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共同記者会見(2014年10月30日)

ページ番号174554

2023年4月12日

京都橘大学及び醍醐中山団地町内連合会の地域連携事業に係る協定締結式及び共同記者会見について

都市計画局住宅室住宅管理課(電話222-3631)

1 出席者 

京都市

  門川 大作 京都市長

  黒田 芳秀 都市計画局長

  松村 光洋 都市計画局住宅政策担当局長

  浅野 信之 醍醐担当区長

 

 京都橘大学

  細川 涼一 学長

  木下 達文 地域連携センター長

  遠藤 俊子 看護学部長

  齋藤 英雄 大学事務局長

 

 醍醐中山団地町内連合会

  温井 嘉治 会長

  仁  豊子 副会長

  足立 松男 総務

 

 

2 次第

(1)  開会

(2)  出席者紹介

(3)  出席者あいさつ

(4)  事業概要説明

(5)  協定書の締結

(6) 記念撮影

(7)  質疑応答(共同記者会見)

(8)  閉会

3 共同記者会見内容

京都市長 門川 大作

 御尽力いただいた京都橘大学の先生方の皆様,そして温井会長をはじめとする醍醐中山団地町内連合会の皆様,本当にありがとうございます。

  御紹介いただいたように,大学が公営住宅の中に地域の連携拠点を設けて教育活動をすると同時に,学生や留学生に住んでいただき,そして地域とともに学ばれ,地域にも貢献するという日本で初めての取組です。

 京都市では,地域コミュニティの活性化という課題について「京都市地域コミュニティ活性化推進条例」を制定し,様々な取組を進めています。

京都市の最大の宝は地域力であり,それを支える人間力です。       

 同時に,大学のまち,学生のまち京都,これも素晴らしい宝であります。

この二つを融合すると,様々な課題を解決していけるのではないかと思います。

  京都市の市営住宅は,一般的には非常に人気があり何倍もの競争率があります。親子2世帯がペアで住むという取組を国の政策もあって進めてきましたが,世相に少し合わないのか,空き家がたくさんあります。これを活かしていこうということで新たな取組が始まりました。地域の方々にとっては,若い学生あるいは外国からの留学生が入ってくることによって,おもてなしの精神や心の交流が始まることになり,本当に素晴らしいことだと思っています。

  同時に,京都橘大学でしっかりと学問を学ばれている方が,地域で様々な事象を学ばれます。これも非常に重要なことではないかと思います。

京都橘大学には既に山科区役所と協定を結んでいただき,様々な地域貢献の取組を進めていただいています。山科の色々な事業については必ずと言っていいくらい,学生がいきいきと活躍しておられ,学生の力は凄いなと感じています。 

また,京都橘大学は,京都でいち早く看護学部を作られるなど主体的な取組を先取りして挑戦していただいています。

何としてもこの事業を成功させ,京都市の他の市営住宅に拡充していきたいと考えております。

また,同時に人口減少社会あるいは高齢化などの様々な課題に対して,大学と学生の知恵と力をもって挑戦するという夢のある事業を京都から全国に発信していきたいと考えています。

改めて,この事業の成功のために京都市が一丸となって取り組んでいくことを誓いつつ,挨拶とさせていただきます。

 

京都橘大学 学長 細川 涼一

 本日は,御多忙中,貴重なお時間を頂戴した,京都市の門川大作市長様,醍醐中山団地町内連合会の温井嘉治会長様,並びに報道各社の皆様方にお礼申し上げます。

  今回は,私ども京都橘大学と京都市様,醍醐中山団地町内連合会様の三者がお互いに連携し合い,地域活性化に尽力するという取組であり,これからの事業の広がりについて非常に期待しています。

  本学は,門川市長からもお話しいただいたように,山科区を中心に,地域に密着した形でこれまでも地域連携を行っています。山科区役所と協定を締結し,地域住民との触れ合いを大切にしながら,子育てや高齢者支援,あるいは地域活性化などをテーマに,地域連携事業を展開しています。

  今回,更に拡充して,山科区と連続した地域である伏見区醍醐地区で新たな地域連携を推進したいということです。それに当たっては,伏見区役所醍醐支所の方々とも連携をし,事業を進めてまいりたいと思っておりますので,その点も御協力をよろしくお願いします。

  三者の連携による取組の中身を,二点かいつまんで説明させていただきます。

  まず一点目が,本学に設置している「地域連携センター」の分室をこの度,醍醐中山団地に設置し,高齢者や子どもを対象とした事業を進めていくものです。

  もう一点が,団地内のシェアハウスの改修を本学の建築系の教員と学生が協力して行い,そして本学の学生も留学生もこちらに住むことで,地域の方々から学び,また地域の住民の方々と色々な形で連携していく機会が作れればと思っています。

  以上二つにわたって,京都橘大学は,地域の方々にお世話になりながら,学ばせていただきたいと思っておりますので,今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

醍醐中山団地町内連合会 会長 温井 嘉治

  御出席の皆様には,日頃より町内会の諸活動に対し,御理解と御協力を賜 

 り厚く御礼申し上げます。

  醍醐中山団地町内連合会では,交通安全・防犯・防災等の安全・安心のまちづくりを進めており,また,子どもからお年寄りまでが環境美化活動,各種コミュニティ活動等を通して,明るく豊かなまちづくりに努めていますが,醍醐中山町内連合会を取り巻く環境は厳しくなっております。

  少子高齢化,国際化等といった社会状況が大きく変わりつつある中で,住民の意識の多様化や環境の変化があり,住民がお互いに干渉を嫌ったり,自治会に対しても無関心な方が増えていることで,中々地域社会の連携ができないという課題を抱えております。

  そうした中,地域活性化の起爆剤として,何かできないかということになり,本日御出席の京都市長,京都橘大学長のもとで,市と大学と色々な話合いをさせていただきました。

  そして,市営住宅を大学が活用され,学生がルームシェアに居住し,住民と一緒になって,団地の活動をお手伝いするという,地域連携事業を実施することになり,この度,このように三者で本事業の締結をさせていただくこととなりました。

  皆様方には色んな形で御尽力いただいたことを深く感謝申し上げます。

  来年度からいよいよ事業をスタートするに当たり,大学の学生と住民とで一緒にまちづくりをしていきたいと思っています。若い学生の力や発信力によって我々に活力を与えていただけるような取組をしていきたいです。

  また,学生にも,住民の一員として色々な形で団地の活動に参加していただき,住民と学生が一緒になって団地の活性化をしていきたいと思います。

  このような事業によって,醍醐中山団地が本当に明るく,凄い団地になったと言っていただけるよう目指していきたいです。

  また,醍醐中山団地の環境はすごく良く,コミュニティバスも通っていて,高齢者にも住みやすい地域です。

  そんな中で,大学の学生と醍醐中山団地の住民が一体になって,この事業を成功させたいと思っています。今後とも宜しくお願いします。

4 質疑応答

(学生の選考,醍醐中山団地で実施する理由)

 

 記者

  学長にお伺いするが,入居する学生は,大学が選考するのか。

 学長

  そのような形になります。

 記者

  何回生を対象とするのか。

 学長

  何回生をということを特に考えているわけではないが,できれば低回生のうちから学生たちに地域になじんでもらうことを考えています。もう一つ申し上げると,日本の学生と留学生がともにシェアハウスの同じ空間の中で互いに交流ができれば良いと思っています。

 記者

  全部で9人。そのうち何回生が何人,ということを考えられているわけではないということか。

 学長

  そういうことです。

 記者

  性別はどうか。

 学長

  それも今は決めていません。

 記者

  醍醐中山団地で今回初めて取り組まれる理由を教えていただきたい。京都橘大学との距離の関係もあるかと思うが,そのあたりを教えていただきたい。

 市長

  まずは,京都橘大学様から,地域連携,地域貢献など,実社会の中で学生を学ばせよう,留学生も対象にしようという素晴らしい理念のもと,お話しをいただきました。同時に醍醐中山団地の住民の皆さんが心を一つにこれを地域の活性化の大きな起爆剤にしようとされています。醍醐中山団地はロケーションが非常に素晴らしく,世界遺産の醍醐寺が近くにあります。地域をあげて学生,留学生を迎えようという話をまとめていただきました。もう一つが,最初の取組ですので,ワンフロア全部が空いているという条件が非常に良かったことです。本音を申し上げると,生活習慣が違う留学生が来られることについて,不安をお持ちであるということが起こり得ます。そうしたことも丁寧に話をしていただき,まとめていただいたということで,非常に感謝しています。したがって,まずは今回を成功させたうえで,まだ空いている部屋がありますので,そういうところへの拡充が将来進んでいくのではないかと希望を持っています。

記者

  会長に伺いたいが,ニューカマーを受け入れるということについて,自治会の中でも葛藤など色々あったかと思うが,そのあたりの経過はどうであったか。

会長

 中々需要がない親子ペア住宅を使って,京都市からこういう取組をしたいというお声を受けたので,皆様と色々協議さ せていただきました。一番危惧されるのが,留学生が入ってこられたときにどう住民と折り合いを成すかということですが,学生の方も一緒に居住していただく方がよりスムーズにいくのではないかというのが皆の意見でした。今後,大学と自治会や棟長がどれだけ協力していくのかが大事ではないかと思います。何かあったら,大学側に相談していきたいです。

 

(教育面の効果)

 

記者

  学長にお伺いしたいが,学生が市営住宅に住むことによって,学生の教育という面からはどのような効果があるか。

学長

  多少抽象的なことになるが,多くの大学生は18歳から22歳という年齢層での付き合いとなります。それを自分とは違う世界の人たちと交流ができる環境の中で,学生が成長していければと思っています。もう

  一つは,住む学生だけではなく,先ほど紹介させていただいたが,児童教育学科の「げんKids」の取組で,醍醐中山団地に通うことによって,地域の住民の方と様々な触れ合いをするという教育も考えています。

市長

 将来,看護師など医療の分野あるいは教育を考えている学生が,大学で学びながら,地域に深く接するということは素晴らしいことだと思います。

 

(使用にかかる費用)

 

記者

 家賃は通常の市営住宅よりも安くなるのか,それとも同じくらいなのか。また,京都は学生向けの民間賃貸マンションが多くあると思うが,こちらに入ることによってどのようなメリットが学生にあるのか。

市長

 国の補助金等を使って市営住宅を建てており,今回の事業は国の許可を得たうえで,市は目的外使用として,大学に無償でお貸しします。そして大学の費用でもって改修していただくという枠組みになっています。

学長

 市長からお話しのあったことの繰り返しになるが,大学としては,無償で提供していただく代わりに建築系の教員と学生を中心として,大学の費用をもって改修して,環境を整えることになる。家賃については,会見後のレクチャーの中で詳しくお答えします。

 

(その他補足)

市長

 大学が団地内で色々な事業をする取組は全国でいくつか事例があるが,お住まいされる,シェアハウスされる,留学生も受け入れる,拠点も置く,その志を,地域で決めてともに高まっていこうということができたことは本当に嬉しく思います。京都の醍醐中山団地モデルとして全国に発信していきたいです。

学長

 全国でも初めての試みなので,色々と試行錯誤もあるかと思いますが,その点も含めて,皆様から御教示いただければと思っています。

 

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