と考えております。第1回は1000万円くらい集まったのですが,神戸マラソンは,その100分の1くらいでしたので,今回は,その間を取って100万円を目標と考えています。それを,5年,10年続けていけたら。
記者
今回,京都マラソンに出走されるに当たって,どれくらいの量のメニューをこなされていますか。
山中氏
私は,月に100キロ以上走るというのを最低のノルマにしておりまして,それを1年以上続けます。今月とか来月は,それ以上,200キロとか走って,ベストの更新につなげたいと思っています。研究が第一なので,研究に差し障りのない範囲でがんばりたいと思います。
記者
走られているのは,鴨川でしょうか。
山中氏
鴨川,大阪城,東京の皇居の周り,サンフランシスコなど,世界中で走っています。
山田氏
私は,シーズン中なので,ウェイトトレーニングが中心です。走るのは,1週間に1回程度,ロングのメニューを入れているのですが,その時は,大体25キロくらいは走っています。私がやっているラクロスというスポーツは,サッカーと同じようにフィールドを走っていくスポーツなので,週に2回はランニングセッションを7キロくらいは入れています。シーズンが終わり次第,それを増やしていこうと思っています。
早狩氏
私は,長距離選手なので,普段から毎日トレーニングしています。その中で,1日大体20キロから30キロくらいは走っています。
今回の京都マラソンでは,(ペア駅伝の)前半27キロを走ることになるのですが,(大会で)こんなに長い距離を走ることは普段そんなに無いので,京都マラソンが近付いて来たら,長い距離も,少し走るようにしたいと思っています。
奥野氏
皆さん,すごい走っておられるのですが,私は,今回15キロということもあって,そんなに走っていません。二条城の近くに住んでいるので,二条城を2周くらい,週1・2回走っています。これから,距離を伸ばしていきたいと思っています。
島袋氏
仕事の合間に練習をするのですが,目標を立てて長い時間練習をすると,足に傷ができてしまいます。そうすると,しばらく休まないといけなくなるので,様子を見ながら少しずつやっています。
記者会見資料
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京都市 総合企画局市長公室広報担当
電話:075-222-3094
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